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おー!1コメ?!すげぇ、お前まさかの天才か?好き😘
・クロスオーバー
・作者の自己満足
・ただの思い付き
・ご都合設定
・キャラ崩壊
・捏造中の捏造
・多々抜粋
・個人的解釈あり
・文才は池にバッシャァァンしてきました
・自分には合わないと思ったら即ブラウザバック
・なつあぶらさまnot離反
合言葉は!?!?
術式:寛大な心
領域展開:オリハルコンの心
を持っている方、
拙い作品に日和ってない方はどうぞ
━━━━━━━━━━━━━━━
「君、どれだけ呪われてるの?」
珍しい白髪、透き通るような蒼い瞳を黒の布で隠している男はクツクツと笑いながら言った。
オレの人生は苦痛だけだった
家族もみんな死んだ。
幼なじみも1人死んだ。
終いには、自分の手で仲間との縁を断ち切ってしまった。
そして、最後は、
ヒーローを
優しくて、強い、
ヒーローを
自分なんかのせいで死なせてしまった。
でも、その時だけは、
嬉しいという気持ちが、
終わらせれて嬉しい、
助けに来てくれたことが嬉しい、
みんなのところに行けると思えて嬉しい、
そういう気持ちが、溢れ出た
でも、カミサマは無情だった。
みんなのところにいけると思ったのに。
シンイチローのところに、エマのところに、イザナのところに、場地のところに、
行けると
思ったのに。
意識が浮上する。
フワリとした、暖かいものに包まれているような、そんな感覚になる。
あれ、オレ、死んだのに。
やっと
やっと
死ねたのに。
あれ、
この人は誰?
オマエは誰?
見る顔は、見たことも無い知らない顔だった。
ピリリリリリピリリリリリ
『ふわぁ〜』
『ねみ…』
目覚ましの音で目が覚めた。
前のオレならエマに起こされるまで起きなかったのに、起きれるようになった。
自慢したかった。
もうできない。
「万次郎!!起きたんなら早く来い!!」
『わかってるよー…』
“俺”の片割れが呼ぶ
『…….はよー』
「お!はよー!座れー!」
『うん…….』
ユウジはいつも元気だ。うるさいぐらいに
2人で席につき、挨拶をする
「『いただきます』」
ゆっくりと食べ進める自分に比べてユウジはものすごく早い。
「ごっそーさん!!」
「万次郎!食い終わったら流し入れて水につけとけよ!」
『はーい…』
?親はいないのかって?
いないよ。
じいちゃんならいる。
入院しちまってるけど。
もう歳だからな。仕方ねぇんだ。
でも、身近な人が近々死ぬかもと思うととても怖い。
『ご馳走様』
食べ終わった食器を流しに入れて水につけておく
よし、着替えに行くか
数ヶ月着ている制服を着るのはもう慣れた
ケンチンがいないから髪を結うのはユウジの仕事
慣れた手つきで俺の髪をまとめると
食器を洗いに行ったユウジ
力はフィジカルゴリラなのに器用なんだよな、アイツ
弁当箱をカバンに詰め、ユウジと一緒に家を出る。
「『いってきまーす』」
…….えいっ
ボカッ
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ァァァア!」
奇声をあげて逃げていくソレ
俺は昔っから、変なものが見えた
オレが持ってた黒い衝動みたいな奴、他にも、目が6つの体が蜘蛛みたいなくせに足はカマキリみたいな奴。
とりあえず、キモイのしかいなかった
なんもしてこないやつと攻撃しかけてくる奴がいたから攻撃して来る方は殴るか蹴るかして撃退した。
なんもない奴は無視。
