最終話
長いです。少しずつでいいので最後まで読んで🥺
蘭Side
翌日
蘭『俺、海行きたいな~』
春『いいじゃねえか、海』
竜『いこいこ!!』
鶴『海か、いいな』
九『海なんていつぶりだろ‥』
マ『‥海、懐かしいな‥』
春『よし、早速行くぞ!!』
蘭『え、もう!?』
竜『早い方がいいじゃん!』
蘭『綺麗だね~、』
海はどの季節でも綺麗だ。みんなとまた、こんな風に笑える日が来るなんて。俺は幸せだな。
九『なにぼーっとしてんだよ~!!こっちこいよ!』((遠くから
蘭『うん!』
でも‥でもさ、我儘だけど、幸せだって思うことも苦しいんだよ。
みんなと離れたくないって思っちゃうからさ。
春『蘭、?』
蘭『ん?』
春『楽しくねぇの‥?』
蘭『楽しいよ(笑)』
蘭『皆と一緒だったら何でも楽し~!!』((春千夜を持ち上げる。
春『んわっ!!お、降ろせ!!!//』
蘭『ふふ‥笑、可愛いなぁ、春千夜。』
蘭『愛してるよ‥』
春『俺も‥愛してる。ずっと。』
春『‥てか降ろせ!!』
竜『リア充め。』((少し遠くから
鶴『蘭‥涙目じゃねえか‥?』
九『!』
マ『‥失いたくねぇな‥。』
竜『ッ…』ポロッ
鶴『‥、』((背撫
竜『うぁッ…』ポロポロ
九『‥俺まで、つられるじゃねえかよ‥!』グスッ((べちんっ!
竜『いでぇ‥!何すんだよ!!』グスッ
マ『‥(笑)』
蘭『うま~!!!♡』
蘭『これめっちゃ美味い♡食べてみ?ほんとに!!』
春『分かったから‥(笑)しつけえよ』
蘭『だってマジで美味い!♡』
竜『兄貴子供みてぇ‥』
蘭『ん~、?誰が子供だって??』
竜『いや‥なんでもないっす。』
蘭『は~、楽しかった♡』
蘭『みんなありがとー♡』
九『もっといっぱい行くからな。』
竜『九井意外に乗り気じゃん。』
九『まぁ‥そりゃな。』
春『ねみぃ…、』
蘭『!春千夜俺と寝よ~♡』
春『、いいけど』
蘭『やったぁ~♡』
春千夜Side
蘭『んん~♡』ギュウウウウ
春『痛いって!!』
蘭『だって可愛いんだもん…♡』
春『寝れねえじゃねえか!』
蘭『んん‥…スー‥ハー…』
蘭『いい匂い~♡』
春『このッ、変態が!!///』
蘭『照れてんじゃん』
春『うるせぇ!!黙れ!!』
蘭『‥ね、春千夜』
春『んだよ、』
蘭『俺の事、忘れない?』
春『忘れるわけねぇだろ。』
蘭『よかった‥、ありがとね。春千夜』
春『なんだよ、急に。』
蘭『感謝を伝えたかっただけ~‥』
春『そ…、』
蘭『お休み‥』
春『ん、お休み‥』
春『‥』ポロッ
俺は、蘭の胸の中で静かに泣いた。
蘭『ッ……』
竜胆Side
春千夜と兄貴が寝てから、残りの4人は呑みながら話をしていた。
竜『‥、本当に死んじゃうのかな‥』
鶴『‥考えるなよ、そういうこと。』
九『…でも、信じられねぇよ。』
マ『‥、蘭が死ぬのか‥俺らより先に。』
竜『実の兄が死ぬのって‥どんだけ苦しいことだよ‥』
マ『…‥そうだな。』
鶴『家族を失うのって、残酷だな‥。』
九『大切な人が死んだらさ、やっぱ辛えよ。』
ここにいる皆は、その苦しさを味わっている。兄貴、両親、想いを寄せていた人を失った。経験しているからこそ、また一人、大切な人を失うことがとても辛いんだ。
それから、俺達は静かな重い空気の中で、泣いたり、思い出話をしたり、命の重さを実感した。
兄貴がどれだけ皆に愛されていたか、それが分かった。
やっぱ、兄貴には敵わねえや。
蘭Side
蘭『…』
お休み、そう春千夜に告げたその後。春千夜は俺の胸の中で泣いていた。声を殺して、静かに。
泣きそうになった。結局、辛い思いをさせてしまうんだって。
残りの人生で、春千夜を、皆を、沢山笑わせてあげたい。そう思った。
一日‥一週間‥一ヶ月と、時が過ぎていった。時間が経つのはとても早く感じた。段々、終わりが近づいて行っているんだ。
蘭『‥海、楽しかったなぁ‥』
蘭『遊園地にも行ったし』
蘭『色んな所行ったなぁ‥、』
アルバムを見返しながらその時のことを思い出す。
いつも、幸せだと感じると涙が出た。気付かれていたかな‥、?
