テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
どもどもゆ。です🌞
今回は良い設定をお借りして
またまたさのじんを書きました🙂
さのじん特化なんです許してください。
ちょっと読切だから長いけど
頑張ってください♡
それではどうぞ👋
貴方を知るのは俺だけ です。
佐野勇斗side
高校生。
それはカーストに縛られる生き物だ。
一軍・二軍など、
つまらないもので人を区別している。
その制度をくだらないとは思いつつ
実際俺は、一軍と呼ばれている位置にいた。
別になりたくてなった訳じゃない。
友達が欲しかったから
適当に喋りかけまくっていたら
いつの間にか陽キャグル?に入れられていた。
しかもいつの間にかリーダーみたいな
感じにされている。
こういうヤツらと居ると全員迷惑な奴だと
まとめて思われるのが嫌なところだが、
話すだけだと普通に面白いやつばっかりだから
縁を切るに切れない。
だが俺は、何も刺激や変化がないこの毎日に
飽きていた。
確かに、平和・平凡な日々が1番大切だ。
そういう考えがあるというのも理解できる。
しかしその毎日を何年も何年も繰り返していたら
流石に誰だって飽きる。
何か面白いことはないかと模索していると、
自分のクラスに一言も話したことがないやつが
居ることに気づいた。
俺は陽キャの中では珍しい
陰キャにも優しい陽キャだそうだ。
(言われ方が不服)
普通に気になった事とか当たり前の事を
話しているだけだけどな。
んでまぁ、だから全員と1回は話していると
思っていた。
まさか話したことないやつが居るとは。
吉田仁人。
1番隅っこの席で、俺が1番遠い席のやつ。
ちょっと興味が湧いたので
そいつに話しかけてみることにした。
勇斗「なぁ」
吉田「!?!?」
ガタンガタンと椅子が大きな音をたてた。
勇斗「えぇそんな驚く?笑」
吉田「ご、ごめん。
あんまり周りが見えてなくて」
勇斗「何してんの?」
吉田「音楽聴いてた、よ」
勇斗「そうなんだ。なんの音楽?」
吉田「今練習してるギターの音源…」
勇斗「え!?吉田ギター弾けんの!?」
意外だ。そんな風に見えないのに。
吉田「ちょ、ちょっと声がでかい…」
勇斗「ごめんごめん笑
実は俺もギター弾けんだ。
練習中だけど」
吉田「そうなの!?」
急に吉田はキラキラした目でこっちを見てきた。
勇斗「お、おう」
あまりに急すぎたので狼狽えてしまう。
なんだかやり返された気分だ。
吉田「あ、あのさどんぐらいやってるの?」
勇斗「えーと、2年ぐらい?」
吉田「まじ!?俺は半年ぐらいでさ、
なかなか上手く弾けないんだよね」
吉田って、初めて喋ったけど
こんなに生き生きと喋れるんだ。
なんかおもしれーやつなんだな。
気に入ったわ!
勇斗「じゃあ俺が教えようか?」
吉田「え、良いの?」
勇斗「うん笑
誰かと弾いてみたかったんだよな俺」
吉田「じゃあ!教え、」
急に吉田はバツが悪そうに黙り込んでしまった。
勇斗「ん?どした吉田」
吉田「あ、えっ、えっと、」
吉田が一瞬見た方を俺も見ると、
一軍のいつものメンバーがいた。
勇斗「はぁー…」
モブ女「見てよ、また勇斗が陰キャと話してるー」
モブ男1「ホントじゃん笑
勇斗は物好きだよなー」
モブ男2「勇斗とつり合ってなさすぎて
笑うんだけど笑」
吉田「ねぇ、佐野くんやっぱり、」
まじでうるせぇな。
ギャンギャン騒ぐことしか脳がないくせに。
楽しく話してたのに萎えたわ。
勇斗「なぁ吉田」
吉田「な、なに?」
勇斗「仁人って呼んでいい?」
吉田「!