おっと、そんなことを言ってる間に学校に着いた
俺とユウジは同じクラス。
ガラガラガラ
「はよ〜!」
『…….』
元気よく挨拶するユウジとは反対に何も言わない俺
朝は眠くて何も出来ない。
「ほら万次郎挨拶しろって」
『…….はよ』
そう言われて軽く挨拶するが、
ただひたすら眠い。
HRが始まり授業が始まる。
時計の針が動いていく。
…….もう部活の時間だ。
「おら、万次郎部室向かうぞ!」
『…….うん』
眠気はまだ取れなくて、覚束無い足取りでユウジの後ろを着いていく
当たり前のようにユウジは俺の荷物を持つ。絶対モテる。
俺たちが所属している部活は「心霊現象研究会」
ちなみに、「心霊現象」で、「オカルト」って読むらしい
所属した理由は、俺たちじいちゃんの見舞いにいつも行くから、5時には帰りたいんだ。でも他の部活はだいたい遅くまでやってる。でも心霊現象研究会は、幽霊部員でもいい、ってことで入った。
「本当にいいんすね 先輩」
コクリ、コクリと頷く先輩たち
『早くやろーぜ』
「おっ前なぁ…神妙な空気作ってたのに」
と、ユウジが言った
『知らね。俺が早くやるっつったら早くやるんだよ。』
「じゃあ」
五十音と鳥居とはい、いいえが書かれた紙の上で鳥居に十円玉を置く。
その上に指を乗せる
「「「『こっくりさんこっくりさん 生徒会長がギリ負ける生き物を教えてください』」」」
十円玉が動く。
指し示す場所は
く
り
お
ね
「クリオネだってぇー!!」
『雑ッ魚!』
ぶははははと笑い声が響く。
バァン!
「オカ研!!」
あ、…….誰だっけ。
プランクトン会長…….生徒会長か!!
「そもそも一番の問題は」
「虎杖悠仁!そして虎杖万次郎! お前らの籍がオカ研ではなく陸上部にあり」
「同好会定員の3名に達していないということだ!!」
「へ?」
ジィ〜っと疑い深い目を向ける先輩。
「いや俺 ちゃんとオカ研って書いたよ?」
『俺も書いたし』
「俺が書き換えた!」
また誰か来た。
そして何故か対決をすることに、俺は帰ろうとしたのにセンセーに首根っこ掴まれて運動場に連れられた。
種目は、砲丸投げ。
重そうな玉だな。飛ぶのか?コレ
考えているとユウジの番が終わって俺の番になった。
『…….せーのっ』
バビュンッ
おー…ユウジまでとは行かないけど結構飛んだな。
よし、じいちゃんとこ行こ
ユウジが走り出したから俺も走った。
…ん?アイツ目立つツンツン頭だな…….
まいっか
ところ変わって病院
花瓶に花を活け、窓際に飾ると同時に話しだすじいちゃん
「…悠仁、万次郎」
「お前らは強いから人を助けろ」
「手の届く範囲でいい 救える奴は救っとけ 迷っても感謝されなくても とにかく助けてやれ」
「お前らは大勢に囲まれて死ね。俺みたいになるなよ」
「『…….じいちゃん?』」
返事はない。
あぁ、また家族を失った。
手続きが終わる頃にはもう、夜だった
「虎杖悠仁、虎杖万次郎だな」
「呪術高専の伏黒だ 悪いがあまり時間が無い」
「お前が持ってる呪物はとても危険なものだ今すぐこっちに渡せ」
「じゅぶつ…?」
!夕方のツンツン頭だ!
呪物やらなんやとそれを探しに来たらしい
え、何投げたの。
え、年季が入りすぎた箱だね。怖
「中身は!?」
「だァから先輩が持ってるって!!」
「ソイツの家は!?」
「知らねぇよ確か泉区の方…….」
ちょっと待って
『ユウジ』
「んあ?」
「なんだ?」
『先輩たち今日の夜学校で、アレの御札剥がすって言ってた』
びっくりしたような顔をする、伏黒?
