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続きです。
それから。
毎日の中に、勇斗がいるのが当たり前になった。
「おはよ」
朝、教室に入ると。
当たり前みたいに、隣から声がする。
「……おはよう」
そのやりとりが、少しずつ好きになっていく。
「今日、購買行く?」
昼休み。
勇斗が立ち上がる。
「牛乳、飲むんでしょ?」
少しからかうように笑う。
私は小さく頷く。
「……うん」
並んで歩く廊下。
最初は不安だった場所が、
今は少しだけ安心できる場所になっている。
全部。
隣に勇斗がいるから。
ある日。
教室のドアを開けると。
「勇斗って優しいよね」
女子の声。
「うん、モテそう」
思わず足が止まる。
勇斗は笑っている。
いつもみたいに。
その笑顔が、少し遠く感じた。
胸の奥が、きゅっとする。
理由は、分からない。
でも。
なんとなく分かってしまう。
「……あ」
これ。
好き、かもしれない。
放課後。
いつも通り、一緒に帰る。
でも今日は少し静か。
勇斗が気づく。
「どうした?」
「……なんでもない」
嘘。
でも言えない。
勇斗は少しだけ考えて、
それ以上は聞かない。
その優しさが、また苦しい。
帰り道の途中。
信号待ち。
夕焼け。
風が少し吹く。
勇斗がぽつりと言う。
「さ」
「文化祭、もうすぐじゃん」
「うん」
「終わったらさ、話したいことある」
心臓が大きく鳴る。
「……私も」
気づけば、そう言っていた。
勇斗が少し驚く。
でも、すぐ笑う。
「じゃあ一緒だな」
文化祭、当日。
人の声。
音楽。
でも。
全部よりも。
気になるのは、ひとつだけ。
勇斗。
夕方。
校舎の屋上。
扉を開ける。
そこにいる。
「早いな」
「そっちこそ」
少し笑う。
でも、緊張でうまく息ができない。
勇斗が言う。
「俺さ——」
同時に。
「私——」
止まる。
顔を見合わせる。
少し笑う。
「被った」
「……うん」
少しの沈黙。
勇斗が言う。
「じゃあ、俺からいい?」
頷く。
夕焼けの中。
勇斗が、まっすぐこっちを見る。
「転校してきてさ」
「最初、不安そうだったじゃん」
少し笑う。
「でも、気づいたら」
「一緒にいるのが当たり前になってて」
胸がぎゅっとなる。
「それで」
少しだけ照れながら。
でも、ちゃんと伝える。
「好きになってた」
風が吹く。
言葉が、やさしく届く。
私は少しだけ笑う。
「……私も」
勇斗が驚く。
「え」
「好き」
ちゃんと言う。
「最初は分からなかったけど」
「気づいたら、勇斗のことばっか考えてた」
勇斗が笑う。
「マジか」
「うん」
二人で少し笑う。
夕焼けの中。
距離が、少しだけ近づく。
転校先で出会ったのは。
不安でも、孤独でもなくて。
やわらかくて。
あたたかくて。
少しずつ溶けていくような。
ミルクみたいな恋と。
——大切な人でした。
ED
はい、どうですか。
次は
♡800で設定します。
行けないのわかってるんで大丈夫です、
(何が?)、
では、ばいばーい。
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