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今日、またレオと遊ぶんだ。
とっても楽しみ!
だけど、本当にいいのかなって思ってしまう。
夏休みに入る前の、2人でお弁当を食べ始めた頃から、レオは表情が豊かになった。
自然…いや、私の考え過ぎかもしれないけれど、男子もレオの方へ少し眼差しをやっていた。
それに、酷くムカついた。
だから、今日言うんだ。自然に。
やめて、って言うんだ。
心を鎮めるために握っていたスマホが鳴る。
『スズの家に行けばいいんだよね』
『うん、よろしくね!』
…あぁ。本当に、幸せ。
たかが2週間余りで、呼び捨てる仲までなった。
微笑んでくれるようになった。
ただ、それだけなのに。
3ヶ月ぶりの…新学期初めての友達とのことはそれほど嬉しいことなんだって感じれた。
この間遊んだ時に、スズさんは髪が短くなっていた。少し男の子っぽくて、惚れてしまいそう。
だから、ワタシも応えたい。
望んでいるかなんてどうでもいいから。
頑張って髪を結った。
恥ずかしい顔を晒した。
「やぁ、久しぶり!」
「お邪魔します」
レオは長い髪を上手にまとめている。
とても珍しい。
もしかしたらこの後、男と会うのかな。
「あ、こっちおいでよ」
「あ、はい。」
ソファーに誘導する。
そうして、レオに寄って。
手を握るんだ。
スラッとした手を。
少し吸うようにして、キスをする。
スズさんに、手の甲に。
キスをされた。柔らかい唇の感触。
ならば、ワタシだって…
キスされた手は極力動かさないように。
スズさんを守るように下に落ちる。
そうして、彼女の唇を撒いて舌を入れる。
そうしたら、流石のスズさん。
素早い順応力で舌を絡めてきた。
あぁ…気持ちいい
スズさんは少し泣き目だった、
強引過ぎたのだろうか…?
やばい…泣いちゃう…
大好きな彼女に深いキスをされるとは。
少し長いキスが心地よく、苦しい。
呼吸ができなくなって、レオの背を叩く。
「ぷぁ…」
頬を紅潮させていた。きっと私もだ。
それから…ずっと溜めた滴を垂らす____
スズさんの身に近づけられ脱力的になる。
そして、ワタシの胸元に顔を埋めた。
胸元に振動が渡る。
染み渡る液体が冷たい。
ワタシの腰を腕で包んで、力強く抑える。
「私を鎮めて…あなたの愛に沈めて!」
か細い、なのにしっかり聴こえる声で呟いてくれた。
5分間、ワタシの胸で泣いたあと、こう言った。
「私、あなたを愛してる」
「だから…だから、もう、やめて」
「私以外でその笑顔を見せないで、」
「ずっと一緒にいさせて……私のPrincess!」
「ん…はい、」
「もちろん、!」
「スズの前以外では笑わないよ」
「最高のPrince_!」
それからまた、泣きじゃくったスズさんの唇を越して舌を絡めて。
互いに身を委ねて。