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「ごめんミカ、先行くから!」
病院に着くなり、あたしはバイクを止めているミカをほっといてダッシュした。廊下を駆けていくと、長椅子に座っていた斯波さんがあたしに気付いて立ち上がった。
「斯波さん! おじいちゃんは!?」
「今はまだ手術中だよ」
振り向くと、手術室の上に「手術中」の赤いランプがついている。
「斯波さん、おじいちゃん危ないの? ねえ、死んじゃうの?」
「大丈夫、大丈夫だから落ち着いて」
斯波さんはあたしの肩を宥めるようにさすってから、ビックリしたように目を丸くした。
「どうしたの志麻ちゃん! 制服が血まみれじゃないか、まさかどこか怪我してるのかい!?」
言われて初めて、服にべっとり血がついていたことに気が付いた。
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