テラーノベル
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こと-koto
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あれからしばらく経って、少女は少し落ち着いたみたいだ。見たところ痩せていて、、同い年か、1個下くらいだろうか。
自分の胸の虚しさも少し和らいでくるが、少女は壊れたように何も話さない。この静けさが気まずく…何も出来ない。
しばらくして少女は、声を出すことはなかったが、立って、この部屋を探索するようにゆっくり歩き始めた。そこまで広い訳では無いのですぐに終わったが。…時々俺のことを見てきては、すぐに目を離したりする。
目が合った。目が会った瞬間、女の子はびくっと驚いたように震え、すぐに離れてしまった。…..ちょっと悲しい。まぁそんなもんだろう。ここに無理やり連れてこられ、私じゃないと抵抗しても聞く耳を持ってはくれず、この部屋に投げ入れられたのだから。
あれから2日経った。ここは、ご飯やトイレはあるものの、それ以外何も出来ない。ただの生地獄のようだった。
(ご飯があるだけまだましか)
お風呂は、何故か毎回シャワーのみ。着替えはない。正直いって最初は嫌だったが、もう7年もいると慣れてきてしまった。この女の子はそうもいかなさそうだが。
「…あの…、」
女の子が話しかけてきた。
「、?なんですか?」
「その、、貴方は、なんでここに連れられてきたんですか、?」
初めて話す人に向けていきなり過去話かと思ったが、別にどうでもいいので話すことにした。
「俺、今13歳なんだけどさ。7年前、母親と一緒に暮らしてた。」
「…な、7年前っ、!?」
「そっ。人生半分以上ここ…。最悪だよ。んで、戻ると…俺は普通に暮らしてた。母さんとな。でもある日、お母さんが消えた。姿を消したんだ。まぁ、簡単に言えば、俺は捨てられた。」
「そんで、村の人たちが、俺の母さんが神隠しにあったと噂した。その前後から、俺と親密に関わってた人は消え、死んだ。それで、この村の忌み子だの言われて、ここにいる。」
少女は完全に黙ってしまった。思ったよりも重かったのだろうか?
「そういえば、、お名前は、?」
「名前なんて忘れた。7年間誰にも呼ばれてないんだ。覚えてるはずがない。 」
「そう…ですか、。」
「私、『ことは』って言います。あなたと同じ、13歳です。」
「一緒なのか。奇遇だな。」
そんな話をしながら、時間はすぎていき、1日が終わる。
コメント
2件

今回長くなっちゃいましたm(*_ _)m
うわあ……7年もの間、名前すら忘れてしまうほど閉じ込められていた主人公の孤独が、ひしひしと伝わってきました。ことちゃんと同じ13歳ってところも胸に来ますね。「名前なんて忘れた」って台詞、とても重かったです。お互いがお互いにとって、この閉鎖空間で初めて「話した」相手になった――その静かな始まりに、今後の展開がすごく気になります。神隠しと忌み子の噂も、世界観の謎として惹かれます。