そこには見覚えのある人が立っていた。
時雨「ぁ、は、博士、、?」
博士「君は変わらないね。」
博士「少し、背が高くなったかな?」
時雨「はいっ!!」
元気に返事をしたら、博士が笑ってくれた。
俺は、余りこの”博士”って奴を信用して
居なかった。だが会って見たら、
結構良い人そうで安心した。
此奴になら、時雨を任せられる、と思った。
だが、別れるのも名残惜しいもンだ。
時雨が選んでくれたら、一緒に居たい。
なーンて、彼奴は此処に居る方が、絶対に
幸せなんだ。
博士「中也さんだっけ、ちょっといいかな」
中也「え、あァ。」
博士「ちょっと待っててね」
時雨「?、うん。」
何の話をするんだろう。何かあったのかな。
私の話かな。中也は何か質問されるのかな。
時雨「私は、何があっても、中也の所に残る」
施設の人「?」
時雨「お兄さん、子供達と遊んでいいかしら」
施設の人「はい、いいですよ。」
時雨「ありがとう」
そう言い残して子供達の所へ走った。
博士「あの子の事なんだが」
中也「あァ。」
博士「君はもう要らないんだ、消えてくれ」
中也「だろうと思ったよ。」
博士「僕は本気なんだ。」
博士「君みたいな部外者が、あの子の親みたいな態度、取らないでくれないか」
中也「俺の事餓鬼だと思ってンのか?」
中也「俺ァな、彼奴の事を調べたよ」
中也「御前の大切な人間の”変わり”なんだろ」
中也「御前の方が余っ程部外者じゃねェか」
中也「彼奴に名前もやらずに!」
中也「御前の大切な人間とやらの真似ばっか させてるだけの、唯の道具じゃねェかよ!」
博士「チッ」
博士「君に何がわかるんだ」
博士「目の前で、愛する人が殺されたんだ」
博士「何もして無いのにだぞ?」
博士「それが君には耐えられる……..」
時雨「うーわ、子供」
中也「ビビったァ(早口)」
時雨「面白くなーい、もっと楽しい喧嘩を」
時雨「はぁ、見てる方が恥ずかしい。」
時雨「博士も中也もどっこいどっこいだわ」
時雨「こっちから見たらね」
もんの凄い、子供見たいな喧嘩してるなぁ……..
時雨「博士、消えてって何?」
時雨「私が今1番大切にしてる人は中也なの」
時雨「私に名前を与えず、」
時雨「私を大切な人、にさせようとするとか」
中也「俺と同じ事云ってるわ……………」
時雨「え」
博士「え、君も思ってたのかい?」
時雨「いやいやいや、そりゃそうでしょ笑」
時雨「私は私なの、だから」
時雨「もう口出ししないで」
時雨「ま、偶に逢いに行くしー?安心してよ」
博士「………………….そっか。」
博士「成長したんだなぁー……………」
施設の人「あれ、博士泣い………………….」
博士「てない。」
時雨「泣かないでよー笑」
博士「……………バカにしてるだろ」
中也「ハハハッ」
中也「時雨ー、行くンだろ」
時雨「はーい!!」
博士「あ、まって」
時雨「??」
博士「これ、あげるよ。持ってて欲しい」
時雨「ありがとう!!!」
中也「疑わないンだなァ、笑」
時雨「じゃあねー!!博士ー!!」
博士「……………うん。」
博士「………………………..。」
時雨「ん?呼んだ?」
博士「……………フフ、何でもないよ」
博士「また来てね。」
時雨「うん!!」
博士「時雨、かぁ、フフ」
博士「凄い偶然だなぁ」
博士「あの子に話した事無いのに、妻の名前」
博士「……………あの子だけは、」
ロボットじゃ無いからね。
コメント
3件
最後まで最高だった… 中也が時雨ちゃんのことを最後まで思って あげてたのが凄い中也らしくて好きだし 博士なりに少しは時雨ちゃんのことを思って いてあげた(?)のも感動(?)、 最後に博士が何をあげたのか 気になる感じの終わり方も天才過ぎた…
終わるの早かったから 続きを新連載で出そうかな