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『おい、新人!』
holoXに入った時、なんだこの生意気なクソガキは…、、
そう思ってた。
けど、仲間思いで優しいチビ総帥…。
『一言余計だろっ!』
沙花叉の思っていることを本人に言ったらきっとこう返される。
日々繰り返される口喧嘩やたわいもない日常会話。
そんな毎日が、今日終わってしまうのかと思うと少し名残惜しい。
ただ、曖昧な気持ちを残して”ココ”から出ていく訳には行かない。
『だから手紙を残すね。』
自室に戻った吾輩の机の上には汚い字で
ラプラスへ
と、吾輩に宛られたであろう封筒が置いてあった。
中が気になり、封筒から数枚の紙を取り出す。
『ラプラスへ
3年間、一緒に活動してきて楽しかったよ。沙花叉がholoXとしてここに居るのは今日まで…。だから最後にラプラスにお礼言おうと思ったんだけどさ、目の前で泣かれても困るから手紙で残すことにしたよ。本当に今までありがとう。
また、どこかで会おうね!
沙花叉が居なくて寂しいと思うけど、頑張ってね。』
ここで1枚目の手紙は終わっていた。
残り3枚の紙には、ルイ姉へ・いろはちゃんへ
そして…、こよちゃんへ
「…、、」
1人、部屋で黙りこくっていた。
なぜか、吾輩は泣いていた。
大きな声を出して泣いていた。
「ちょ、ラプどうしたの、?!」
そこへちょうど帰宅した幹部が部屋に入ってきた。
「かんぶぅ〜…、、泣」
ただわけも分からず、泣いているラプをとりあえずなだめる。
その数分後、なぜ総帥が泣いていたのか分かってしまった。
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