大森side
わかいは僕を殴るようになった。
大森「ぅ、ぁ、わかい、」
バキッ、
若井「勝手に喋んなよ、!!!」
大森「う゛っ、ぉえ゙ぇ、、、ッ、」
大森「ぉぇ、っ、、げ、ぇ、、」
ビチャ、ビチャ、、
大森「、、、、わかい、っ、」
大森「わか、」
大森「んっ、ごめんなさい、ごめんなさ、」
大森「ぅ゛っ、ぁ、あ゙ぅ、ごめ、っ、」
若井「もとき、もとき…」
若井「綺麗だね」
わかいの顔には僕を殴った返り血と、暗い愛憎を含んだハートと真っ黒な瞳。
頬を薄青ピンクに染め、微かな微笑みを浮かべて僕の方を見ている。
若井「全部全部壊れてる方が綺麗だよ」
若井「もときの吐瀉物も震える唇も涙も赤い血も全部『本物』だから好き、壊れてる方が好き」
若井「俺そういうのしかもう信じられなくて好きとか愛してるとかセックスとか刑骸化しちゃって」
若井「どーしても興奮したくて魂をふるわせたくてこれやっちゃう 治んない」
そんな目で僕を見ないで
大森「、わかい、」
若井「ごめん」
ぎゅ、
若井「、、痛かったよなあごめんな。ちゃんと愛せなくてごめんなあ、」
若井「ごめんね、ごめん…」
大森「……いいよ、僕を必要としてくれるのはわかいくらいだから」
大森「ねえ、ペアリング買お、キラキラのやつ」
大森「わ、わわ若井に会うまでは本当に灰色だったんだ」
大森「曇りの日の運河みたいなドブ色だったんだよ」
大森「今はこんなに鮮やかで眩しくて、」
大森「愛してる」
少し上げた口角が痛い。
若井「もとき、俺ビョーキなのかな」
大森「ううん、ううん、ちがう、違うちがう、違うよ、」
大森「、わ、わかいはビョーキじゃない 僕が守るから」
大森「わ、わかいは、わかいは、っ、」
大森「ぇへへ、初めての恋人で、優しくて、」
大森「ぁ、あの僕、自分が生きててもいいって思ったこと、なくて」
大森「で、でもっ、、、ぅぐ、泣わ、わかいが現れて、生きてても、い、」
大森「いいのかなって、泣」
泣き腫らし、わかいの拳によって塞がれた左目。
痣まみれで開かない。眉毛にあけたピアスもぐっちゃぐっちゃ。
愛された証。
わかい、そんな目で、僕を見ないで
大森「わかい、わかいっ、、もう何も失いたくないよ、」
大森「わっ、かい、わかい、」
若井「…もとき、ごめん俺、消えるから、」
大森「きっ、き消えないでよわかい、ぼくもきえないからっ、、ぅぐ、泣」
大森「うわああああっ、、ぁ、あ、あああ、、」
若井「…」
ぎゅぅ、
大森「ぅわああん、、、ぁぁ、、、」
公園の芝生に二人で横になり、雲がかかった三日月を眺める。
大森「僕、お母さんに無視されて育って 大人になってからも世界に無視されてる感じがずっとあった」
大森「周りが怖くて、酒飲むといろんなものが怖くなくなるんだ」
大森「、わっ、わかいが僕がおしっこ漏らしたときにズボン買って戻って来てくれて」
大森「優しいって思った」
大森「それからもわかいはずっと優しいよ」
大森「わ、わかいは僕のこと無視しないもん」
わかいと出会ってから僕は全てに包まれた感じがして、全部が夢のようで。
…僕、わかいって名前だけ、上手くいえないなぁ。
若井「俺は優しくないよ、もとき」
若井「俺は理想の母さんとお前を重ねてるだけのクソ変態男」
若井「おまけにDV男、」
若井「自分の中で暴れる化け物を制御できないんだ」
若井「あっ、そういえばお前の部屋のAV観たけどお前の変態も大概だったな(笑)」
若井「俺も好き、ロリ監禁盗撮」
大森「、?そ、そうだったの?」
