やべぇ!!
書く手が止めらんねぇ!!
この作品は、妄想、二次創作諸々あります。
妄想こったこたなので…
自衛お願いしますm(_ _)m
レダー受けは覆らないです。
配信全てを見れている訳では無いので、口調とかが変だと思います。
解釈違いならすみません😭
さっさと進んでしまいます。
ミドルネームとか全然分かってないので結構適当に決まっています。
無理矢理もあります。
レダーの言う、兄さん、兄ちゃんはどっちもヴァン・ダーマーのことです。
一応精神的に不安定なことを表しています。
へへへ
どうぞ↓↓↓
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レダー・ヨージローside
2001年3月21日a.m.10:00
兄ちゃんがギャングに連れて行かれて、俺は警察に走って行った。
風を切る音が耳に響いて、現実逃避をするようにかき消していく。
どれだけ走っても疲れないような感覚に落ちる、気がした。
そのくらい何も考えずに走っていた。
交番に行った時もまだ気が動転していて、警察官に事情を話すのが凄く時間がかかった。
レダー「すみませんッ!家で家族がッ!!」
警察官は優しく声を掛けてくれて、
警察官「ゆっくりでいいよ、ゆっくりで。」
と促してくれた。
詳しく話した結果、その警察官と一緒に家に行く事になった。
俺を落ち着かせる為に色々話してくれた。
警察官「俺の名前は、新縁 榻弥(しんぶち ゆかや )、交番に居るけどまぁまぁ位は高いんだ!」
レダー「そうなんですね、」
榻弥「あんま興味無さそうだね…(. . `)」
榻弥さんは表情が豊かな方で、俺も心が安らぐ様な気がした。
レダー「ここです、…。」
また、心臓が、どくどくす、る、
頭に、みんな、が、
血、を、流して、痛、そ、うな、
目のま、えが、あか、
ポンッ
榻弥「大丈夫、今は俺が居るよ?」
オレンジ色の声音に、目の前が色付いてく。
レダー「ありがとうございます…、」
そこからは、榻弥さんと家に入って、他の警察官も呼んで、状況調査…とかを進めた。
全部榻弥さんがやってくれたし、周りの人も俺を気遣って色々話してくれた。
警察官「君がレダー君?僕の名前は赤橋 桜樹(あかはし おうじゅ)、新縁の同期だよ〜、」
まだ緊張していた俺に、ピンク色の声音がブルーの気持ちを解してくれる。
左手だけに手袋を付けていて、髪色が薄い茶色だ。
桜樹さんは飲み物を持ってきてくれたりして、調査中ずっと傍に入れてくれた。
家族の話をした時も、
桜樹「えっ!?めっちゃ素敵な家族やん!!」
と、すごく褒めて貰えた。
そうやってずっと話していると、いつの間にか外がオレンジ色に染まっていた。
桜樹「あ、もうこんな時間だ…、」
レダー「あの、俺ってこれからどうすればいいんですか…?」
この先の事は大体わかっているけど、やっぱり不安で聞く。
桜樹「ん〜、施設、になるかなぁ〜、でも施設になったって僕が定期的に会いに行くよ〜^^」
その声を聞いて一気に安心した。
桜樹「取り敢えず、上官の人がもう書類出してくれてるから、一緒に施設行こうか〜!」
桜樹さんが元気付けてくれたお陰か、あまり気乗りしなかった施設にも足が動く。
レダー「はい、!」
ーー施設
着いた時、施設?って思うくらいに広い所だった。
桜樹「すみませーん!」
桜樹さんが窓口を覗き込んで、施設員さんに声を掛けた。
施設員「はぁ〜い、あ!もしかして君がレダーくん!?」
もう話が行ってるのか、と改めて思い、驚いてしまった。
レダー「は、はい!」
施設員「よろしくね〜、じゃあ着いて来れる?」
それからは施設の案内や、他の子達への挨拶をしたりした。
施設員「よし、ここがレダー君の部屋だよ。」
レダー「こんな広い…、ありがとうございます…!!」
夜ご飯を食べた後、思った以上に大きい部屋に入る。
他の子達の中で俺が1番大きく、優しい子達だった。
…ライリーとサミュエルを思い出させるような、と感じる。
ポスッ
ベッドに横たわる。
いつもだったら兄ちゃんと姉ちゃんが俺の隣が〜って言い合っているだろう。
