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はい!
十字路を読んでいたところ、伊沢サマのインタビューのところで、
どうしてもこれが書きたくなりました!!!!
書き殴ったものですので口調とかまったくちがう可能性がありますすみません
時間(?)としては、ちょうど川上サマが卒業する日らへんの妄想ですね
【注意!】
・キャラ崩壊してるかもです
・口調迷子です
・解釈違いかもです
・フォントの大きさめっちゃいじってるので見にくいかもです
・誤字・脱字・誤用に注意です。見つけたらご報告お願いします
・これを読むことによっての被害について、ヌッシは一切責任を負いません
・もうなんでもいい。なんでもこい。受け止めてあげるから(?)の人だけお読みください
「なあ、川上。アポトーシスっていう現象を知ってるか」
オフィスの一角。
撮影データの編集用PCが並ぶデスクの横で、伊沢拓司はマグカップを片手にそう切り出した。
川上拓郎は、画面に向託していた視線をゆっくりと伊沢へ巡らせた。
いつもの、少し眠そうな、けれどすべてを見透かすような冷徹さを孕んだ瞳。
「知ってますよ。細胞の予定された自殺、ですよね」
「そう。生物の体の中で、あらかじめプログラムされた細胞の死のことだ」
伊沢はコーヒーを一口啜り、ホワイトボードを指差した。
「たとえば、人間の手のひらが形成されるとき、最初は指と指の間に水かきのようなものがある。だけど、その水かきを構成する細胞たちが、時期が来ると自ら死を選んで消えていく。そのおかげで、俺たちは指を一本ずつ自由に動かせるようになるんだ」
「それが何か?」
「いや、美しいシステムだと思ってさ。全体の成長とか、次のステップに進むために、一部の細胞が『身を引く』ことがあらかじめ運命づけられている。それは決して『敗北』や『絶望』じゃなくて、個体がより完成に近づくための、前向きな、必然のプロセスなんだ」
伊沢は少し早口で、いつものクイズの解説をするように語った。
知識を語るときの彼は、いつだって少年のように生き生きとしている。
けれど、川上はその横顔に、かすかな「翳り」を敏感に感じ取っていた。
「……伊沢さん、何が言いたいんですか」
「別に。ただ、知識として面白いなと思っただけだよ」
伊沢はそう言って、無理に作ったような笑顔を浮かべた。
その笑顔の裏で、伊沢の胸のうちは、激しい嵐が吹き荒れていた。
川上がQuizKnockを、そしてこの場所を「卒業」する。
その決定が下されてから、伊沢の頭の中は、そのことばかりで占められていた。
川上拓郎という男は、QuizKnockの立ち上げ期から、常にサービスの屋台骨を支え、伊沢の隣を走ってくれた存在だった。
彼が去るということは、QuizKnockにとって、そして伊沢という一人の男にとって、身を切られる以上の痛みを伴うものだった。
『行かないでくれ』
もし、自分がただの「伊沢拓司」という一人の男であるならば、そう言って彼の服の袖を掴んでいただろう。
『俺の隣にいてくれ。お前がいない未来なんて、想像もしたくない』
しかし、自分は「QuizKnockのCEO」であり、彼を次のステージへと送り出すべき立場にある。
そして何より、川上自身の意志を、彼の人生を尊重しなければならない。
川上の卒業は、QuizKnockという組織が次の段階へ進むための、そして川上拓郎という個体がより大きな世界で羽ばたくための、いわば「アポトーシス(予定された死と再生)」なのだ。
頭では、完璧に理解している。
理論上、これが正解だ。
しかし、伊沢の感情という名の不条理なシステムは、その正解を頑なに拒絶していた。
「……じゃあ、俺、次の打ち合わせがあるので」
川上は、伊沢の葛藤に気づいているのかいないのか、淡々とした口調で席を立った。
すれ違いざま、川上の長い指先が、ほんの一瞬だけ伊沢の肩をかすめた。
その微かな熱に、伊沢は奥歯を噛み締めることしかできなかった。
その日の深夜。
オフィスの明かりはほとんど消え、編集室の片隅にあるデスクだけが、蛍光灯の白い光に照らされていた。
残業を終えた伊沢がデスクで頭を抱えていると、不意にノックの音が響いた。
「まだ残ってたんですか、伊沢さん」
入ってきたのは、上着を片手に掛けた川上だった。
もう帰ったと思っていた。
「ああ、川上。お前も、遅くまで残ってたんだな」
「ええ、引き継ぎの資料をまとめていたので」
川上はそう言って、伊沢のデスクの隣にある丸椅子に腰掛けた。
二人の間に、静寂が流れる。
いつもなら、クイズの企画や、くだらない雑学で埋め尽くされるはずの空間が、今は妙に重く、そしてどこか甘やかに張り詰めていた。
「伊沢さん」
「ん?」
「さっきの、アポトーシスの話」
川上が、まっすぐに伊沢を見つめた。
「あれ、俺の卒業のこと、重ねてましたよね」
核心を突かれ、伊沢は言葉を失った。
やはり、この男には敵わない。
どんなに言葉を飾っても、その裏にある本質を、川上は一瞬で見抜いてしまう。
「……バレたか」
伊沢は自嘲気味に笑った。
「情けないよな。CEOとして、お前の門出を笑顔で祝わなきゃいけないって、百も承知なんだ。だけどさ、どうしても、寂しいんだよ。お前がいないオフィスとか、お前がいない動画とか、そういうのを考えると、頭がどうにかなりそうになる」
伊沢は、机の上に広げた両手を見つめた。
