コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
※読み切り ※短編 ※誤字脱字は大目に見てください ※1話完結 ※創作小説 ※フィクション
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「……………………」
呆然と立ち尽くす少女の名はユナ。
私の名前はナナ。中学三年生、クラスメイトのユナさんは”いじめられている”
でも、私は見て見ぬふりをしている。クラスのみんなも同じだ。
逆に嘲笑う人も居る。先生も本当は気付いていると思う
ユナさんをいじめている人は知らない。きっと隠れてやっているのだろう
いつものように登校してきた私。さすがに今回は見過ごせない。
ユナさんの机には油性ペンで悪口が書かれていた
「酷い……!」
一体誰がこんな事をしたのだろうか。流石に先生もこれは見過ごさないだろう
ユナさんはずっと机の前で呆然と立っている
「あは、ひっどーい(笑)」「誰がこんなことしたんだろーね(笑)」
そう声が聞こえてくる。声の主はクラスの自称人気者のカナとその手下だった
まさか、カナ達がいじめているのでは?そう思いながら私は雑巾を手に取る。
もし、ここで私が机を拭けばどうなるだろうか。いじめられるだろうか……
でも、流石にこれは酷すぎる。
深呼吸をした、
「……ユナさん、良かったら使って?」
そういって雑巾を差し出す
ユナさんは曇ったような顔をしていた
「……うん、あ、ありがとう」
無理に笑顔を作るユナさん。
「油性のペンって何で消せるんだっけ?」
油性と決まったわけじゃないけど、滲んでないからそういうことだろう。
ユナさんは一生懸命消しているけどなかなか消えないのだ
「うーん……除光液とか?」
声の主は委員長のハナちゃんだった
「とりあえず、先生に報告した方がいいよね?」
ハナちゃんは続ける。
と、同時に先生が入ってきた
「皆一旦座れー……って、どうした?集まって」
どうやら気付いてないらしい
「先生、こっちに来て貰えませんか?」
「?おう」
先生はこちらに向かう。そして、『えっ』と声を上げる
「これは酷い……大丈夫かい?ユナさん」
先生は酷く驚いていた、
「は、はい」
ユナさんをよく見ると、痣らしきものが見えた
一体誰がこんな事を……!!
「みんな、一旦席に着いてくれ。ユナさんも」
先生は呼びかける、そしてこう続ける
「ユナさんの机に、落書きした人、正直に名乗り出て欲しい」
私はチラッとカナを見る、ラリはあくびをしていた。信じられない!
私はひっそりと睨む。
……____シーン。
沈黙が続く。遂にユナさんが泣き出してしまった
先生はオドオドしながら、保健室へと誘導させる。
クラスのみんなは『早く名乗り出ろよ』『犯人探しとかやめよーよ』
とか言っていた。中には『カナ達じゃないの?さっき笑ってたし』という意見もあった
私も、そう思う。カナ達がやったに違いない。そう思っていたのに……
見てしまったのだ、さっき先生が話している時
ユナさんが笑っていたことに_______
……今はどのような状況なんだ?急にカナに呼び出されて、カナの足が壁にドン!と大きく響く。
「なぁ、さっきウチらのこと睨んでたよね?」
バレてた……でも、カナ達がやったんだから、あの時正直に名乗り出れば良かったのに
「あ?ウチらがやったって?」
エスパーなのかな?まぁ、いいや、
「そうよ!カナ達がやったんでしょ?」
「あ?!そんな訳ねーじゃん!!」
予想外の声が聞こえてきた。頭にハテナを浮かべていると
「ユナをいじめて、何のメリットがあるわけ?」
あぁ、こういう人だった。メリットデメリットで動く人だったわ。忘れてた……
「それは、、知らないけど、、」
「大体、ユナをいじめてたやつは___」
え?!知ってるの?!
「ユナ自身だよ」
……え?
「お前も見たんだろ?ユナが笑ってる所」
黙って頷く。確かに見たけど……
「はぁ、説明してやんよ」
そう言ってカナは説明してきた
……どうやら、ユナさんをいじめていたのはユナさんだったようだ
ラリに動画を見せられた。ユナさんが自分で自分の机に落書きを書いている所だ
「咄嗟に撮ったけど、やべーよな」
でも、どうして?自分をいじめるのだろうか?
「前々からユナウザかっんだよねー」
陰口を零すカナ。
「……ユナに関わるのやめなよ、じゃ、私はこれで」
カナは眠そうに去っていった。
頭が混乱したままだ
でも、考えたって仕方なかった。
______私の名前はユナ。いじめられっ子だ
まぁ、”設定”だけど
私は自分自身をいじめている、いじめっ子である
なんでこんな事するのかって?好きな人がいるから!
私の好きな人は、いじめられっ子で、人間不信気味。
だから、私もいじめられれば、その子と共通の話題が出来るじゃん?
でも簡単には虐められないから自分で偽ってるって訳♡
私は元子役『ユーナ』である
嘘泣きなんて朝飯前!
昔いじめられっ子と、いじめっ子の役をしたことがあるから、心情がわかりやすいって訳!
バレる訳には行かないわ、、、
今日も、演じるのよ私……偽りの設定でね♡
end
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
□あとがき□
いじやば見たいな感じだけど、パクった訳では無いです。
急に思いついた。
こういう人って現実にいるのかな?
ハート良ければ押してね〜〜〜〜!!