え、うんいいよ」
勇斗「じゃあ俺のことは勇斗って呼んで」
吉田「いいの?」
勇斗「俺が良いって言ってんじゃん!」
仁人「うん分かった!
・・・勇斗!」
勇斗「・・・」
あいつらに勇斗って呼ばれても何も感じないのに
仁人に呼ばれたら何だかいい気分になる。
仁人「勇斗?」
勇斗「!
・・・あいつらにさ、聞かれたくないなら
RAINで会話する?」
仁人「教えてくれるの?」
勇斗「当たり前じゃん」
仁人「ありがとう!俺もRAIN持ってるよ」
RAINをパッと交換してスタンプを送り合う。
仁人「勇斗、俺以外のRAIN持ってないの?」
勇斗「必要なRAINだけ貰えればいいなって」
仁人「あの人たちは?要らないの?」
勇斗「うん。何時でも会えるしさ」
仁人「そうなんだ。実は俺も初めて…」
勇斗「え?」
仁人「いや俺は勇斗とは、違って欲しくても
追加できなかっただけだけど…
お揃いだね」
勇斗「確かに!」
ほんとに面白いやつだな仁人は。
俺みたいなやつとも楽しそうに話してくれる。
勇斗「じゃあ、日にちなんだけど」
キーンコーンカーンコーン
勇斗「は!?チャイム?」
仁人「もうこんな時間か」
こんなにも休み時間が短いと思ったことはない。
やっぱり本当に楽しいことをしていると
時間はすぐに経つんだ。
勇斗「やっぱりRAINで全部送るわ!」
仁人「わ、分かった!」
勇斗「じゃーなー!」
仁人「うん!!」
あー面白かった。また話してぇな。
ん?あそうだ!一緒に帰ればいいんだ!!
よっしゃ!また話せるチャンスだ。
先程交換したRAINを早速使用して
仁人を誘った。
するとOKをもらったので一緒に帰ることに。
放課後が一気に楽しみになった。
しかし、それがいけなかった。
<翌日>
昨日は本当に楽しかった。
帰るギリギリまでギターの話とか、
好きな曲とかの話をしていた。
あんなに充実した放課後は初めてかもしれない。
帰った後もRAINで夜遅くまで会話していたし
俺は楽しかったけど迷惑だったか?
まぁ、今日も会えるしそん時言えばいいか!
勇斗「仁人!おはよ」
仁人「お、おはよ…」
?
なんだか気まずそうだ。
やっぱり昨日の迷惑だったか?
勇斗「あのさー…ごめんな?
昨日やっぱり迷惑だった?」
仁人「いや!!そうじゃなく、て…」
勇斗「あ、そうなの!じゃあさ今日も一緒に」
仁人「ごめん!!今日は無理!!」
仁人は勢いよく拒否した。
勇斗「そ、そっか。なんか予定?」
仁人「うんそう…予定、予定だよ。
だから先帰って」
いつもと様子が違うけど、仁人にはどこまで
踏み込んでいいか分からない。
声をかけていいのか?
どこまでなら干渉してもいいんだ?
勇斗「・・・分かった。また帰ろうな!」
考えているうちに、適当な返事をしてしまった。
今日は1日退屈だな…
そのまま俺は、つまらない時間を
最後まで過ごした。
<放課後>
勇斗「はぁー…仁人居ねぇし一人で帰るかぁ」
今日も本当はギターの話とかしたかったんだけどな。
モブ男1「はーやーと」
勇斗「ん?モブ男じゃん、何?」
モブ男1「何ってひでーなぁ笑
最近ノリ悪ぃじゃん」
勇斗「あーごめんごめん忙しかった」
モブ男1「あの陰キャに構うのが?」
・・・。
勇斗「あんま陰キャとか言うなよ笑」
モブ男1「ごめんごめん笑
吉田クンね」
いちいち癪に障るなこいつ。
モブ男1「でも勇斗も可哀想だよな。
あんな奴なんかと喋らなくてもいいのに
わざわざ喋ってやってるなんて」
勇斗「・・・は?」
モブ男1「だから今、モブ女と話してんだよね
あいつ」
勇斗「何処で」
モブ男1「体育館倉庫だけど?