なんてことを考えていると、部屋のドアが開いた。
春『“見舞い”来たぞ、』
蘭『いつもありがと~♡』
俺の病気は進行していき、入院生活を送っている。
春『おう、』
蘭『梵天、今どう?』
春『んー、まあ特には‥』
蘭『そっか、』
春『部下のやつらもお前に会いたがってた。』
蘭『なにそれ‥笑笑』
春『体調は、?大丈夫?』
蘭『うん、めっちゃしんどいってわけじゃないし。』
春『そっか、なんかあったら言えよ』
蘭『うん、ありがと~♡』
九『よっ、』
蘭『あ、九井~』
春『あ、そうそう‥!!あのな、竜胆とな!!』
九『黙れ、』
春『はぁ?言えよ!!』
蘭『なになにw』
九『‥竜胆と付き合った』
蘭『え、?がちで?』
九『おう、』
蘭『おめでと~♡、まじで幸せになれ』
春『‥良かったな』
九『おう、』
蘭『‥げほっ』
春『!、大丈夫か?』
蘭『うん、大丈夫‥。』
九『‥無理すんなよ』
春『…』((心配そうに此方をみる
蘭『春千夜~、そんな心配すんなって、大丈夫だよ~♡』
春『お、おう…』
春『俺、ちょっとトイレ』
蘭『…うん、行ってらっしゃい』
九『…』
春千夜Side
春『ッ…』ポロポロ
春『いやだッ…いやだッ…!』ポロポロ
春『うぁ”…』ポロポロ
嫌だ、刻々とその時が近づいている。信じたくない。信じられない。
蘭は、前を向いて一生懸命生きているのに。俺は‥俺は‥、
蘭Side
蘭『ッ…』
九『‥』((背撫
蘭『やっぱ、俺間違ってたかな‥』
春千夜が席を外したのは、不安に思わせてしまったから。
どうしたらいいんだろう。
九『そんなこと思うな。』
九『一緒に居ることのほうが幸せだろ。』
蘭『うん…』
2人が帰ってから、皆に感謝を伝えたいと思った。けれど、直接言える勇気なんて持っていないから。言葉をこの世に残そう、そう考えた。
俺がちゃんとここに居て、皆と沢山笑ったこと。事実が消えてしまわないように。
竜Side
竜『兄貴‥、お見舞いきたよ』
蘭『ありがとう…』
入院し始めた頃とは違い、人工呼吸器を取り付け、ベッドに寝ている。
竜『今日ね、春千夜がね‥______』
って、他愛もない話をして。
何気ない会話だけれど、それがあと何回できるのかは分からなくて。もしかしたら‥今日が最期かもしれなくて。
蘭『…ね、竜胆‥?』
竜『ん、?』
蘭『これ、俺が死んだらさ‥、みんなで‥見てほしいな。』
そう言って渡されたのは、封筒だった。
蘭『まだ、開けちゃだめだからね‥?』
竜『うん‥、分かった。』
兄貴が死んだら、…そんなこと考えたくないな。
蘭『愛してるよ‥竜胆‥』
竜『うん、俺も。』
もうすぐ、終わりが来ることを分かっているように、今にも消えてしまいそうな声で言うから、不安に包まれた。
竜『ね、ねぇ‥兄貴‥?』
蘭『ん‥?』
竜『まだ‥大丈夫だよね‥、?』
蘭『…ふふ』((ニコッ
嫌だ、ねえ辞めて。大丈夫だって言ってよ。まだ死なないって言ってよ。笑わずに、否定してよ。
怖くなった。このまま兄貴が居なくなってしまうのも、一人でそれを見るのも。
俺は兄貴の手を握った。もう片方の手で、携帯を操作する。
春千夜Side
マ『蘭!!』
春『ッ…!』タッタッタッ
春『ね、ねぇ‥蘭‥?』
蘭『春千夜‥、来てくれてありがと‥』
蘭『みんなも‥ありがとね…』
春『蘭‥‥』
蘭『春千夜、愛してるよ‥?』
春『お、俺も‥愛してるから‥!だから‥!!』
蘭『‥春千夜』
それ以上は言うなって言っているかのように、俺の名前を呼んだ。
九『‥蘭、もう、大丈夫だ。』
竜『何言って…』
鶴『‥九井、?』
蘭『‥うん、ありがとね…みんな。』
蘭『俺‥めっちゃ幸せ。』
