コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
第五話
注意書きは第一話をご覧下さい。
水side
ガラガラ
水「おっはよーございます♪」
紫「お、いむちゃんおはー♪」
桃「相変わらず元気だねぇw」
赤「あれ、まろも一緒に来たんだ」
黄「珍しいな 」
青「あ〜…実は家が隣だったからな」
紫「えっそうなん!?」
赤「逆になんで今まで気づかなかったのw」
水「いふくんが挨拶に来た時、丁度いなかったんだよねw」
今日もいつも通り接する。
だけど自分の中にはやりずらさがあって、自分から話題を振ることは出来ない。
みんなが楽しそうに話してるのを見守ってる。
水(……みんな、美男美女だなぁ………)
この和にいる自分は浮いてないだろうか。
青「__な、ほとけはどう思う?」
水「っ、え?」
やば、話を聞いてなかった。
水「ご、ごめん聞いてなかった、なんの話し?」
桃「んもーちゃんと聞いててよ〜」
水「ごめんっ笑」
黄「今日の放課後ないこ家で勉強会せん?って話」
水「勉強会…」
赤「そろそろテスト近いじゃん?りうら頭悪いしほとけっちにいろいろ教えもらいたいな〜」
紫「ええなそれ!いむちゃんとまろちゃん頭ええもんな!」
桃「まろは先生だね」
青「なんやそれw」
水「ッ……」
今日って……なんか予定あったっけ…………
……あ、食材買いに行かなくちゃ。
それに、早く帰らないと怒られるし…
水「ご、ごめんっ…!今日はちょっと用事があって…」
赤「そっか〜…まぁしょうがないか。急に決まったことだしね」
水「ほんとにごめんね!」
紫「全然ええで〜!」
桃「じゃあ5人でやるか」
黄「おけ、何時くらいまでやる?」
青「う〜ん__」
水「……」
いいなぁ……。
放課後
紫「んじゃ、またないむちゃん!」
水「またね〜!」
水「……よし、まっすぐ買い物行くか」
そう呟いて教室を出る。
水「えと……なに買うんだっけ…」
水「あ、油だ」
水「油コーナーは……」
水「……」
今頃、みんなは楽しく勉強会してるのかな…。
水「…早く帰って勉強しなきゃ」
ガチャ
水「……ただいま」
買ってきたものをテーブルに置く。
そして自分の部屋へと向かう。
水「今日は…数学にするか」
教科書ノートを開いて1人黙々と勉強をする。
今までなんとも思ってなかったこの時間が、今日はつまらなかった。
水 グゥゥゥ…
水「……お腹なっちゃった…」
そういえば昨日はご飯を食べてないなと思い、下へおりた。
水「……誰もいない…」
テーブルを見ると、紙切れが置いてあった。
『外食中。白米食べといて』
水「……ご褒美かな」
きっと妹が小テストで満点をとったのだろう。
じゃなきゃ外食なんて行かないから。
水「…いただきます」
誰もいない広い部屋でひたすら白米を食べる。
水「……誰もいないし、コーヒー淹れてもバレないよね…」
こうやって、誰もいない時は自分が好きなコーヒーをこっそり淹れる。
温かくて、心も心地よくなれるから、コーヒーが好きだ。
ガララッ
水「ッ……ちょっと寒いな」
今日は冷たい風が吹いていた。
両手でマグカップを持って手を温める。
水「あったかい……/」
夜の星空を眺めていると、今日もあの人が来た。
ガラッ
青「ん、ほとけじゃん、やほ」
水「いふくん、今日も来たんだね」
青「お前の姿が見えたからな」
水「……今日の勉強会は楽しかった?」
青「まあそれなりに」
青「だけど、りうらと初兎は説明しても全然理解してくれへんくて大変やったわw」
水「あははっ…w」
青「ほとけは勉強進んだ?」
水「うん、今回こそはいふくんを超えてみせるからっ!」
青「お、言ったな??♪じゃあ俺も頑張らんとな〜♪」
水「……頑張らないでよ」ボソッ
青「ん?なんか言った…?」
水「う、ううん!なんでもない! 」
水「そろそろ戻るねッ!また明日!」
青「お、おぉ…?」
水「ッ……最低だ…ッ」
いふくんは生まれつきの能力を持ってるけど、努力だってたくさんしてる人。
自分の天才的な能力をさらに磨こうとしてる人で、
磨こうとせず、その能力を間違った使い方をする人とは違うのに
いい人だって、わかってるのに
水《……頑張らないでよ》ボソッ
あんな事を思うなんて最低だ。
水(……冷たい)
手に持っているマグカップは冷えきっていた。