「水かきが消えれば、指は自由に動く。だけど、消え去る水かきの側の痛みは、どこに行けばいいんだろうな」
川上は、伊沢の言葉を静かに聞いていた。
その瞳には、夜の底のような深い光が宿っていた。
「伊沢さん。水かきは、消えてなくなるわけじゃないですよ」
川上は、静かに手を伸ばした。
そして、伊沢の、机の上に置かれた右手に、自分の左手をそっと重ねた。
指と指が交差する。
恋人同士がするような、深い、けれどどこか切ない結びつき。
「細胞の中の物質は、分解されて、周りの細胞に吸収されるんです。つまり、形は変わっても、その個体の一部として生き続ける」
川上の手のひらは、いつも少し冷たいのに、今の伊沢には、驚くほど熱く感じられた。
その熱が、肌を通じて、伊沢の凍りついた心をゆっくりと溶かしていく。
「俺がここを離れても、俺が QuizKnock で作ったもの、伊沢さんと過ごした時間、ここで得た知識、それは全部、俺の中にも、この組織の中にも残り続けます。消えてなくなるわけじゃない」
川上は、交わした指に、少しだけ力を込めた。
「だから、そんなに傷ついた顔、しないでください。俺が、前を向けなくなります」
その言葉は、川上なりの、精一杯の「愛」の告白だった。
理知的で、冷徹に見える彼が、伊沢のために紡いだ、最も温かい言葉。
伊沢は、重ねられた川上の手の熱を、じっと感じていた。
言葉にしなくても、伝わってくるものがある。
お互いに、言葉を尽くして世界を解き明かす「クイズ」を生業にしていながら、最も大切な感情だけは、言葉にできない。
いや、言葉にする必要がない。
二人の距離が、わずかに縮まる。
お互いの息遣いが聞こえるほどの距離。
けれど、それ以上の境界線を、二人は決して越えようとはしなかった。
それは、お互いのプライドであり、この関係を最も美しい形のまま、記憶に刻み込もうとする意志でもあった。
「……お前は、本当に、一枚上手だな」
伊沢は、ふっと息を吐き出し、繋いだ手にそっと力を入れ返した。
「当たり前でしょう。誰の隣にいたと思ってるんですか」
川上は、少しだけ誇らしげに、けれどひどく愛おしそうに、小さく微笑んだ。
数週間後。
川上の最後の出勤日。
オフィスでは、メンバーが集まり、ささやかな送別会が開かれていた。
笑顔と、少しの涙と、鳴り止まない拍手。
川上は、いつもの彼らしく、淡々と、けれど一人ひとりの言葉を丁寧に受け止めていた。
すべての行事が終わり、メンバーが一人、また一人と帰路につく。
最後に残ったのは、やはり伊沢と川上の二人だけだった。
オフィスの入り口で、川上は荷物を抱え、振り返った。
「じゃあ、伊沢さん。お世話になりました」
「ああ。元気でな、川上。お前のこれからの活躍、楽しみにしてる」
伊沢は、もう迷いのない、完璧な「CEO」の、そして「良き先輩」の笑顔を浮かべていた。
痛みを伴う変化を受け入れ、お互いが次の完成へと向かうための、美しい決別。
川上は、その伊沢の姿を見て、満足そうに頷いた。
そして、最後に一度だけ、伊沢の目をじっと見つめ、小さく唇を動かした。
「ありがとうございました、拓司さん」
普段は決して呼ばない、本名。
その響きが、オフィスの静寂に溶けていく。
川上が背を向け、ドアを開けて出ていく。
パタン、と静かにドアが閉まる音が、一つの時代の終わりを告げていた。
伊沢は、一人残されたオフィスで、窓の外を見つめた。
夜の街の明かりが、きらきらと輝いている。
川上は行った。
もう、ここには戻らない。
けれど、伊沢の胸の中に、そして彼と交わした指の記憶に、あの夜の「熱」は、確かに残り続けている。
生物が進化するために、形を変えるように。
QuizKnockも、伊沢自身も、これからまた新しい形へと変わっていく。
そのすべての基礎には、間違いなく、川上拓郎という細胞が残してくれた、かけがえのない遺産がある。
「……さあ、やるか」
伊沢は、自らの両手をパンと叩き、いつもの、前を向いたクイズ王の顔に戻った。
デスクに向かい、PCの電源を入れる。
彼が残してくれた熱を抱いて、伊沢拓司は、未来という名の問いに向かって、再びペンを走らせ始めた。
【参考文献】
https://m-hub.jp/biology/4434/321
はい!適当さが目に見えてしまいますねいけないいけない
けどこれがマジで本当に尊いんですよね…
(この先伊沢サマインタビューのネタバレ入ります)
インタビューに書いてたんですけど、
『もしも俺があそこで引き止めていたら、と考えることはあります』
『とはいえ川上についてはよく考えます。いまだに。』
( ・ω・) <…………………..)
( ^ω^)スゥーッ⤴️
愛じゃねぇか!!!!!(大声)
てなわけで、はい感情に任せて書きました
雑なのは許してちょ
ではばいちゃ!
リクエストくださいm(_ _)m
コメント
13件
それは流石に愛すぎ♡ なんなんだ、ちみは なんでそんな天才なんだ、訳がわからん
読了しました……アポトーシスの比喩で語られる別れ、すごく刺さりました。水かきが「消える」のではなく「形を変えて生き続ける」って川上さんの解釈が、あの手を重ねるシーンと相まって、涙腺にきました。「拓司さん」って最後に呼ぶのも、もうずるいです……伊沢さんの『いまだによく考える』って言葉、本当にその通りの熱がこの話に詰まってました。尊すぎてしんどいです…ありがとうございます🤍