兄ちゃんは大丈夫だろうか。
兄ちゃんは元軍人だから、銃とかには慣れてると思うけど…やっぱり心配に感じる。
徐々に目が閉じていく。
きっと辛い道をあるだろうと考える。
けど、この日以上に辛いことは絶対に無いと、言えるかもしれない。
ーーーーー
2001年4月21日p.m.12:30
クラスメイト1「レダー!テスト合計何点だった!?」
クラスで仲良い子が勢い良く話し掛けてきた。
レダー「ん〜、良いよ〜」
ペラ、とテストを広げる。
クラスメイト1「はぁ〜、やっぱ勝てねぇのか〜…
さすが生徒会長だなぁ〜(*´・ω・`*)グスン」
きっと合計点で負けたのだろう、悔しそうな顔で自分のと俺のを繰り返し見る。
レダー「何点だったん?」
クラスメイト1「えー、やだ、お前全部満点じゃん、だからやだ。」
俺は高校に入ってからずっと満点しか取ってきてなかった。
正直全部簡単だし、なにを間違えればいいのかが分からない。
クラスメイト2「え〜!?レダーまた満点なの!?」
違う友達が話しかけて来る。
レダー「ね〜、こいつが教えてくれなーい!」
べた、と身体にくっつく。
クラスメイト2「うわ、レダーが教えたのに…?え?教えないの?え?」
クラスメイト1「うるせぇ〜!!!!」
2人でわちゃわちゃし始めた所でその場から離脱する。
誰にも侵されない、いつも通りの場所に小走りで向かう。
ガチャ、
レダー「やっぱ空気がいいな〜…。」
俺は先生に言って、特別に屋上を入れるようにして貰った。
さっき購買で買ってきたものを取り出し、義務のように食べ始める。
俺自身、「ご飯」というのは無意味な行為では、と考える位どうでもいい。
けど、姉さんが俺の料理を好きって言ってくれたから作ったし、兄さんの料理が好きだからずっと食べてた。
でも、居なくなったら途端に意味を成さない行為になった。
今はなんの為に食べてるのかも儘ならない。
ぼーっ、と青空を見つめる。
ライリーとサミュエルが俺の目は空の色、といつも褒めてくれたな。
姉さんも2人と一緒に好きだ、と言ってくれた。
俺はこの目が大っ嫌いだった。
この目のせいで小学校虐められてたし。
それでも、家族が大好きと言ってくれるから、それだけで嬉しかった。
レダー「あ〜…、」
意味もなく、声を発する。
そうでも無ければきっと声を出せなくなりそう。
サァ…
風の音が耳に入り込む。
風の音は好きだ。
兄さんのような優しさがある。
冷たいと感じるけど、ちゃんと愛情を持って接してくれる。
プルルルルルッ!!
突然、風の音より遥かに大きい音が鳴る。
レダー「ッ、びびったぁ〜…」
ピッ、
レダー「も、もしもし?」
見知らぬ番号からの電話に恐る恐る出る。
???『レダー…!!レダー!!俺だ!兄ちゃんだ…!!ヴァンだ!!!』
電話からは思いもよらぬ声が聞こえてきた。
兄ちゃんだ。
レダー「兄ちゃん…?ッほんとにッ?兄ちゃんッなんだねッ?」
自分の声が掠れ始める。
やっと聞けた。
安心した、会いたい…思い出す事が沢山ある。
ヴァン『あぁ…そうだ、レダー…、ッレダー…!』
久しぶりに聞く兄ちゃんの声は、凄く大人になった気がする。
レダー「兄ちゃぁんッ!!!!やっと、やっと…ッ!!ぅあッ!!ぅ゙ぅ゙ッ!!」
涙が一気に溢れる。
頭が熱くなって、止めたくても止まらない雫が冷たいアスファルトに落っこちる。
ヴァン『ッレダー、また、ッせたなッ、ッぅ』
ポロポロ…
泣いたのなんていつぶりだろう。
両親は自由、悪く言えば放任っぽかった。
けど、そこで兄ちゃんが頑張ってくれたから、俺も頑張ろうと出来た。
兄ちゃんがいるから、今の俺が、頑張って行く事を学べた。
レダー「兄ちゃんッ!、俺ッ頑張ッてるよ!!だからッ、また、会えるッよね、?」
お願い、今だけは。
我儘を言わせて欲しい。
これは、「弟」として、おれから「男」として、頑張る決意にさせて欲しい…!
ヴァン『ぁあッ!、俺もがんばる、から、また絶対、会える…!!ッ』
兄さんも頑張っているんだ。
もっと俺も頑張らないと…、!
