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赤葦がおかしい話

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赤葦がおかしい話

5 - VS兎赤〜付き合ってないなんて関係ない〜

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2024年05月26日

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今回は兎赤要素もありますので、苦手な方は回れ右

兎赤の方の2人を 兎(攻)赤(受)                  あかぼくの方を  兎  赤と表記します。凄く見づらいですね。

本文はあかぼくの方を中心に喋ってます。






今回のあらすじ。

『あかぼく』『兎赤』が遭遇したよ。

兎「意味がわからん」

朝練があるため学校に来た木兎と赤葦だったが、部室のドアを開けた先の光景に動揺が隠しきれない。

赤「ドッペルゲンガーってやつですかね。遺書書かなきゃ」

兎(攻)「おいおい!俺らを勝手に幽霊にすんなっての!」

兎「マジで分かりにくいじゃん。読むの大変だなこりゃ」

兎(攻)「誰に言ってんだそれ」

赤「そもそも、何故あなた方がここに?」

赤葦が問いかけた。そうだ。何故この二人がここにいるのかを知るのが先だ。もう一人の木兎が困った顔で言う。

兎(攻)「それがなあ、俺らにも分かんねえんだよ」

赤(受)「気が付いたらここに……って感じ、です」

気が付いたら、というお決まりな展開でここに来られてもハッキリ言うと迷惑だ。同じ人間が二人もいると知られたら面倒くさいことになる。幸い朝練のため今のところ自分たちしかいない。

兎「早く帰ってくれないと俺らが困るんだよなあ。まだしにたくないし」

兎(攻)「だからドッペルゲンガーじゃねえっての。なんなら俺らと顔違くね?」

兎「やめろ三白眼いじんな」

ここで赤葦が口を開く。

赤「と言うか、さっきからお二人やけに距離が近いですが、なんですか?見せつけですか?」

やけに変なところに突っ込むな、と木兎は思いながらも少し気になっていた。友達なら多少は距離が近くても何も文句は無いが、この二人は明らかに近い。例えるならばカップルのような。

兎(攻)「ん?俺らはラブラブだから距離が近くてとーぜんだろ?」

赤(受)「ちょっ、木兎さん、」

兎(攻)「チューだってした事あるんだぜ!」

赤(受)「木兎さん!?人前ですよ!?そんな恥ずかしいこと、」

兎(攻)「えーだってホントの事だろ?」

平然と言う木兎(攻)に戸惑いを隠せない赤葦(受)。顔が赤くなっていっているのが見て取れる。目の前でカップルがイチャついていたらいやでも顔に出てしまう。

兎(攻)「おいそんな目で見るな」

赤「ムカつきますねあいつら。」

兎「殴る?」

兎(攻)「なんでそんな暴力的なんだよ。そーいうお前らはチューした事あんのかよ」

あかぼく「え、 」

突然の問いに声が出てしまった二人。お互いに顔を見合せ沈黙が続く。

兎「無い?」

赤「ないッスね」

そもそも付き合ってもいないのにキスなんてするはずないだろうというツッコミを遮るように木兎(攻)が言う。

木兎(攻)「じゃあお前らエッチなこともしたことないのか!」

赤(受)「はっ、」

赤葦の顔が真っ赤になる。ここまで躊躇がないと変人とまで思ってしまう。

赤(俺と木兎さんがえっちだと?俺が?スターと?なんて烏滸がましいんだ)

兎(朝飯食ったのにもう腹減った。後でゼリー食べよ)

もう食べ物のことを考えている木兎だが、ここで赤葦に問いかける。

兎「男同士って付き合えんの?」

赤「今は多様性がなんちゃらって言われて ますからね。同性婚を認めている国もありますし、いけるんじゃないっスか?」

兎「へえー」

兎(攻)「お前らも早く付き合えばいいのにー」

赤「別に付き合うことが偉いという訳じゃありませんからねえ。変に急かさないでもらえます?」

兎(攻)「あはは。強気な赤葦もかーわいー」

赤「あら、それはどうも」

二人が謎に火花を散らしている中、木兎がどこからかの視線に気付いた。

赤(受) (細目の木兎さん…少しかっこいいと思ってしまった)

すごい見てくるなと思っても、あんな事を思われているとは知らず、木兎はどうすれば帰ってくれるかを考えた。

無理やり返すか?どうやって?外に出すか?他の奴らにすれ違ったら面倒だ。思い出させるか?気付いたら来ていたのだから無理だ。精一杯考えるがいい案が浮かばない。すると赤葦が木兎に言った。

赤「木兎さん。キスしましょう」

兎「は?」

いきなりの提案に細い目を見開いた木兎。この数分で頭でもぶつけたんじゃないかと思ってしまう。が、赤葦はガチだ。

兎「なんで?なんでいきなりそんな」

赤「こいつに色々言われたもんでしてね。一発見せつけようかなと」

兎(攻) (こいつって言われた。一応先輩なのに)

兎「俺なんも聞いてなかったんだけど」

赤「今言ったんで大丈夫です」

何が?と言いたくなるが赤葦が距離を詰めてきた。木兎は思った。あれ、なんか前にもこんな事あったような。 過去にも同じように赤葦にキスをされかけた事がある。(一話参照)

あ、でも

兎(今日は本気で、)


兎「まって……」

真っ赤な顔で赤葦の顔を塞ぐ。心の準備が出来ていない。見られてもいる。前のように二人きりでは無いのだ。

顔が爆発しそうだ。

赤「木兎さん…」

赤葦が木兎の名前を呼ぶや否や二人を部屋の外に出してしまい、ドアの鍵をかけた。

兎「赤葦?何して」

赤「前は、寸前で耐えましたが、」

先程までとは雰囲気が違う。まるで獲物を狙う獣のような。

赤「今日は無理です」


木兎光太郎。

マジですぐ死ぬ5秒前。

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