コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「失礼します。」
俺の何倍大きいんだって思うほど大きな扉を開ける。
「桐生。久しぶりだな。」
「はい。なにか御用でしょうか。」
「あぁ、任務だ。今回のターゲットは、夜桜ソレンと言う吸血鬼。これが資料だ。」
分厚い資料の束を渡される。
「期限は無いが、できるだけ”早めに”頼んだよ。」
「了解しました。」
失礼します そう言って重たい扉を閉める。
久しぶりの任務。
相手は、夜桜ソレンという名の吸血鬼。
特徴は、少し長めの髪で、銀色。
…そして、人間が大好き、か。
そしたら、簡単かも知れない。
吸血鬼は、人間よりも危機管理能力が優れていて、1発でバレることもある。
だから、簡単な仕事ではない。
でも、人間が好きなら、だよな。
俺は比較的新人、これで任務は3回目。
でも、同性を相手にするのは初めて。
大体は異性で合わせ、恋愛感情を相手に抱かせてから捕獲すると言う作戦が多い。
まぁ、いけるだろ。
明日から転校か。
寮に帰って支度をしよう。
そして寮方面へ歩いていった。