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茜くんバージョン描いてください(*^^*)
ウワァーーーーーー、エモエモのエモ助。年相応じゃなさすぎる源輝に同情せざるおえない………😭あと、まだお母さんとお父さんがいる状態なのがキツイ😇蒼井茜の優しさで溶けますよね、その、何?一人っ子は一人っ子なりの子供の接し方が、あっていいですね………庇うとか言い出した時心臓ギュゥゥウゥゥンなりましたもん、ありがとうございます。
茜くんバージョン描いてください!!!!!!
【 聡い子 】
会長が幼くなった。8歳くらいだろうか。
数分前、会長が変な道具を持って生徒会室に入ってきた。本人いわく、
「一般生徒が巻き込まれる前にどうにかしなきゃいけないんだけど、廊下でやると目立つしさ。それに、脱走でもされたら困るでしょ?」……だそうだ。
毎度毎度、生徒会室を実験室のように扱わないで欲しい。で、そこからは早かった。対処しようと会長が手を離した瞬間に機械が飛び、変な光線が僕に向かってきて、それを会長が庇った。なんで毎回人を庇うんだか。
で、だ。それは今問題ではない。小さくなった会長に祓われそうになっていることに比べたら。クソッ、勝手に庇っといてなんで僕がこんな目に 。
「あの、刀を人に向けるのやめて貰えませんか?」
「人?さっきから、君は自分が人だと思ってるんだ。笑わせないでよ」
「だから僕はにんげ、ヒッ」
さっきからずっとこの調子だ。僕から出ている七不思議の気配のせいではあるのだろうが、誰がなんと言おうと僕は人間だ。なのに、人だと主張すればこうして刃を向けられる。いや、まだ祓われてないだけマシなのか?
「たまにいるんだよね、君みたいに自分を人間だと思い込んでる変な怪異ってさ。他の怪異よりも少し知性ががあるからって。」
「言いたい放題ですね」
「しかも君は姿形まで人間なんだね。やりずらいなあ。」
「知りませんよ、人間が人間の形で生まれて何が悪い……っあーもう、刀を近づけてくるな!」
どうやらこちらの話を聞く気はないみたいだ。少し汚れた白い和装、まだ小さい体なのにしっかりと握られている重い刀……こうなるに至った過程は大方想像が着くし同情せざるを得ないが、それはそれ、これはこれ。やろうと思えば時間を止めて逃げるでもなんでもやりようがあるが、そうなったらもう二度と話してくれなくなるだろう。
会長とはいえ、幼い子供である以上暗い夜道を一人歩かせる訳にはいかないし、そもそも今はまだ校舎に人がいる。こんな姿の会長を見られてしまっては、追加で2時間は帰れないだろう。
「いいんですか?アンタが僕を祓ったら殺人になりますけど」
「人じゃないものを祓って、殺人になんかなるわけ……」
「だから人なんですってば。何をしたら信じてくれますか?」
「隠せてると思ってるかもしれないけどさ、君、気配が全然隠れてないよ。意味ないの。」
「話聞いてください」
「怪異の話なんか聞いて何になるんだ」
「根強いな……はあ、めんどくさい。あーもういいですよ、僕が純粋な人間ではないことは認めます。」
「やっと認め、」
「でも分かってるでしょう?今のアンタが僕に挑んだって勝てるわけないですよ」
そうだ。さっきからなんで僕を脅してばっかりで一向に祓おうとしなかったのか分かった。
この子供はきっとすべて気づいてる。僕が怪異であること、眼鏡が気配を隠す役割を持っていること。不本意だが、天才祓い屋の術で気配を隠したって、純粋な怪異でなくたって気づかれるレベルの気配なのだ。七不思議というのはなんとも恐ろしい。
だから手を出さなかった。勝ち目がないのを分かってるんだろう、応援が来るのを待とうとしたのだろうか。なんとも聡い子だと思う。それと同時に、この歳でそんなことまで考えなくてはならなかったというのは悲しいことだとも思う。僕がこれくらいの時なんか、きっと何も考えていなかったろうに。
目の前の子供は図星をつかれたのか少し表情に曇りが出る。そして僕にとって食われるとでも思っているのか、体が強ばっているのが目に見えた。
「……そんなに固まらなくたって、僕はアンタに危害を加えるつもりは微塵もないですよ」
「信用ならない」
「本当です。そもそも僕は人間なので」
「……どういうこと?元々人間だったとか、そういう話をしてるの?」
「そういうんじゃ……いや、説明が難しいし、どうせいつかアンタも知るんです。今はいいでしょ。それより、僕はアンタを安全に家まで送る義務があります。もう外は暗いですし」
「いらない。暗いのなんて慣れてるし、ここには来たことあるから道も分かる。外で怪異に会って対処できないほど弱っちくもないよ」
「駄目です」
「なんで」
はあ、とつい深く溜息が出た。会長の周りの大人は一体、どんな普通を会長に与えたのか。
「いいですか。まず一般的に、子供を夜暗い街に一人で放り込むのは、正常な大人のすることではないです」
「怪異が一般的を語るんだ」
「まだ常識の範囲を語れる、生まれて4年目の新米怪異なもので。」
「……それ、本当に?」
「見方によっては。で、僕は良識のある大人なので、アンタを一人で帰すのは気が引けます。なので家まで送ります。いいですね?」
「いらないってば。君みたいな怪異の気配が隣にあると落ち着かない」
「アンタがなんて言おうと僕はアンタと一緒に帰ります。……それに、こんな時間に一人で家に帰ったら怒られるんじゃないですか?心配もしてるでしょうし」
「怒りはされるだろうね。……でも、心配は……。母さんはしてくれるだろうけど、きっと父さんは、」
次第に表情が暗くなっていく。前の神社の件で、きっとお父さんのことを好いてはいないのは知っていたが、まさかここまで信頼がないとは。いや、前例があるのか?……まさかな。
「じゃあ、そうなったら庇ってあげますよ」
「え、」
「僕みたいな怪異に捕まってたとなったら許される確率もあがるでしょう。最悪、僕諸共消滅ですけど」
「え、いや、」
「僕が消滅したらアンタにとっても万々歳だし、これならどうですか?」
「……わかったよ、そこまでいうなら、」
「じゃ、交渉成立ですね。あと少し経ったら帰りましょうか。」
「……うん。」