天界と冥界の間に、魔法学園の広大な
校庭が広がっていた。そこには
ネロ・エンゼルとネオ・エンゼルの双子、
そしてセツナ・ローラと
彼女の裏人格セイラがいた。
「今日は私たちの力を
試すためのバトルをしましょうか。」
ネオが言うと、ネロは不真面目な笑みを
浮かべて言った。
「面白そう。丁度暇だったし、
もっと強くなるのも良い運動!」
「皆、準備はいいかしら?」
ネオが声をかけると、セツナは少し
緊張しながらも頷いた。「もちろん、
私はあなたたちを傷つけたくないけど…」
その時、セイラが前に出てきた。
「心配するな、セツナ。俺が守るから。」
「さあ、行こう!」ネロが叫び、
霧のような闇のオーラが彼の
周りに立ち上がった。「闇への誘い!」
瞬間、黒い霧が広がり、セツナと
セイラは一瞬惑わされた。「うっ!」
セツナは咳き込んだ。
「セイラ、今だ!」セツナが声をかけると、
セイラはすぐに反応し、無属性魔法を
放った。「トリアージ・スローダウン!」
セイラの攻撃は、無属性の力を秘めており、
闇の霧を圧倒した。再び明るく照らされ、
ネロの表情は驚きに変わった。
「この人やるじゃん!」
「私たちの絆は無敵だから!」セツナが
気合を入れる。「でも負ける訳にはいかない。」
ネオはその瞬間を見逃さず、
「光の裁き!」と叫び、
聖なる光の矢を放った。
光はセツナとセイラに迫る。だが、
セイラはしっかり構えて余計な恐怖を返す。
「俺が受け止める!」セイラが叫ぶ。
「トリアージ・スローダウンで、正義の力を借りる!」
衝突の瞬間、閃光が走り、両者の力が
ぶつかり合った。しかし、セイラの
強化された必殺技が、光を圧倒した。
「うわっ、これは予想外だ…」
ネロの顔に冷や汗が流れた。
「これが無属性の力よ!」
セツナも声を張る
その時、ネオは仲間を再度守るため、
頑張って出た。
「行って!早く立って!光の力を!」
「そんなこと俺に出来る訳ないでしょ…」
ネロは不服そうに返すが、彼の心の中でも
闇の力を取り戻そうとした。
しかし、セイラの力が再び上昇し、
ついにネロにその力を叩き込んだ。
「これが俺たちの力だ!」
光と闇の戦いが繰り広げられ、最後、
セイラが彼の力でネロの闇を打ち消した。
「負けたか…」ネロがつぶやくと、
すべてが静まり返った。
「セツナ、勝ったぞ!」セイラが喜ぶと、
セツナもほっとした表情で言った。
「私たちが勝ったのね!」
そして、ネオは微笑みながら言った。
「さあ、みんな、互いを認めよう。
闇も光も、私たちの一部だ。」
それを聞いて、ネロも一瞬
静かに頷き、受け入れた。
「この戦い、面白かったよ」
こうして天界と冥界の力を持つ者たちが
互いを理解し合う始まりとなった。
コメント
42件
無属性に勝つまで特訓するか?ネロ?(黒神