「え、…….もしかしてヤバイ?」
「ヤバイなんてもんじゃない」
「ソイツ 死ぬぞ」
馴染みのある道を走る。
アレはヤバイ物らしい
だから封印されてたんだって。なんだけど、時間が経ちすぎててその封印も紙切れ同然らしい
学校の前に着くとプレッシャーを感じた。
久しぶりの、命を狙われた時以来の
死の、プレッシャー。
止められてる、でも、俺も情が無いわけじゃない
伏黒が走っていく
『…….ユウジ』
「…….なんだ?」
『投げて』
「はっ?」
『今窓の近くに先輩がいる。』
先輩の気配がする、それと伏黒とあの気持ち悪いアレの気配。
「!わかった!」
「投げるぞ!」
『うん』
ユウジの掌に立つ。…….なんで持てるんだよ
「オォォラッッッ」
ユウジが投げると同時に俺もユウジの掌を蹴った
カシャァァァンッ
『うわ…….』
気色悪い。デカい、カエルと人間が混ざったみたいな容姿のバケモノ。
ソレからブチブチと先輩たちを引き剥がす。
トッ
あ、ユウジも来たか
「虎杖!?」
「い いまぁなぁんじぃぃ」
ザフッ
「フゥ…….なんで来た、といいたいところだがよくやった」
「なんで偉そうなの」
確かに。
うんうんと頷いておいた
ポロッと何かが落ちた
『キモ…….』
落ちたものは変な色をした指だった
「危ねぇから早く渡せ」
「ハイハイ」
ぐにぃっと天井が歪んだ
「逃げろ」
『伏黒!!』
ドォォンッ
破壊音と共に現れたのはバッタみたいなのに手が付いたキモイやつ
それは伏黒を掴んだまま外へ出ていった
ゴンッ
エグ、なんつー馬鹿力なんだよ
俺も追撃するけど
飛び降りて、浮いてるときに脚を振り上げた
ズドッッ
ダメだなちょっと怯んだくらいか?
ソレの攻撃を避けて、反撃していると、ユウジがぶっ飛ばされた
『ユウジ!』
伏黒が言うにはこれは呪い。呪いは呪いでしか祓えない、らしい
「なんだあるじゃん 全員助かる方法」
「俺にジュリョクがあればいいんだろ」
あー、と大きく口を開けてその指を食べようとするユウジ
「馬鹿!やめろ!!」
大声を出す伏黒。
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」
こっちに向かってくる呪い。
次の瞬間にはもう、そいつは消えてた
「ケヒッヒヒッ」
ゲラゲラゲラゲラゲラと笑い声がする。
「ああ やはり!!」
「光は生で感じるに限るな!!」
「女も子供も蛆のように湧いている!」
「鏖殺だ!!!」
…….誰だ?コイツ
ユウジはそんなこと言わねぇ。
その刺青はなんだ?
誰だ…….“オマエ”
『誰だ…….テメェ』
「あぁ?なんだ?お前は」
俺を見た瞬間心底嫌そうに顔を歪めたあと
「気持ち悪いなお前」
とだけ言った
ガッ
「あ…?」
「人の体で何してんだよ 返せ」
!ユウジだユウジが戻ってきた
「お前なんで動ける?」
「だって俺の体だし…….」
少しフラついたあとしっかりと立ったソイツ。
刺青のようなものが消えていく。
ユウジが戻ってきた、そう思って安堵した瞬間、
「動くな」
「お前はもう人間じゃない。」
「呪術規定に基づき、お前を呪霊として」
「祓う(殺す)」
…….?コロ、ス?俺の片割れを。
俺の、家族を。俺のモノを。
“オレ”のモノを壊すなら壊される前にオマエを壊してやる
『なぁ伏黒』
「あ?」
『どうやって死にてぇ?』
「ッ!?」
「(ウソだろ!非術師だろうが!)」
「(なのに、何だこのプレッシャーは!!)」
『壊すしか能がねーならよー』
『オレが壊してやるよ』
ドンッ
地を蹴った
脚を前に出し首を狙った蹴りを見舞う。
「ッ…(なんつー脚力!)」
『あ…?』
チッ防ぎやがった。
次は外さねぇ、そう思ってもう一度蹴ろうとしたとき、
「万次郎!」 「今どんな状況?」
「「…….ん?」」
ピタッ
…….死んでねーのか。ならいいか、?場地みてぇにならねぇなら。
「なっ!五条先生!」
「やー来るつもり無かったんだけどねー」
「特級呪物が見つからないとなると上もうるさくてね」
「…で、見つかった?」
「「『…….』」」
あれ、あの指ユウジが食ったよな
「あのー…」
「ん?」
「ごめん それ 俺食べちゃった」
「マジ?」
「「『マジ』」」
んー?と言いながらユウジに顔を近づける全身黒の人
…….あれ、ヤバイ人かな
ポリちゃん!!!