キーンコーンカーンコーン…
予鈴が鳴った。
これで終わりなのだろうか。
ヴァン『レダーッ、すまんッ、』
電話口の兄さんの方でも、知らない人の声がうっすらと聞こえた。
レダー「わかってるよ、兄ちゃん、無理は、しないでね、また電話しよう、?」
兄さんはギャングで、もっと俺より辛い思いをしていると思う。
独りだから、俺にはクラスメイトがいるから。
こんなにもかっこいい兄がいる俺はどんな幸せ者なんだろう。
ヴァン『ッ勿論だ、!!』
プツン、
電話が切れても、目の前は霞んだままで。
ずっと聞いていたい声が聞こえた。
生きていた、自分の、今唯一の家族が居る。
やっと、安心できた。
離れてから、ずっと心を偽っている感じがした。
クラスメイトと話していても何も感じないし、なんなら全部演技だったのかもしれない。
いや、演技だったんだ。
テストで100点、合計点で800点、なんて取っても褒めてくれる人はいない。
全部で1位を取っても、意味が無い。
生徒会長に立候補した時もそう。
勝ち確、だなんて言われたってどうでもよかった。
けど、今は兄さんに会って、沢山話せるように、と考えている。
レダー「…、教室行かなきゃ」
先程、予鈴が鳴ったことを思い出し、また小走りで帰る。
ーーーーー
p.m.16:50
レダー「あ゙〜、疲れたぁ〜…」
帰りの会が終わり、やっとこさ帰れる。
今日は色々なカロリーが多かったからもう疲れた。
クラスメイト1「オッサン?」
バコン!!
クラスメイト1「いだぁッ!?!?なんでッ!?」
ノンデリなこいつに右ストレートをお見舞する。
クラスメイト2「レダー、また明日ね〜」
ノンデリなやつとは違う、優しい子だ。
レダー「ん〜、ばいばーい」
教室から出て、昇降口でまた話し掛けられる。
正直面倒臭い。
生徒会長、優等生、着き回る言葉が嫌いだ。
帰り道の坂を下っていく。
プルルルルッ
レダー「うっ、また…?」
2回目の電話に心臓が爆発しかける。
兄さんとの電話だったから良かったけど…。
ピッ、
レダー「もしもし…、」
出て早々、電話口からドタドタと音が聞こえる。
桜樹『レダー君ッ!!、榻弥がッ!!ギャングにッ、なったんだッ!』
桜樹さんの声が頭に響く。
桜樹さんはいつも冷静だから更に響く。
レダー「は、?榻弥さんが、ギャングになった…?」
理解が出来ない。
言葉が出ない。
何が、どう、
??「レダー」
外から、さっき言われた名前の声。
レダー「どうして、ここに…、」
目の前には、榻弥さんが。
榻弥「なぁ、レダー、この世界のことどう思う?」
薄ら笑みを浮かべる榻弥さんに、少なからずの恐怖を覚える。
レダー「ッ、ギャングは、くそっすね、」
桜樹『レダーくん、?榻弥が居るのか!?何処に居るの!?!?』
桜樹さんの震えた声が聞こえる。
レダー「〜〜ッス。」
家族を奪った、兄さんを苦しみの業火に入れた、桜樹さんを傷付けた、…榻弥さんを奪ったから。
榻弥「そうか…俺は警察じゃない、今はもう。」
榻弥さんがゆっくりと紡ぐ言葉に物語のような時間の流れになる。
レダー「どうして、ッなんで!!」
その雰囲気に耐えられなくなった、喉から勝手に声が出る。
心の思いが、全て。
榻弥「なんでって、警察は何も出来ないからさ。」
榻弥さんの顔じゃない様に感じる笑みが嫌だ。
もっとはつらつに笑って欲しい。
レダー「もっと、楽しそうだったッ!!」
こんなこと言ったってもう彼は戻って来ないし、意味なんて無い。
榻弥「…桜樹は前にギャングに誘拐された。
そのとき、桜樹は左手を刺された。
結局それも冤罪だったんだけど。」
急に榻弥さんが喋り始める。
桜樹さんの件については全く知らなかった。
だから左手だけに手袋を付けていたのか。
榻弥「そんときに警察は入り込めなかった。
…桜樹が当人で解決すると言ったから。
そこで思ったんだよ、警察ってゴミだなって。
だからギャングになったらそのギャングを潰せる。
好き勝手で傷つけるギャングがいるんなら、そのギャングを潰してやる。
