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それから数年後いろいろあって私たちは成長した。私は圭介や涼子さんに敬語で話さなくなったり、以前よりも気を許せるようになっていた。
最近圭介の様子がおかしい。東卍の集会にも行ってないみたい。なんなら違うチームに入り浸ってる。
「ねぇ圭介マイキー達や千冬となんかあったの?」
「なんでもねぇよ。お前には関係ねぇ」
そう言うと圭介は私に見向きもせず自分の部屋へ行ってしまった。
(そういえば最近一虎が年少から出てきたんだよね、私は会えてないけど)
私は嫌な予感がした。
(一虎に会いに行ってみよう圭介がどうして集会にも行ってないのか知りたい)
それから私は一虎の居場所を知るために、色んな人に聞いて回った。
そして一虎はバルハラというチームに入っている事がわかった。一虎は今このゲームセンターに居るらしい。
(あんなことがあったから東卍には居られないだろうと思ってたけどまさか違うチームに入ってたなんて)
私は恐る恐るそのゲームセンターに入っていった。そこには沢山の不良がいた。中でも一際目立ってたのが身長のでかい、前髪だけ金髪の男の人。その隣に…
「一虎!」
私は思わず大きな声で叫んだ。
「うみ!ひっさしぶりだな!元気だったか?」
一虎は昔と変わってなかった。
「うん私は元気だったよ。それで今日圭介の事で来たんだけどさ」
「…」
一瞬一虎の表情が変わったように見えた。
(?)
「場地がバルハラに入ったことか?」
(え、東卍を辞めてバルハラに入ってたの?じゃあ圭介の部屋にあったあの服、バルハラの… )
「最近圭介がおかしいんだよ」
「そりゃそうだろうなぁ」
「近々俺たちは東卍と抗争するからな笑」
(な、何言ってんの…?なんで笑ってんの…?)
「みんな仲良かったじゃん!抗争なんてやめてよ!」
パァン!
私は右頬に激しい痛みが走った。
「あぁ、でもあいつのせいで仲良かったのも変わっちまったけどな」
「は…?どういう…」
「うみ、叩いて悪かったな今日はもう帰れ笑」
「ちょっと待ってよ!ねぇ!一虎!!」
私はガタイの良い不良に外へ放り出された。
(東卍が場地達と抗争…?意味わかんない…なんで私に話してくれなかったの…)
それから私らまた情報を集めた。どうやらハロウィンの日に抗争をするらしい。
こうなったら私も行ってやる。絶対仲直りさせなきゃ。
ズキンッ…
「うぅ…!」
またこの頭痛…!最近は無かったのに…
薬…
「大丈夫かよ。また頭痛いんだろ?ほら薬。」
圭介が私の唸り声を聞いて薬を持ってきてくれた。
「ありがとう…」
私は薬を飲んで少し落ち着いた。私の記憶は戻るんだろうか…
「落ち着いたんなら俺は寝るぞ 」
「ねぇ、圭介」
「…なんだ?」
「後悔するような選択はしちゃ駄目だよ」
「わぁってる…おやすみ」
「おやすみ」
心做しか圭介の顔は悲しそうに見えた。