スマホを取り出そうとしたら黒い人に止められた
「何しようとしてるの????」
『ちょっと不審者が現れたってポリちゃんに』
「不審者じゃないから あとポリちゃんって?」
『…….そうなの? ポリちゃんはサツのこと』
「独特な呼び方だね〜」
「っと君、」
「ん?俺?」
「そ、ピンク頭の君」
「宿儺と代われるかい?」
「スクナ?」
「君が食った呪い」
「んー…….多分できるよ」
「じゃあ代わって?」
「大丈夫?」
「大丈夫、僕 最強だから」
準備運動をしながらそう言った黒い人
途端にユウジ?が襲いかかる
何をしているのか分からん
なんか戦ってる
すごいね
こっちに向かってこないことを祈る
瓦礫危ねぇな。ちょっと砕けたのが飛んでくるんだけど。伏黒かわいそ過ぎない?頭からダラッダラ血ぃ流してんのに
伏黒のこともうめぐっちでいいや
え!スゲェ!瓦礫が浮いてる!どうやってやんだろー!
なんか話したあとユウジを気絶させた黒い人
害はないと分かったら別にいい
「重っ…….」
「死なせたくありません」
「私情?」
「私情です。何とかしてください」
「クックッ オッケー任せなさーい」
死なないように保護?してくれるらしい
「でさぁ君、この子とどういう関係?」
俺の方に振り向きながら言った
『悪ぃんだけど先に名前教えてくんね?』
「あぁ、ごめんごめん 」
「僕は 東京都立呪術高等専門学校 1年担任 」
「五条悟」
「君は?」
『…….虎杖万次郎』
「苗字が同じ!てことは兄弟かなんか?」
『双子』
「五条先生資料見たでしょうが…….」
「え?全く覚えてないね」
「どうやってここまで来たんすか…….」
「恵の呪力追ってきたに決まってんじゃん」
「はぁ…….」
なんか苦労してんな…….
ケンチンみてぇ
「で、家族ってことはわかったんだけど、君、非術師?」
『ひじゅ…….?』
「さっき見たキモイやつ視える?」
『…….あぁ、あの気持ち悪い変な奴?』
「そっ」
『見えるよ』
「さっき初めて?」
『いんや? あんなデカイのは初めてだけどちっせーのなら』
「! じゃあそれを祓ったことは?」
『はら…….?』
『祓った、ってことはアレを消すってこと?』
「そーなるね」
『消したことは無い。殴ったら逃げてくことはあるけど』
「…….なんでだろ 殴られたらやり返すのに…….」
なんか悩んでる…..俺には全くわかんねぇけど
「五条先生絶対コイツ非術師じゃないです」
「さっき意味不明のプレッシャーヤバかったです」
「マジ?」
「マジ」
「ん〜?」
さっきのユウジみたいにジーッと俺を見てくる黒い人
「…….ハハッ」
『どうかした?』
「なんでそんな抑え込めてるのかな?」
?どういう意味だ?
『どーいう意味?』
「…….」
いや答えろよ
「(この呪力量…….どうやって隠してきたのかなぁ…….)」
「(それに…….)」
「…….ククッ」
「虎杖万次郎クン」
『ん?』
「君、どれだけ呪われてるの?」
その男は、愉快そうに、面白そうに、クツクツと笑いながら言った。
いぇー!無事(?)じゅじゅちゅ、じゅずつ、呪術高専に入学しましたー!!!
…….噛んでなんかないんだからねっ!