マ『蘭‥?おい、なあ‥!!』
蘭『‥、みんな、愛してるよ‥』
ピ——–__________
機械音が鳴り響く。
春『ね、ねぇ‥蘭?』
春『ら、蘭ってば‥!!』
いくら名前を呼んでも、答えてはくれない。
春『蘭‥!ねえ…起きてよ…!!』ポロポロ
涙が溢れる。
春『うあぁ…!!』ポロポロ
医『灰谷さん‥!!』
医者が駆けつける。
蘇生を繰り返しても、呼吸をすることはなかった。
医『‥8時31分_______』
と、もう蘭はこの世に居ないことを知らされる。
あぁ、もう居ないんだ。もう一度話すこともできないのか。
そう実感すると、心が痛くなる。最愛の人が亡くなった。
また、涙があふれる。
周りのみんなも涙を流していた。‥マイキーも。
竜胆Side
あれから、告別式などと色々なことがあった。そしてやっと、あの封筒を開けるときが来た。
みんな、少しずつ現実を受け止め、泣くことはなくなった。けれど心の傷は癒えていないだろう。
竜『俺、あの日兄貴から預かってたんだ、これ。』
鶴『なんだ‥その封筒』
竜『開けてみるね、..』
中には、手紙が入っていた。
遺書‥ってやつか。
春『手紙…、』
竜『うん、…』
手紙を開くと、ボールペンで書かれた丁寧な字がずらりと並んでいた。
九『なんて書いてあるんだ?』
竜『俺には‥読めないよ…』ポロポロ
あぁ、また思いが溢れ出してきた。何時になっても引きずってしまうのかな。
マ『俺が読む。』
「みんなへ
本当は、直接伝えたかったけれど、俺にはできなかったから、手紙で伝えます。
この人生、みんなのお陰で、本当に楽しかった。こんな俺を愛してくれて、本当にありがとう。幸せだと感じるたび、涙が出た。そんくらい皆のことが大好きだよ。
まずは、竜胆。
竜胆、こんな俺を愛して、一緒に生きてくれてありがとう。沢山酷いことしちゃったよね。本当にごめんね。でもそんな俺から離れずに、ずっと一緒に居てくれて本当に嬉しかった。辛く当たってごめん_________。
皆への文章が続く(需要があったら番外編で書きます。)
最後に、春千夜。
俺を愛してくれて、幸せを作ってくれてありがとう。苦しませちゃってごめん。愛に答えられなくてごめん。沢山泣かせちゃっただろうな。でも、本当に愛してるよ。ずっと、永遠に。
無理しすぎないでね。しんどいときはしんどいって言えばいいんだよ。無理して頑張りすぎないでね。もう、俺は支えてあげられないから。
俺のところに来るのはおじいさんになってから。みんなもだよ?
ずっとずっと、あなた達を愛しています。
灰谷蘭。」
春『…、』
マ『蘭は、よく頑張ったよな‥。』
マ『こんな俺より遥かに強い。』
竜『‥、本当、兄貴の方が無理し過ぎだよ…』
鶴『?まだなんか入ってるぞ?』
中に入っていたのは、桔梗の押し花で作ったしおり。
桔梗の花言葉は…____。
視点なし
一年後
あれから一年が経った。
今日、梵天のみんなは蘭のお墓参りに来ていた。
春『もう一年か‥、』
竜『元気にやってるかな。』
九『大丈夫だろ、あいつなら』
マ『鶴蝶、火つけて』
鶴『ん、』
春『蘭、変わらず愛してるよ。』
竜『おれも、』
マ『みんな、お前を忘れた日はねえしな。』
九『永遠の愛ってか。』
鶴『また、来年も来るからな。』
____永遠の愛、変わらぬ愛。
俺以外、真実は知らなくていい。
END
はい、やっとおわりました‥。5000文字ですよ‥疲れたああ!
ということで、番外編書く気になったら書きます!コメントくれたら書きますからね!!
見てくれてありがとうございました!!
コメント
5件
これはやばいです😭涙止まりません😭