恋はゆっくり

ラウールは、目黒の家にしょっちゅう来る。3人で、晩ご飯を食べることも、少なくない。

3人寄れば、話は途切れない。

ラウールも、対等に、話が出来るようになった。仕事の話や、ファッションの話。渡辺は、黙って聞くこともある。

ラウーでね〜。

目黒ー待って、ラウ。翔太くん、眠い？

渡辺ーん。

ラウー帰った方がいい？

目黒ー翔太くん、明日朝からだから。

ラウーしょっぴー、おやすみ。

渡辺ーごめんな。おやすみ。

ラウーめめ、おやすみ。

目黒ー続きは今度な、おやすみ。

渡辺は、ソファにコロリと横になる。目黒は、お風呂の準備をしに行った。ソファで、渡辺は服を脱ぎだした。

目黒ーどうした？

渡辺ーあの、ジェル、用意してるんだろ？

目黒ーん。

渡辺ーラウにヤキモチ妬いた。

目黒ーだから？

渡辺ーちょっと頑張ってみる。

目黒ー真っ赤。

渡辺ーしないなら、お風呂入って寝る。

目黒ー翔太くんからの、お誘い、受けるに決まってるじゃん。

服の端を掴んで脱げない渡辺。

キスして、目黒が脱がしていく。

渡辺ー待って、もっとゆっくりして。

目黒ーがっついてる？

渡辺ーううん、怖いから、ゆっくりして？

目黒ー横たえるよ？

渡辺は、片腕を顔に持っていき、もう片腕は、目黒に縋ってる。

目黒は、あちこちにキスしながら、服を脱がしていく。

「お前も」と言われて、素早く脱ぐ。

身体を重ねると、渡辺は目黒の首に両手を絡ませ「ほぅ」と息を吐く。

ジェルをテーブルに置く。

チラッと見た渡辺が目黒にしがみつく。目黒は、できるなら繋がりたいと思っている。

目黒ー翔太くん、うつ伏せになれる？

渡辺ーん、ん。

目黒ー腰持ち上げるよ？

渡辺ーやだ、そんなの。

目黒ー大丈夫、気持ちいいから。

渡辺は、冷たいジェルの感触を思っていた。

温かい目黒が舐めている。

渡辺ーやだ、そんなの。

渡辺ーあっ・・あっ・・舌・・。

渡辺ーんっ・・はぁ・・あっ・・あっ・・。

ジェルと一緒に指を挿れた。

渡辺ーんっ・・ふっ・・んっ。

目黒ー翔太くん、力抜いて？

渡辺ーな・・に？

渡辺ーやぁっ・・動かないで！

目黒は、渡辺の前に手を回し、扱く。身体に入ってた力が抜けていく。

渡辺ーはぁ・・んっ・・動いて・・いい。

目黒ー凄い、締まるね。

渡辺ーいい・・の？

目黒ー最高なんだけど。

渡辺ーあっ・・あっ・・あたる・・。

目黒はイケたが、渡辺はイかなかった。無理ない。初めてなのだから。怪我してないだけマシだろう。

怒っている。指を挿れて慣れてからだと思っていた。

こんなに早く、目黒を受け入れる予定ではなかった。

渡辺ー次から、こればかり？

目黒ーどうする？

渡辺ーいや！もっとゆっくりって言ったもん！

目黒ーじゃあ、また、ゆっくり進むことにする。

渡辺ーん。

ラウールに、ヤキモチ妬いたから、頑張ると言ったのを、忘れてる。そんなとこも、可愛いのだ。

目黒ーごめんね。

渡辺ーやだった。

目黒ー次こそゆっくりね？

渡辺ー頑張るけど、ゆっくりがいい。

完