TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

side.ショッピ


「えー、改めまして、2年9組、ロボロっていいまーす」


「2年3組、ゾム、よろしゅーな」


にしても…ロボロという子は背が155cm..ちょい位しか無くないか、?


「背ぇ低いなぁ!」


シャオロンがロボロの上に手を置く。


「あ?」


「えっ」


「、あぁすまんすまんwなんでも無いんやけど…身長の事はあんま言わんといて貰える?」


え、いや、なんでも無くないやん。明らかにガチトーンやったやん…シャオさんやったな..


「あっ、さーせん..」


「シャオさん何やってんすか」


今後やったらマジで殺されそ..


「火に油を注ぐなよ…弱そうだけど_」


ドギャンッ

と音を立てて鬱の真横にロボロの拳が通る。


「_え?」


「ん?あぁ、すまんすまん。弱そうって言葉に反応してもうて…まぁ、背が低くて耳が聞こえないだけで、甘く見られちゃぁ困るって事よ」


「良く弱いって言ってる事分かりましたね..」


「口パクでも大体わかるからな」


ゾムさん、よくロボロさんの事知っとるな、

てか大先生の方が油注いでますやん。


「…」


「え、鬱生きてる?」


「ロボロは怒らせたら怖いぞ〜弱い判定とチビ判定はマジでキレるから辞めときぃ」


「は…はい……」


「てな感じだけど〜2人は一心同体だからね。天はフードの変わりの目になって、フードは天の変わりの耳になる。」


「お互いイナケレバ生活しにくくなるんダヨ」



その後、分かったのは3年の先輩はらっだぁさん、2年の先輩はみどりくんらしい。気が付いたら消えていたが。








「で、今校内散歩してんの?」


「まぁそんな感じですね」


エミさんそんな適当に返してええんか?


「、?」

ロボロさんが顔を顰めるとクイっとゾムさんの袖を引っ張る。


「ん?あぁ、」

手話でゾムさんが伝える。それは本当に見事だった。


「あ、そうなんやね。どうせなら、メール交換せぇへん?俺、こんなんやから、友達少ないねん」


耳が聞こえない事だろうか。


「良いんすか?…良いんすか?」


普段あまり感情を出さない為か、口がほぼ動いていなかったので大きく動かす。


「おん!wええで!」


「てか、ゾムさん、目が見えないんですよね?凄いですね」


トントンが尋ねる。


「あ、敬語外しぃな。目が見えへん事知ってたんや?」


「はi..うん。らっだぁさんに聞いたんよ」


「あーアイツ…」


「知られたく無かったりしました?」


反応がちょっと気になって聞き返す。


「んーいや、見かけたりすれば目が見えない事位すぐ分かると思うけど、そんな自慢できる事とかじゃ無いやろ、?」


「そうなんd」


「なぁなぁ!校内散歩してるんやったら、案内したるわ!!!付いてきぃ!!!」


そっか、耳聞こえへんから被ることもあるよな。




side.ゾム





足音が速くなるので状況を察する。


「えっ、ちょっ?ロボロー?!?!」


アイツ足速いし、何より興味持ったら俺置いてくからな…マジで….


「こんな時に白杖持っといて良かったわ…」


畳んで持っておいた白杖を取り出す。


「あの…大丈夫ですか?」


高い声が聞こえて振り向く。


「良ければ、肩貸しますよ?」


暗い景色の中、ずっと音を頼りにして来た俺は男の子だと区別出来た。


「、いや、大丈夫っすよw慣れてますし」


いや、慣れてないわ…ロボロに任せっきりだったから..1年しか学校ここ居らへんかったからまだ色々把握しきれてへんし…てかここどこや


「僕、新入生のしにがみっていいます!宜しくね!」


「しにがみぃーー!!!どこいったああああ!!!」


「うるせええええ!!!」


「トラゾーも大概ね」


声のゆったりさとは真反対に秒速5、6mはあるかくらいの足音だ。


「一応しにがみさんならここ居ますけど..」


「この子目見えなくてさー困ってる見たいだから…」


「いや、だから困ってないですって。それじゃ」


今の足音が響いてくれたお陰で大体何処が曲がり角か等を把握出来た。


声がする方に走る。





side.ロボロ






「….やっべ..ゾム置いて来ちゃった…」


気が付いたのは10分後位立った後で、屋上。


「まぁ、アイツらもはしゃいでたし仕方ないわ…」


真面目なトントンがすげーっ!!!とか騒いでる1年を見てる。


「す、すっげぇ!!!あれ見える?!?!」


「たっかっ、流石7階立て…」


「私の家見えますよー!!!」


「エミさんの家どれどれ〜?!」


まぁ、連れて来て良かったとは思ってる。何を言ってるかはしっかりとは分からないが、何より俺の目で見る限り喜んでいるのが伝わる。


「ふふっ」


「はぁ、はぁ、ロボロお前…」


「あっゾムごめん、!w」


「笑い事ちゃう…」


呆れてんな〜ww寂しかったか〜?


「大変やったんやからな… 」

白杖を落とし、微かに手話もしてくれている。


「階段で何回転けそうになったか」

「いや、張り切ってもぉて」


「..分かってるわ!」


なーに?ちょっと拗ねたか〜?






side.エーミール


「私の家見えますよー!!!」


ふと、2人の方へ目が向く。

本当に、共依存だな、と思う。











▷▶︎▷next♡200







この作品はいかがでしたか?

206

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