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逆行した五条悟は何を思うか

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逆行した五条悟は何を思うか

2 - 転生した夏油傑は何を見るか

♥

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2022年07月14日

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 バシュッ その音が私が耳にした最後の音だった。 

 ___はずだった、なんで私は生きているんだ?そして、これは、母さん達…? 


どうやら、私は転生をしてしまったようだ、小説の世界での出来事だと思っていたものが自分の身に起きても案外困惑しないものだな、そう他人事のように考えたが、これはチャンスでもある、理子ちゃんを、灰原を救えるかもしれない、猿共に消費され続けるこの世界を、変えれるチャンスだ、その為には着実に強い呪霊や手駒を増やす必要がある、それを考えても幼稚児から少しでも多く集めて置けばいいのでは、そう考え私は着実に、27歳のクリスマスイブ、その日に向かって準備を進めて行った。

「五条悟は俺が殺した」 

__は…? 


「傑 コイツら殺すか?」 

__なんで… 


「なんてことはない二級呪霊の討伐任務だったハズだったのに!!」 

__…嗚呼、そうか  

結局、なにをしても 

譛ェ譚・縺ッ螟峨o繧峨↑縺�s縺� 




 

  記録 

2007年■■県■■市(旧■■村) 

任務概要 村落内での神隠し、変死 その原因と思われる呪霊の祓除 

「皆さん、一旦外に出ましょうか」 

・担当者(高専3年 夏油傑)派遣から5日後旧■■村の住民112名の死亡が確認される 

・全て呪霊の被害と思われるが残穢から夏油傑の呪霊操術と断定 

・夏油傑は逃走 呪術規定9条に基づき 呪詛師として死刑対処となる 




「君は五条悟だから最強なのか 最強だから五条悟なのか」   

「生き方は決めた 後は自分が出来ることを精一杯やるさ」 

「殺したければ殺せ、それには意味がある」




「私に従え猿共」 


 私は、前と同じように

                   悟《恋人》を手放した 




    

後の数年は呪霊、金両方を呪術師に会わないようにしながら集め続けた、あれでは乙骨憂太には勝てない、その確信があるからだ、猿共から金を巻き上げ、気になった呪霊は片っ端から取り込みクリスマスイブ、その日に呪術高専を落とすのを目標に   


譛ェ譚・縺ッ螟峨o繧峨↑縺�s縺�  


そのことばを 

          わすれて      

「来る十二月二十四日我々は

                                      百鬼夜行を行う」

その日を迎えた  


順調だった、なのに 


「呪霊操術 極ノ番 うずまきき」     

 嗚呼、未来は変わらない 

   そうして諦めたのは私じゃないか 

「そうくるか!!女誑しめ!!」 

「失礼だな 純愛だよ」 

「ならば此方は大喜利だ」  

結末は決まっている    

                         未来は変えられない    「遅かったじゃないか、悟」  

愛おしい私の恋人に 

「家族達は無事かい?」  

殺される 

「信用かまだ私にそんなものを残していたのか」  

__はずだった 

「コレ、返しといてくれ」 

そう言って飛ばした乙骨憂太の学生証が無下限に弾かれてあの時の消しゴムの様に地面に落ちる、おかしい、こんな場面はなかったはず、嫌な予感がする

「ごめん、傑、僕それ受け取れない」

「は?悟?」 

こんな結末知らない、私は大喜利を成し遂げられず悟に殺される、それだけのこの間にこんな会話はなかった、あるはずが無い、だから、体が勝手に動こうとした

「僕、また傑の死に顔見るなんて耐えらんないや」 

嗚呼、君なら

「やめろっ!悟!!」

「あはは、そんなに叫んだら傑も死んじゃうよ」 

未来を変えれるのか、悟

「さようなら、

            僕のたった1人の親友《恋人》」

「悟っ!!」 

かつて私に向けられたその指は彼の綺麗な真っ白な髪に向けられ 脳めがけて放たれた  

それはあの任務で理子ちゃんが撃たれたあのシーンを連想するような  


きれいなあかだった 


 誰も踏み入れたことのない雪の様に綺麗な白色の髪は真っ赤に染まり、任務で殆どと言っていい程見たことの無い彼の血は石造りの道に零れ落ちる、死ぬ時まで綺麗なんだな、悟は、そう、唖然としながら思った、もう、呼吸をしない、ただの抜け殻でしかないのに、今にでも動きそうな表情の彼を嫌がらせに1匹だけ残したエイの呪霊で運ぶ、随分と出なかった涙は枯れていなかった様で前が見えない、私は生きているのに、もう二度と愛らしい彼の声を聞けないなんて、神様はきっと残酷なのだろう、こんな事なら私も殺して欲しかった、悟《恋人》のいない世界なんて、価値すらない、そう思えてしまったのだ、無邪気に笑って、彼の好きな甘い物を食べている姿、私にだけに見せる無防備な寝顔、行為中のとろりと蕩けた表情、全て鮮明に思い出せるのに私の腕に抱かれた悟はうんともすんとも言わず安らかな表情で永遠の眠りについている、その違いに頭が混乱する、彼は、私と同じ様に転生していたのだろうか、いや、有り得ない、だったら理子ちゃんは死んでい無いはずだ、分からない、彼が、悟がまた、そう言った理由が 

「…君は、私が努力しても変えられなかった未来をそういとも簡単そうに変えてしまうんだね、悟」  

恋人《光》を失い、大喜利も失敗に終わった私になにができるのか、もう、生きる理由が見つからない私はどうすればいいのか、そんなこと分からない、けれど、死に顔を見たくない、そう言って、悲しそうな顔をした彼の為に、少しでも、少しでも長く生きて、土産話を沢山持って行ければ、また、話せるようになるだろうか、そもそも悟が待ってくれているかは分からないけれど、ね。

この作品はいかがでしたか?

132

コメント

4

ユーザー

久々に話を読んで泣いた……フォロー失礼します。

ユーザー

フォロー失礼します。 神ですか???

ユーザー

フォロー失礼しますm(_ _)m この話めちゃめちゃ泣けます

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