俺が入ったギャングはそんなことをやろうとするギャングなんだ。」
何故か心にしっくりくる。
こんな経験をした事がないのに。
レダー「ッ、さようなら、榻弥さん。」
言いたい事、聞きたいことも全部飲み込んで、さよならの言葉を紡ぐ。
タッタッタッ
重いような、軽いような、走る音が聞こえる。
桜樹「榻弥!!!!お前ッ!!!」
桜樹さんが見たことのない顔で怒鳴る。
榻弥「桜樹、お前はさあのギャングのことを何も思ってないと思うけど、俺は絶対に許さない。
だからだ。
警察の人が嫌なんじゃなくて、「警察」の自分が、何も出来ない自分が嫌なんだ。」
淡々と喋るその口はホントの憎悪が篭っている気がする。
桜樹「それはッ!!あれは俺が悪かっ、」
ここはどこが不思議な雰囲気が漂う。
榻弥「違うだろ!?あれはギャングが一方的にした事じゃねぇかよ!!!」
榻弥さんも、桜樹さんも、どっちも怒っている。
榻弥さんのオレンジのオーラが、憎しみに染まっている。
桜樹さんのピンクのオーラが、悲しみに染っている。
だめだ、涙が溢れそうになる。
どっちも優しい面しか知らなかったから。
レダー「もういいよ、終わろう…、」
俺が言った途端、皆が別方向に体を向ける。
2人にとって、これは人生の決別なんだろう。
コツコツコツ…、
すっかり暗くなった道には俺の音がよく聞こえる。
それしか響かないこの空間ではさっきの言葉がフラッシュバックする。
心の何かが欠けた気がする。
俺はあくまで部外者で、2人の内情なんて知らないから、なにも言えないし、わからない。
けど、どこか榻弥さんの気持ちがわかる。
まだ俺は16歳で、たしかに家族との決別はした。
けど警察の経験なんてした事ないし。
そんな事を悶々と考えていると施設に着いた。
施設員に挨拶をして、自分の部屋に急ぐ。
ガチャ
部屋の奥にあるベッドまで向かっていく。
ポスンッ
レダー「はぁ゙〜…、疲れた…」
スマホを開き、電話の履歴が目に入る。
兄さんからの電話が1番嬉しかった。
安心してこれからを過ごせると思うし、やっぱり唯一になってしまった家族が生きていると、本当に嬉しい。
でも、最新の履歴の…桜樹さんからの電話から目を逸らしてしまう。
2人の事情なんて知らない、知り得ない。
だからこそ、警察になりたい。
彼らはどちらも間違ってないって事を証明して見せたい。
桜樹さんのギャングを庇いたい気持ちだってわかる。
けど、榻弥さんの傷付けられた桜樹さんの気持ちを考える気持ちも分かる。
だから、どっちも間違ってない。
どちらが間違っているなんていう世界はきっと、世界が狂っているんだろう。
レダー「ッ、これからもかぁ…」
今日は、失っていた心が治り、違う所に穴が空いた。
もう疲れた、けど、兄さんに会って、新しい環境でまた幸せにしていくんだ。
レダー「…おやすみ、兄さん」
ーーーーー
半年後
2001年10月12日
あれから半年、俺は今、三送会に向けた計画を考えているところだった。
ガララッ
レダー「おはよーございます」
副会長「レダー、おはよう」
生徒会室に入ると、副会長1人しかいなかった。
俺は色々あるからいつも最後に来てたんだけど…
レダー「あれ?皆は〜?」
副会長「用事があるらしいぞ?」
用事があるから、で生徒会の仕事をほっぽり出すのか。
これだから他人任せの目立ちたがり屋は…。
レダー「ふーん…」
副会長「まぁ始めるかー…」
副会長の顔も少し不機嫌な色が見える。
まぁ、俺らが当たり前か。
ーーーーー
レダー「じゃあねぇ〜、また明日〜」
副会長「ん、気を付けてね〜」
挨拶をして生徒会室を出ていく。
早めに昇降口を出て、交差点に着く。
警察署の屋上に誰かが居る。
レダー「あれ…、誰だ?屋上に…?」
桜樹さんから、屋上には入らないようにしているって言っていたはずだけど…。
レダー「ん…?」
どこか見たことある気がして、バッグの中からメガネを取り出す。
レダー「は、あれってッ…!!」
急いでスマホを開き、電話をかける。
プルルルルルルッ
頼む、出てくれ!!
