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「 ヤンキーとあの子 。 」(続き)
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私は何を思ったのか声をかけた
「 あの、大丈夫ですか ? 」
ヤンキーは瞼を動かして目を開けた。
彼は明らかに不機嫌そうに口を開いた
「 んだよ、お前 。 」
私は反射的に「 あ、これだめなやつだ 」と
思ったにも関わらず、口は止まらない
「 その、手が日焼けしているようだったので、痛くないのかなって… 」
私は何を言っているのだろうか。
会話を繋げるにももう少しいいやり方かまあっただろうに、と脳内で後悔していたら、
「 …は ? 」と、戸惑っている声が聞こえてきた
当たり前の反応だ。
私はなんとかして逃げようとし、口を開こうとすると
「 別に痛くねェよ… 」
と、素直に答えてくれた。
私は意味がわからなかった。
普通のヤンキーなら荒い口調ですぐに
拳が出るはずだ、と
その日はなんとか屋上から逃げることができた
放課後、みんなが私の周りに集まってくる
私は1人の女の子に聞いた
「 あの、屋上のベンチで寝ている_ 」
途中まで言えたがらすぐにさいぎられた
「 そうそう有名だよね〜 ! 」
と、1人の女の子が。
他もその子に乗っかって話し始めた
「 なんでも、家が極道らしいよ〜…怖いよねぇ 」
「 人を殴って病院送りにしたとか ! 」
みんなが口にするのは悪い噂ばかり。
しかも噂だ。本当か嘘かわからないのに
みんは信じている。
あんなに素直で、ただの男の子みたいな
反応する人初めて見た。なのに、嘘か本当かもわからない噂を流されて、可哀想。と同時にお友達になりたいと思った。
急がなければ、居なくなる。
そんな気がした
私は走って屋上へ行った。
すると、彼がまだベンチに座っていた。
寝ていたので眠れないのか、起きている。
私は荒い呼吸と汗だくのまま
声を出した
「 はぁッ…っ、私 ! 七瀬 葵ッ…です ! 」
「 貴方のッ… ! お名前は ! 」
彼がゆっくりとこちら振り向いた
少し混乱しながらも口を開いた
「 俺は____ 」
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