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第三話「メイドと主人」
今宵はどのような話が聞けるのであろうか、爺ちゃん話の続き聞かせて。そう焦るな、話は逃げやせんぞ。今日はそうだな、本海堂家の新しいメイドの話でもしようか。あれはそう今から…年前。「ご主人様、少しよろしいですか。」そう俺に言ってきたのはメイドの、小波小春20歳(さざなみコハル)。「どうした。何か問題か。」「そ、それがもうひとりメイドを雇っといただきたくて。」「どうした。手が足りないか。」「そうですね、元々執事と併せて九人だったのでさすがに回りません。」「そうかそうとなれば、一人と言わず二人でも雇うとしよう。」「ありがとうございます。」「今後もしっかり俺に頼るように。」そう言うと、はいっと元気に言い残し小春部屋を出た。ちなみにほかのメイドと執事は、メイドの大波秋菜19歳(おおなみハルナ)、執事ひとりめ微風冬弥21歳(そよかぜトウヤ)、ふたりめ強風夏目18歳(つよかぜナツメ)の3名だ。しかし誰を雇おうか。現在雇われている四人には共通点がある、元いた場所で酷い扱いをされそして、追い出された。なんて酷い話だろうか、まぁその話は今度でいい。よしこのふたりだな。そうして雇われたのは双子だった。この頃の日本では、双子は忌み嫌われる存在であった。なぜ忌み嫌われるのか。それは、後に受け継ぐとき、権力争いに発展し。一族が崩壊するそんなことを本気で信じているのだ。だから双子は一人捨てられるかはたまた二人とも捨てられるかこの二つなのだと。俺は知っている。俺は元々双子だった、父は何故か俺を残して弟を、稔を家から追い出した俺たちはまだ当時20歳だ。到底生きていけるはずもない。弟の行方は今は知らない。とある筋の情報だと苗字を変えて大金持ちなになったとかなんとか。もうどうでもいい話だ。そして二日後双子のメイド、二頭真白17歳(にのかしらマシロ)と二頭黒美同じく17歳(にのかしらクロミ)そうして新たなメイドを迎え。家はさらに賑やかになった。裏切られた過去は変わることは無い。それで俺は少しでも彼女らがしあわせに生きれるよう、やりたいことはやらしてやるつもりだし、誰かが行きたいといえば。俺はどこでも行くつもりだ。彼はこう誓ったのでしたおしまい、今日はここまでだよ。もう少し聞きたかった。またあしたね。おやすみなさい可愛い坊や。
次回予告
二人のメイドが入り、賑やかになった家族たち裏で不穏に動く稔。次回「双子の呪い」
あとがき(古文書)
季節と対となる色終わりなき呪いの螺旋。この呪いをとくのは白と黒を名に関する双子、そう古文書には書かれています。少し読んでみましょう。双子の呪いが無くなりし時、春夏秋冬のそれぞれに黒白の奇跡を辿りつつ、それぞれの運命に語りかける。その言葉こそが呪いをとく鍵となるだろう。