呪術とかちょっと教えてもらったんだけど、呪術師は呪霊を祓う奴、呪詛師はその呪霊を祓う術式ってのを使って人を殺す奴だって
で、呪術師はマイノリティらしく、今年の1年も3人、俺含めて4人しかいないらしい
すっくね
で、なんか後1人1年を迎えに行くらしいんだけど、ユウジがダセェ
それはもうタケミっち並にダセェ
軽く距離取っといた
1年生4人が揃って数週間。
さとっちに話しかけられた。あ、さとっちってのは五条センセーのあだ名〜
『何〜』
「これ知ってる〜?」
『知らなーい何それ』
「コレねー呪具入ってるんだよね 特級の」
『危な!そんなモン持ってくんなよ!』
「でね」
『無視!?』
…….ケンチンとか三ツ谷もこんな気持ちだったのかな
「コレさー封印されてたんだけど君と悠仁が呪術師になったと同時に封印が解けたんだよね だからなんか関係あるかなーって」
『ユウジにはもう聞いたの?』
「ウン」
『開けて〜』
「オッケー」
パカリ、箱が開けられる。
一番最初に目に入ったのは黒い物。
手に取り広げてみる。ソレは”前”に使っていた、みんなでお揃いの、特攻服に似ている
背中には「東京卍會」
右腕には「暴走愚連隊」
左腕には「初代総長」
胸辺りには「天上天下唯我独尊」
『…….フハッ』
笑いがこぼれる
似ているどころじゃない、一緒だ
当たり前だろう。アイツが、オレの大事なダチで仲間が作ったんだから
ソレを抱き締めた。
「…なにかかんけ『箱ちょーだい』…ウン」
センセーから箱ごと貰って、中身をひとつずつ確認していく。
国旗が描かれたよくお子様ランチに刺さっている小さな旗が数個
<お前はこれがねーと食えねーからな!>
そう聞こえた。
『…うるせー…笑』
この声はケンチン
次はペヤングの小さなサンプル
<お前はトクベツな!>
<考えた結果こうなりましたから!>
本当に考えたのかよ…….
『…….トクベツ…笑』
場地と松野
次は”東京卍”と描かれたマークの旗
<オレァ旗持ちだからな!!>
<パーちんも考えたんだからな!>
『わかってるよ…笑』
パーとぺー
次はラーメンの器に”双悪”と書かれた小さいサンプル
<この時代ラーメンねーんだけど!!>
<応援してるから!>
ラーメン命かよ…….
『…ありがとなぁ…….笑』
スマイリーとアングリー
次に”伍番隊”と書かれた腕章。
<アイツと出会ってなければ…>
<無理はしないで…>
ムーチョと三途
『何回も聞いてるっつーの… 優しいなぁ…笑』
次ににもう一度、特攻服を抱き締めた
<オマエと言えばこれだろ?>
<東卍みんなで考えましたから!>
『あぁ…….そうだな…ありがとう…….』
三ツ谷と八戒
最後は綺麗な青色のビー玉。
<ちっせーモンで悪いっすけどコレ見てオレらのオレらのこと思い出してください!!>
『…….ありがとう…ヒーロー…….』
俺のヒーローのタケミっち
「…….んーと、それは関わりありかな?」
疑問形であっても確信を持ったように聞いてくる
『…….ウン “オレ”の大切な宝物』
「…….そっか よし!じゃあそれ全部万次郎にあげる!!」
『ほんと!?』
「うん! っていうか多分君以外使えない」
『え?』
「僕らが使おうとしてもね〜 なーんにも効力無し!」
『…….そっか』
アイツらは…….オレのことを想ってくれてたのか。突き放してしまった、オレを
『…!さとっち!』
「んー?」
『制服リクエストいい?』
「オッケー!」
『黒いほんのちょっとダボッとした感じのズボンとベルトが着いた白いブーツ!』
『お願いしていい?』
「…….オッケー!!!」
『やったー!』
「あ…….真希が呼んでたよ」
『マジ!? なんで引き止めたの!?』
「さっさとした方がいいと思って」
『それについてはアリガト!!』
「…….早く行ってきな!!」
『んー!』
真希怖いんだよなぁ…….
