「運命の番を、?」
にきからのメールを見てから驚きが隠せない。まさか、先程まで話していた事が現実になるとは思ってもいなかった。
「、俺も信じられへんわ、あにきが1番興味無さそうやったのに、」
そうなのだ。実はニキが1番運命の番というものを信じていなかった。
数日前
「あにきって運命の番とか信じとるん?」
まろが歩きながらにきに問いかける
「運命の番?、俺は信じとらんけど?」
「へ〜そうなんや。何でなん?」
「そう聞かれたら難しいけどなんか嫌やない?運命で自分の将来が確定するの」
「言われてみればそうかもな、」
「俺だって、今は恋人とかおらんし興味ないけどやっぱ将来を過ごす人は自分が好きな人が良いやん」
なんて言っていたのに、。結局は運命には抗えないのだろうか?
「嫌だな、」
「ん?なんか言ったか?」
「ううん、何でもないよ」
運命に抗えないならきっと俺のこの恋も叶わないんだろうな、。でも、せめて今だけは見つけないで欲しい。見つからないで欲しい。そんな思いで俺は目の前にある青い瞳を見つめた。
「じゃ、〇〇くんも〇〇ちゃんもまたな〜!」
友達に別れを告げ、大学を後にする。早く家帰ってらびまるに餌上げな。
家で自分の帰りを待っているペットであるらびまるのことを考えながら足早に家に向かおうとする、その時だった。
「ん“?!」
突然、心臓が締め付けられる痛みが体をはしる。
「はぁ、っ、はぁッ、なんでッ?」
街のど真ん中、思わぬ体の異変に座り込んでしまう。呼吸が乱れ、体の熱が治らない。この症状は、、発情期?なんで?今までこの期間は無らない筈なのにッ、薬ッ、薬、を飲まないとッ、。
「大丈夫か?」
声をかけられた方を見ると、ぼやける視界の中映る心配そうにこちらを見つめる長い黒髪の人が居た。誰だろ、?この人?分からない、
「薬は無いんか、?」
「か、、其処の鞄に入ってッ、はッ、っ」
「鞄、これか、!」
その人は鞄の中から薬を取り出し口に含む。
「ッ、口開けろ」
「はっ、あ、」
薄れる意識の中なんとかして口を小さく開く。
「ん、いいこ」
優しい声と共に唇に温かい感触が触れ、口に苦味を含んだ水が注がれる。水を飲み込むと、先程まで熱を帯びていた体が落ち着き始めた。
「あ、ありがとッうございますッ、」
暫くして呼吸が落ち着いた後、薬を飲ませてくれた人にお礼を伝える。
「こちらこそ初対面なのにすんません!焦りの余り命令口調になってしまって、、」
「いえいえ、僕を助けて下さる為にしたことなので全然気にして無いですよ。本当にありがとうございます、」
お礼を改めて伝える為に相手の方を見る。
「ッ、!?」
目の前に映る長く美しい黒髪に深い黄色の瞳。その瞳を見た瞬間、体中に雷が落ちた様な感覚が広がる。
「どうされました、?」
目を見開く僕を心配そうに見つめる黒髪の人。
あぁ、今確信した。この人が僕の、
「、“運命の番”ッ!」
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コメント
2件
おめがぱろ……ほんとに美味しい👍🏻👍🏻
お、、お、、オメガッッッ!?!?Fuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!✨✨💕((((結構久しぶりにみたかもしれん、、、✨✨