TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
シェアするシェアする
報告する

僕の名は甲斐田晴。ごく普通の日本人。…ではない。実は甲斐田は、異世界人である。

なんやかんやあってこっちの世界に来た。でもそれが広まっちゃうと面倒臭いからあまり知られないようにしてる。まぁ口が堅い友達になら話しちゃうけど。

僕は普通に仕事をしていたが、仕事中に雨が降り出してしまった。だが僕は傘を持ってきていた。偉いだろ!!

甲「雨って気分下がるなぁ」

甲「あ!そういえばあの猫元気かな….」

甲「うわ”っなんか人倒れてない??」

前来た時怪我をしていた猫が気になり路地裏に来たが、知らない男性が転がっていた。

甲「まさか息してな….してるわ」

息はしているのだが、体の至るところに怪我をしているようだ。このまま数分経てば彼は死んでしまうだろう。

だが、甲斐田は異世界人なのである。死にかけの人を見るのは当たり前のことでそれを治癒するのも当たり前。いくら現世だからとはいえ、死にかけの人を放っておくほど薄情ではない。

僕はその男性に術をかけた。

そのとき、僕は初めて男性のことをじっくり見た。白髪に紫とピンクのメッシュ。整った顔。ピアスと個性的な服。細身な体。

甲「いかにもホストやってそうな顔だなぁなんかむかつく」

僕の術は他の人と違い、死んでいなければどんな傷でも完璧に治せるが、ちょっとだけ時間がかかる。だが、普通なら5分、甲斐田なら10分というだけであまり変わりはない。そもそも僕は治癒専門ではないし。

甲「治るまで10分間見てないとなぁ。まじかぁ。」

甲「治るまで何しよう。電話で弦月と喋るか。長尾はどうせ出ないだろうし。」

僕には弦月藤士郎と長尾景という友達がいる。互いの日程を完全に把握してるため、長尾が今刀の稽古をしていて出れないことは知っている。

甲「あ!やほやほ弦月」

弦「ごきげんづき〜。どした?」

甲「実はさぁ路地裏で人が倒れててさぁ今治癒してる途中なんよね。」

弦「なるほどね?暇だから僕に電話をかけてきたと。」

甲「そゆこと」

こうして弦月と話していると、現世であることを忘れてしまいそうである。なんだかんだ弦月とあれやこれや話しているうちに15分も過ぎていた。

甲「あ、そろそろ切るわ。」

弦「OKそれじゃね〜おつげんづき〜」

電話も切ったことだし、あまり長居せずに立ち去ろう。この人が起きた時に殴られでもしたらたまったもんじゃない。

ギュ

甲(え、まさかもう起きた!あ、甲斐田オワタ死んだわこれ)

不「….ないで」

甲「え?」

不「いかないで….」

弱々しい声だったものだから心配になり後ろを振り向いた。

甲「え?….泣い..て….る…?」

何故だか知らないが放っておけなかった。泣き落としなのだろうか。仕方ないのでしばらくいることにした。すると、すぐに男の寝息が聞こえてきた。きっと疲れて眠ってしまったのだろう。

甲「今のうちに帰ろ〜…..」

この作品はいかがでしたか?

1,127

コメント

3

ユーザー

やっぱ神だからいいねされてたんやろな…

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