「やっと来たかよ」
『さとっちに引き止められてた』
「アイツ…….」
「…….ん?その箱なんだ?」
そう聞いてくるのはパンダ。最初見た時目を疑ったよ。ビビった。だって見るからに着ぐるみのパンダが喋るし歩いてるから
『んー?』
『コレはねぇ』
『”オレ”の大事な大事な宝物だよ』
「そうか…….」
「じゃあそれ置いとけよ。壊すかもしれねぇからな」
『オウ!!』
俺以外の1年生に任務が課せられた。
その任務は少年院で非術師により目視された呪胎の調査と、少年院に収監された人たちの生存確認。
最初っから怪しかった。俺は実戦経験とコントロール力がないから3級。だけど、実力をつければ特級なんだって。それは術式と呪具も関係してくるらしい。それなのに俺がその任務が来ないのはおかしい。さとっちが言うには、宿儺の器、基ユウジを殺したかったんだってさ。それでめぐっちと野薔薇も一緒に死ねばさとっちに嫌がらせができて万々歳だと。そいつらは人の命をなんだと思っているのだろう。ただ椅子に座ってるだけのくせに
その任務後帰ってきたのはユウジの遺体と、めぐっちと野薔薇だった。
なぁカミサマ、”オレ”は幸せになっちゃいけねぇのか?
失った。ユウジを
唯一の家族を。もうあいつは帰ってこない
あの笑顔を見せてくれない。
悲しい
悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい悲しい憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い
「ごめん…….俺が、弱いばっかりに」
「私も、助けられなくてごめんなさい」
「”許してくれ”とは言わねぇ」
「謝罪だけでも受け取って…….」
大丈夫、お前らは強いよ
オレが弱いだけだ
『大丈夫。”許すよ”』
あぁ、ナニかが広がった
いや、その『ナニ』が何かはわかってる
認めたくない。
こっちに来てまでそれを背負う
前も、今回も。
嫌という程見てきた。
今回で、もっと深くわかった。
コレは、俺の欲に対するバツ
自分が汚くて、この手が赤くて、周りに誰もいなくて、悲しい、嫌だ。
アイツらが居ない日常は、こんなにも落ち着かない。
高専内にある鳥居の下の石段に腰かけながら話す俺たち。…….なんで鳥居があるんだよ
「失礼ね 会って数週間の奴に」
ウソつけ、唇噛んでんだろ。泣かないは俺の役目だからお前は泣いていいよ。
「何シケたツラしてんだ お通夜かよ」
「真希…!真希…!」
「昨日本当に死んでるんすよ!一年坊が1人!」
「は や く 言 え や…!!」
「これじゃ私が血も涙もねー鬼みてーだろ!!」
「実際そんな感じだぞ!?」
「ツナマヨ」
「んだと!?」
ギャーギャーと言い合う真希達
こいつらを見るとあの頃を思い出す
「何あの人()達」
と野薔薇が問いかけた。
「2年の先輩」
「禪院先輩 呪具の扱いなら学生一だ」
「呪言師 狗巻先輩 語彙がおにぎりの具しかない」
「パンダ先輩」
「あと一人乙骨先輩って唯一手放しで尊敬できる先輩がいるが 今海外」
アンタパンダをパンダで済ませる気か、とツッコム野薔薇
「いやーすまんな喪中に」
「だがお前たちに京都姉妹校交流会 に出て欲しくてな」
「やるか?」
「「『やる』」」
強くなるんだ。
守れるように。
そのためだったらなんだって
「意味ないと思ったら即辞めるから」
「同じく」
「ハッ」
「まぁこんぐらい生意気な方がやり甲斐あるわな」
「おかか」
交流会まで、後、2日
━━━━━━━━━━━━━━━
・すぐ闇落ちする人
転生した。地獄に行けなかった、残念だネ
人によって、生は地獄かもしれないってこと
NEXT東じゅじゅヒーント
彼の術式はまだ内緒
🔨・🐺
同級生のひとりが死んでお通夜
👓・🍙・🐼
私/俺達の手でぜってぇ勝ってやる
(続かないだろうけど多分)次回予告☆
「アイツらも…こうだったら」
「”マイキー君”!」
「ソレはお前が使っていいモノじゃない!!」
作者
好評だったら続く。
眠い。