遊園地。
家族や恋人、友達との距離が近づく場所。
大切な思い出ができる場所。
私は昔から遊園地が嫌いだった。
だけど私は…
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気づいたら遊園地に就職することになっていた
「今日から入りました、湊蘭子です。よろしくお願いします」
明らかに薄汚れ、人並みがない遊園地
まさにもうすぐ廃園になりそうな遊園地だ
「はーい、よろしくね。俺はここの団長のササミだよ」
胡散臭そう
髪が長くて、ピアスが両耳に何個も
「ササミさん…、ですか?」
「ここではみんな芸名だからね。本名はササミじゃないよ」
別にどうでもいいけど
「私はラミー、ここの団長補佐。よろしくね」
「よろしくお願いします」
この人は少し優しそう
「…俺はザラメ、整備とか色々やってる。よろしく」
無愛想そうな声
あんまりタイプじゃない
「僕はうさぴょん君だぴょん〜!よろしくぴょん!」
論外。普通にキモい
「まぁ、今いる仲間はこんなもんかな。これからよろしくねラン」
芸名が知らずに決まってしまった
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1日の仕事を教えてもらったが、至って簡単らしい
私は観覧車の管理をお願いされた
「こんなもんか、遊園地って」
人は1人も来ないし、特に何もない
「あれ?」
人が1人いた。無精髭が生えている男の人
「…観覧車。乗らせてください」
「あっ、わかりました」
観覧車のレバーを引き、愉快な音楽を鳴らしながら登り始めた
その3分後の出来事だった
乗っていた男の人が落ちてきたのは
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