「はぁっ、、はぁっ、、」
気づいたら走っていた。なぜこんなに不安なんだろう。
こんなに汗をかいて走ることなんてそうそうない。
嗚呼、、中也っ、、ちゅうやっ!!!
ポートマフィア 執務室
「さぁ、此れ終わらせるかぁ」
太宰との関係が悪化した時から上手に睡眠がとれていない中也は仕事を詰めて気を紛らわしている。
少しでも太宰のことを考えると前の傷が痛みだし、夢に出で来ることがあるからだ。
所謂、トラウマというものだろう。
首領には、何度も休めと言われたが休める訳もなく大量の睡眠薬をもらっていた。
今では、それがないと気を休めることもできなくなった。
仕事が終わり、固まった身体を伸ばす。
達成感と疲れがどっと来る。
「はぁ、、」
ため息が出ることは仕方ない。
でも、今は晴れやかな気持ちだ。太宰への思いは消し去ることは出来ないけど。
でも、もう疲れたから、、そろそろ、いいよな?
チャプ、チャプ、、
無心になって目的の場所へ向かう。
今迄のことを思い出していた。
「嗚呼、こんな時も合ったよなァ」
首領、姐さん、芥川に黒蜥蜴、そして部下たち
自分に関わってきた人達に心の中で別れを告げる。
嗚呼、これでもう終わるんだ。
疲れたなァ。
なぜか、水が冷たく感じない。
丁度いいなぁ。
このまま、逝けそうだ。
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ふぉぉぉ!!!