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しろニキです
書いてて微妙でしたがあげます
⚠️キャラ崩壊注意、ご本人様に一切関係ありません、付き合ってる前提です
それを踏まえた上でご覧ください
ワンクッション
約3ヶ月ぐらいだろうか、
お互い仕事が忙しくて中々会えなかった。
久しぶりにあった恋人は相変わらずの雰囲気だった。
まぁ会ってないだけで撮影とかdiscordで話してたから変わるはずがないか…。
それに2〜3ヶ月会えない期間は多々ある。
今更気にしてはない。
そういえば、1つだけ変わったことを挙げるなら煙草の匂いが薄れていた気がする___
「ねぇ、ボビー…しよ」
イチャイチャしていた、とは言えぬ空気感でいたのに急に恋人が誘ってきた。
『…まぁええけど』
「まぁってなんだよ、なに?ボビーちゃんは恋人と離れてても欲求不満にはなってないんだ?」
いつもの煽りのような口調で捲し立ててくる。
そんな恋人を煽り返すように
『欲求不満やったんや笑…かわええな』
とわざと距離を詰めてみる。
そしたら顔を赤くして、小さな声で
「…うっせ」
と言った。その姿すら愛らしくて堪らない。
夜中に目が覚めた。
隣を見るとさっきまで抱いていた恋人が眠っていた。
それを見てそっと恋人の髪を触った。
自然に頬が緩んだ。
その後ベランダに行き、煙草を吸い始めた。
なんでアイツと付き合っとるんやろ、とか
次の撮影どうしよかな、とか
色々考えているうちに時刻は4時を差していた。
するとベランダの戸がゆっくり開いて、眠そうな瞼を擦りながら出てくる恋人がいた。
恋人は出てくるなりベランダの手すりに肘を置き、空をぼうっと眺めるだけだ。
暫くその恋人の姿を見ていたが、気になったことを聞いてみた
『…煙草は吸わんのか?』
すると恋人はこっちを向いて
「ね、キスしよ」
と煙草の代わりに俺を求めてきた。
『急やな、別に構わんけど』
そう言って恋人の頬に手を添えて深いキスをした。
彼を抱いていた先程までは気付かなかった。
『…なんかお前甘くね?』
「ふは、今更?笑」
煙草吸った後やからか?
それでも大分甘かった気がする。
「ボビーちゃんのキスは苦かったけどね笑」
と笑う姿に胸がキュンとした。
『なんで甘いん??』
自分でも聞き方がおかしかったと思う。
「何その聞き方、笑
まぁいいよ、教えてあげる。」
小悪魔みたいに笑っては、また口を開いた
「教えてあげるって言っても禁煙してただけだけど」
『禁煙してたん?』
そう聞くと、軽い相槌を打ってから
「ん、ボビーちゃんを驚かせたかったけん、2ヶ月ぐらい前から禁煙しとった」
と言った。
広島弁混じりの言い方にまた胸がキュンとした。
すると恋人が煙草くれ、と言ってきた
『禁煙しとるんちゃうんか?』
「んー、ボビーちゃん驚かせたしいいかなって」
『…長生きできんぞ』
「ふ、今更?笑」
何度も聞いたそのセリフ。
ほんとに今更だと思う、でも正直最愛の人には長生きして欲しい。
今から辞めたら俺よりかは長生きできるだろうから。
「長生きしてもボビーがいなきゃ意味ないし、
死ぬ時は一緒な?」
軽そうで重いセリフ。
そんな重いセリフが俺たちに合っている気がした。
『…』
黙る俺を見て恋人は、近付いてきて軽くリップ音を立てて
「…次はボビーが俺に甘いキス体験させてよ?」
と煽り口調で言ってきた。
『……ええで』
そう言ってまたキスをした。
煙草を吸ったからか、もう甘いキスじゃない。
甘くなくて、苦い、苦いキス。
苦いキスの方が俺たちには似合ってる。
俺は今更そんなことに気付いた。
いつの間にか朝日が昇って、日の光が俺たちを照らす。
「…綺麗だね」
そう言って頬を緩ます彼にまたキュンとした。
何年も一緒にいるのに、今更キュンとして。
何回も朝日を見てるのに今更綺麗と感じて。
彼といると、”今更”が多すぎる。
そんなことに今更気付いたって遅い。
「今更後戻りなんてできないんだから」
そう感じて
『…今更やけど、ニキ。愛してんで』
「…今更、ほんと。…俺も愛してる」
…今からでも遅くないかもな__
コメントで感想などお待ちしております。