大森「じゃぁさ、一緒にやろうよ、」
大森「ツインテールのバイオリン習ってるお嬢様ロリに現実の男の汚さを見せてやろうよ」
大森「前に言ってた綺麗で広い赤いお花畑で犯そうよ」
若井「やって捕まるかぁ。清々しく」
若井「懲役何年かなぁ。俺ら更生できるのかなぁ」
二人で家に戻ると、わかいが僕を殴ることはなかった。
ガチャ、
大森「ん、、、ぇ、?」がばっ、
若井「あ…起こした?」
真っ白なわかいの顔。瞳。心。
暗がりの部屋でよく目立つ。
心はウソか、笑 ぼくのこと、好きでしょ、
大森「どこ、どこ行くの?」
若井「俺たち 限界だと思う」
若井「殺しちゃう前に離れるよ」
大森「うそ、だろ、まって、」
大森「だっ、だいじょうぶだって、ぼく死んだりしないから、ずっといっしょにいようよ、」
若井「いつか真っ赤な花畑連れてってやるって言ったけど」
若井「できなくてごめんな」
若井「決めたんだ、」
大森「っはは、ぁはは、いっ、い、いかないでよぉ、、」
大森「ぅっ、う、、ぅ、、、、泣」
若井「、、、はぁ、」
大森「、じゃぁ、最後に焼いてくれる?たばこで」
大森「言葉にしたら壊れちゃう気がするから」
若井「うん」
カチャカチャ、
若井「本当にいいの?」
大森「うん」
若井「首のほくろの横にやるね」
大森「うん、」
ジュッ、
大森「ぅうううぁ、、、」
大森「ぅ、ぅっ、、」
ぐりぐり、、じゅぅ、、
大森「あぁっ、、ぁ、、ぁはっ、あは、いたいよぉ、笑」
タバコを持ってるわかいの人差し指と親指から、熱とともに震えと愛が伝わってくる。
ほんとだよ!全部、愛情だもん。
大森「ぇへ、、えへ、、、っ、、」
若井「俺みたいな人間ってね、誰でもいーの」
若井「どこへでも行くの からっぽで」
若井「お前みたいに空虚なやつ見つけて孤独につけ込むの」
若井「で、しばらく経ったらポイ」
大森「、でも、愛してたでしょ」 にこ、
昨日よりかは痛みが引いて、上がる口角。
若井「なわけ、死ねよ。バーカ笑」
ひとりぼっち
僕はまたおっさんに買われて
大森「んぁっ、は、」
男「出すよっ、、」
買われまくって
大森「きもちいよ、っ、おっさん、♡」
医師「HIVですね」
大森「、、?」
『エイチアイブイ』になった
四週に一度金曜日に病院に行く
白い錠剤をたくさんもらって飲む 毎日
AIDSはまだ 発症していないらしい
わかいのアカウントを見つけた。
僕とのキス写真が残っていた。
これはインターネット上に刻み付けられているのか
わかいは本当は、若井滉斗という名前らしい。
コロコロ、
子供「おにいちゃーん!ボール、ごめんなさい」
大森「は、はい、」
子供「ありがとっ!」
にこっ、
大森「ぁ、、ぁあ、、、」
大森「あ、」
社交不安障害昼間っから酎ハイ 吃音ADHDパニック障害大学中退高卒昼間から酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒アル中ヤク中機能不全家族、からっぽで空虚、孤独につけこまれる。死ね、死ね死ね死ねしね死ね死ねころされる、ころす、死にたくない、
きれいだってゆって、、、、、
大森「あ」
大森「っぁ、、あ、、、」
大森「っぁぁぁぁああ゙あ゙あ゙ぁ、、、」
僕はこれからも生きていく
わかいが居なくても世界は回るし僕は生きていくんだよ
これでいいんだよね?
コメント
8件
ド ロ ド ロ し て て 好 き 、 泣
ドロドロしすぎてんな…とか思いながらもずっと見てしまった、、結構好きです
まっっっっっじで好きです😭😭