カチャッ
レダー「もしも、」
出てきてくれた安心感から聞こえてなかった。
…風の音がすることに。
???『…ばいばい、レダーくん』
レダー「ぇ、まっ」
バタンッ!!
何かが落ちるような音がして、そこに目をやる。
通行人「きゃぁぁぁぁぁ!!!!!」
誰かが叫んで、そこに人が集まる。
嫌な予感がする。
レダー「は、ッ、」
走って向かう、前と同じように。
警察官「止まらないでください!!」
警察署の目の前、警察が直ぐに集まった。
レダー「〇〇さん!!何があったんですか!?」
通行止めを行っていた警察官が知り合いだったため、声をかける。
警察官「レダーくん…、ッ君の目で見た方が…」
俺の顔を見て、表情が歪む。
どうやら俺は特別に入らせて貰えるようだ。
上官「レダーくん…済まなかった…」
顔を知っている人が俺に謝ってくる。
ブルーシートがかかってる近くに寄ると…
レダー「ぇ、いや、なんで…、やっぱ、」
俺の、予想が的中してしまった。
レダー「桜樹さん、…ッ、」
綺麗な、大好きなピンクの声色がでる首は朱に染ってしまった。
筋肉がついた体だって有り得ない方向に曲がっている。
ドサッ
その場に座り込む。
レダー「ぁッ、も、おれが、ぁがッ…」
ねぇ、榻弥さん、貴方が作りたかったのは、こんな世界だったの?
やっぱり、桜樹さんには貴方が必要だと、
涙で、目が霞む。
頭が熱くなって…、
レダー「見せて下さり、ありがとう、ございます…、ではこれで、」
まだ理性が働く内に、行かないと。
施設に戻り、さっさと部屋に入る。
ドアを閉めた瞬間に、涙が止まらなくなる。
俺は、どれだけ大切な人を奪われなくてはならないのだろうかと。
プルルルルル…
電話がなり、その先には大好きな名前。
レダー「もしもし、兄ちゃん…?」
ヴァン『仇、とったぞ、レダーァ…、』
嬉しい、嬉しいけど、素直に喜べない。
兄ちゃんの声はどこか、掠れていて、擦り切れている音がする。
今から会えないかな、
レダー「兄ちゃん…、今から、会えない…?」
これは兄弟だからわかるんだと思う。
どっちも限界なんだ。
もう、
ヴァン『ッ〜〜で、いい、か…?』
兄ちゃんが言った場所を探し、そこに向かおうとする。
レダー「久しぶりに、会えるね、!」
ヴァン『あぁ、そうだな…ッ!』
また、引っ込んだ涙が溢れてくる。
兄さんに会える。
生まれた新しい穴を、埋めれたら良いのに…。
ーーーーー
レダー「兄ちゃんッ!!!!!」
遠くでまっている兄さんが見える。
ヴァン「ッ、レダーッ!!!!」
兄ちゃんが俺に気づき、此方へ走ってくる。
ギュッ、
レダー「兄ちゃん、兄ちゃんッ!!!」
ヴァン「レダー、ッレダー!!」
…やっと会えた。
あれからずっと2人で抱き合っていた。
半年以上、会えなかったから、嬉しさで。
…色んなものを失った悲しさで。
ーーーーー
2024年3月21日
今日は皆の命日だ。
あれから23年。
今もまだ、傷付いてないなんて思えない。
でも、彼らが、兄さんが背中を押してくれたから今の俺がある。
目の前にいる兄さんは、何かを考えて俺を見ている。
レダー「にぃひゃん?」
兄さん今のギャングだと、ボスをやっていて、やはり疲れるだろう。
それにあまりギャング同士仲良くないし。
兄さんに会うと嬉しいからな。
ヴァン「口に、ついとるぞ?」
レダー「ふぇっ!?ほんほひ!?」
パンケーキが口に着いていたようだ。
まじで恥ずかしい。
でも、こんな平和な日もいいよな。
どんなことがあっても、どんなことが待っていても、今を噛み締めさせて欲しい。
レダー「早く言ってよ!!!兄ちゃん!!///」
ヴァン「すまんな?」
この、かっこいい人を、
レダー「もぅー!」
俺が、守る。
「兄の為なら」、なんでも。
ーーーーー
長々と読んでくださり、ありがとうございます!!
こんな設定でゆっくり番外編も書いていくと思います^^
改めてありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o)))
共感してくれると嬉しいです!!!
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