でもモブ女加減知らねぇから
どうなるかわかんねぇな笑」
勇斗「俺も行く」
モブ男1「お!勇斗もやっちゃうー??
やっぱ勇斗が話してた理由ってこれするため?
ひでーやつだなほんと笑笑笑」
勇斗「・・・ああ。地獄を見せてやるよ」
モブ男「ん?お、おー」
足早に俺は体育館倉庫へ向かった。
仁人side
あの夜、勇斗とRAINしてたら
急に知らない人からも通知が来た。
それはモブ女さんからのRAINだった。
仁人「モブ女さん…」
実は俺は、1年生の頃に虐められた経験がある。
しかもこのモブ女さんが中心のグループだ。
だから2年生からは別のクラスにしてもらったの
だが、また目をつけられたみたいだ。
多分理由は、グループのリーダーである勇斗と
最近仲良く?しているからだと思う。
・・・最初は俺とは全く違う一軍の勇斗が
話しかけてきて、また馬鹿にされるのかなと
警戒していたけど本気でギターについて
話してくれて、趣味が似ていたこともあって
仲良くなれた。仲良く、してくれた
あの笑顔の勇斗が嘘だったとは思えない。
RAINの内容は、
明日体育館倉庫に来いというもので
1年の頃と全く同じだった。
・・・やっぱりこんな底辺のやつが
話していい人じゃなかったんだ。
はい以外の返信ができる訳もなく
そのまま放課後になってしまった。
覚悟を決めて体育館倉庫に向かうと、
そこにはモブ女さんだけじゃなく
3年の男子生徒2人も居た。
大柄でいかにも強そうな、喧嘩で有名な先輩だ。
仁人「あ、ああ…」
モブ女「あ、やっと来た〜
待ちくたびれたんですけど?
責任、取れよ」
モブ女さんにネクタイを引っ張られ
体育館倉庫の壁に体をぶつけた。
仁人「痛っ…」
モブ女「あはは笑笑
痛っ…だって〜
可愛子ぶってんじゃねぇよ男がさ。
何勇斗と仲良くなって陽キャぶってんの?
お前はいつまでもド底辺のド陰キャだから!!」
3人は突き飛ばされた俺を見て笑っている。
仁人「よ、要件はなんですか?」
モブ女「あー?あ、要件ね。
実はさーお前と勇斗が帰った日、
ホントは私が勇斗と遊びに行こうと
思ってたんだよね。
お前が勇斗とったせいで予定潰れたの。
だからこーなってんの」
モブ女さんは真顔でこっちに詰めてきた。
仁人「で、でもそれは先に帰る約束を」
モブ女「はぁー…チッ
陰キャが反抗してんじゃねぇよ…
埒あかねぇから1年の頃思い出させてやるわ笑」
モブ女さんが後ろの男子生徒達に
やっちゃってーと声をかけると
どんどん近づいてきた。
仁人「え?や、やめ」
抵抗する間もなく、俺は殴られていた。
仁人「ぐっ…」
体が当たった衝撃で
倉庫の扉が開く。
何とか逃げようと体を動かすも、
その間も近づいてきていたので
後ろに下がる事以外出来なかった。
仁人「あ、や、やめ」
どれだけ抵抗しても、どれだけ懇願しても
その手が止むことはなかった。
モブ女「殺さないでよ〜?
