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第3話:乗っ取られた俺と、悪魔の委員長
【登場人物】
陸(影山 陸):主人公。まさかの「自分自身」が憑依されてしまいパニックに。
葵(白咲 葵):容姿端麗な学級委員長。可憐な見た目の裏に秘密を隠す。
ジン(佐藤 ジン):陸の悪友。目の前で起きる奇行に翻弄される。
【本編】
(画面背景:放課後の帰り道/夕暮れの路地裏)
陸
「(視界がグラグラする……! 嘘だろ、俺が……乗っ取られてる……!?)」
陸
「(体が……動かない……意識が遠のく……!)」
(画面暗転/効果音:ドサッ)
(画面復帰:深い闇の中のような空間)
陸
「(ここは……どこだ? 俺の意識だけが浮いてる感じがする……)」
陸
「(自分の体を見下ろすと……おいおい、俺の身体が勝手に動き出したぞ!?)」
(場面切り替え:校門前の通り)
ジン
「おーい、陸! お前スマホ落としたぞ……って、どうしたんだそんな怖い顔して?」
陸(憑依中)
「……」
ジン
「陸?」
(画面:陸の体が無表情のまま、突然ジャージのポケットからマジックペンを取り出す)
陸(憑依中)
「……ターゲット、確認」
ジン
「え? ターゲットって何が——うわっ!?」
(効果音:シュババババッ!)
ジン
「痛っ! なにするんだよ陸! 俺の顔になんか描いた……!?」
陸(本人の意識)
「(やめろぉぉぉ! ジンに何してんだ俺の身体ぁぁぁ!?)」
陸(憑依中)
「フッ……『額に肉』。定番ですね」
ジン
「肉!? お前マジでどうしちゃったんだよ急に!」
陸(憑依中)
「それでは、失礼」
(効果音:ピタッ)
(画面効果:視界が赤くフラッシュし、元の身体に意識が戻る)
陸
「はっ……!? ぜぇ……ぜぇ……!」
ジン
「陸お前! いきなり人の額に『肉』って書いて去ろうとするとか、マジで頭おかしくなったんか!?」
陸
「ジ、ジン……! ごめん、今の俺じゃないんだ! わけがあって……!」
ジン
「わけってなんだよ! 意味わかんねぇよ!」
陸
「(マジで他人に乗っ取られた……! あのアプリ、俺以外の奴も学校で使ってるんだ!)」
陸
「(……待てよ。さっきの『フッ……定番ですね』って言葉遣い、どこかで……?)」
(場面切り替え:翌日の教室)
葵
「皆さん、おはようございます。朝のホームルームを始めますね」
(画面:完璧な笑顔で壇上に立つ学級委員長・白咲葵)
男子生徒A
「やっぱり葵ちゃんは今日も可愛いなぁ」
男子生徒B
「育ちが良さそうだし、上品で声も綺麗だよな」
陸
「(……白咲葵。成績優秀、品行方正な完璧委員長)」
陸
「(まさか……な。あいつがそんなイタズラするわけ……)」
(画面:葵が陸視線に気づき、優しく微笑みかけてくる)
葵
「影山くん、どうしました? 私の顔に何か付いていますか?」
陸
「あ、いや! なんでもないです!」
葵
「ふふ、なら良かったです」
(葵が壇上のマイクを整えながら、陸だけに聞こえるような小声で呟く)
葵
「……『額に肉』、似合ってましたよ? 影山くん」
陸
「……ッ!?」
(効果音:ドクン!)
葵
「(黒い笑みを浮かべ、スマホの画面をチラッと陸に見せる)」
(画面:葵のスマホ画面に映る【憑依Link】の管理画面と、陸の顔写真)
葵
「まさかこんな面白いアプリを使っているのが、影山くんだったなんて」
葵
「ふふ……これからよろしくね? 『パートナー』さん♡」
陸
「(う、嘘だろ……黒幕は、あの完璧委員長……!?)」
(画面暗転)
(効果音:ピコン!)
【憑依Link】
『ユーザー「白咲葵」からリンク申請が届きました』
【憑依Link】
『拒否した場合:あなたの秘密(憑依履歴)が全校生徒に送信されます』
コメント
1件
うわっ、委員長が黒幕だったんですね…!「額に肉」でジンくんにいたずらするところから、急にシリアスな展開に繋がるギャップが面白かったです。本人の意識が乗っ取られてるのに外からは操られてる様子しか見えない、そのもどかしさが伝わってきました。それにしても、あの優しい笑顔の裏でアプリを管理してる葵さん、怖すぎます…。リンク申請を拒否したら秘密をばらすっていう脅しも含めて、これからの駆け引きが気になりますね!