殺すまでだったらなんでもやっていいから笑」
首を掴まれた。
息が出来ず、意識が朦朧とする。
仁人「が、がぁあ…」
誰か、助け…
苦し…い
俺は本当に死を覚悟したが、
最後にやり残したことがあると忘れていた。
勇斗と、勇斗と一緒にギターを弾くこと。
それだけは死んでもやらなくちゃいけない。
仁人「勇斗…」
最後にかろうじて名前を呼べた。
すると、俺が待ち望んでいた彼は、
瞬きもしないうちにヒーローのように現れた。
安心してしまったのか、
もう手は首から離れているはずなのに
気を失ってしまった。
勇斗side
勇斗「・・・どういう事だこれ」
モブ女「あれー♡勇斗〜なんでいるの?」
モブ男1「なんか勇斗も来たかったんだって笑
でももう終わっちゃった?」
モブ女「そうだよ
先輩達がはっちゃけちゃってさ笑」
3年の奴らがニタニタと気色の悪い笑みを
浮かべている。
勇斗「なにしてんの」
モブ女「なんかさーこいつほんと調子乗って
勇斗にベタベタしてるから分からせてた笑
1年の時のやつ忘れたのかなー?笑」
勇斗「1年ときもこんなことしてたのか?」
モブ女「そーだよ。勇斗は転校してきたから
知らないかもだけどこいつ1年の時もめっちゃ
キモかったからやったことあんだよね笑」
勇斗「・・・もう喋るな」
モブ女「え?何勇斗聞こえ」
勇斗「喋んなっつってんだろ!!!!!」
近くにいたモブ男を掴んでモブ女の方に投げる。
モブ女「痛っ!!!ちょっと勇斗!!」
モブ男「どした!?」
勇斗「どいつもこいつも頼んでない事勝手に
義務みたいな顔してやりやがって!!
俺がいつそんなこと頼んだんだよ!!!
うぜぇんだよ!!!
このクズども!!!!!!」
冷静さなんていらない。
今はただ、仁人がやられた事を倍返しするだけだ。
手当たり次第に殴って、殴って、殴った。
いつの間にか、血でドロドロになっている手や
服を見て俺は笑みを浮かべていた。
勇斗「まだだ、仁人が、仁人が受けたのは
こんなもんじゃない。
仁人が受けた痛みの何倍もの痛みを
こいつらには味わせないといけない…」
また男達に掴みかかろうとして
ふと、倉庫が目に入った。
そこには、血だらけで顔の至る所が
殴られている無惨な姿の仁人が居た。
俺は、一体ここに何をしに来たんだろうか。
そこでやっと正気に戻ることが出来た。
勇斗「は…仁人!!!!!!!」
倉庫に入り仁人を抱えて外へ出す。
俺がもっと来るのが遅かったら
本当に死んでいたかもしれない。
そう思うと血の気がゾッとした。
勇斗「仁人ごめん…痛かったよなぁ…
帰ろう…?」
仁人は一人暮らしをしているらしいが、
教室にバックが置きっぱなしなため鍵がない。
急いで自分の家に連れていくことに。
帰ってきてすぐに
「母さん居る!?!?」
と叫んだから、家族全員が玄関に来た。
母さんは最初すごく驚いてたけど、
優先すべきことを理解し、動いてくれた。
母の指導の元、適切な処置をする。
自分の部屋についてベットで仁人を寝かすと
少し表情が柔らかくなった気がした。
それに安堵したせいか自分にも眠気が
一気に襲ってきた。
勇斗「仁人、無事で…良かった」
明日起きたら病院に行こう。
今はただ、仁人が生きててよかったと思う。
その後すぐ、深く深く眠ってしまったせいで
起きると次の日の昼だった。
仁人はまだ寝ている。
母さんに聞こうと下に行くと
もう仕事に行っていたのかメモ書きと昼飯が
机に置いてあった。
・病院代置いておくから
仁人くん連れていきなね。
・お昼ご飯も2人分あるから。
・学校には事情説明したから
今日は2人とも休みなさい。
母の優しさが身に染みた。
仁人を起こして準備してから病院に行き、
その後2人で家で遊んだ。
仁人はもう少し休むけど
俺は明日から学校だ。
血まみれのアイツらも残してきちゃったし
先生に拘束されるのは確定だろう。
でもまぁいいんだ。
俺たちの仲がもっと深まる良い経験になったから。
𝐞𝐧𝐝☕︎︎𓂃 𓅇
(高校生編と繋がっているので
今から約1年前のお話です。
過去編のようなものだと思ってください。)
コメント
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やばいすき どうしようまじですき