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第5話 「見つけた」「……赤葦?」
木兎光太郎 は倉庫裏へ走った。
後ろから 木葉秋紀 、
さらに 黒尾鉄朗 と 岩泉一 も追いかける。
薄暗い通路。
その先で、押し殺したような声が聞こえた。
「……や、め……」
木兎の顔色が変わる。
角を曲がった瞬間。
全員の動きが止まった。
壁際に追い詰められた 赤葦京治 。
乱れた制服。
苦しそうな呼吸。
そして床には、小さなナイフが落ちていた。
「……っ」
赤葦の手から血が落ちる。
ぽた、ぽた、と静かな音だけが響いた。
木兎の瞳が大きく揺れる。
「赤葦」
掠れた声。
モブ部員たちは一気に顔色を変えた。
「ち、違……これは……」
言い訳より先に、岩泉が前へ出る。
「下がれ」
低い声だった。
その迫力に、モブたちは動けなくなる。
木葉はすぐ赤葦の前にしゃがみ込んだ。
「赤葦、大丈夫か!?」
「……だい、じょうぶ……です」
全然大丈夫じゃなかった。
赤葦の手は震えている。
顔色も真っ白だった。
木葉は唇を噛む。
「こんなんで“大丈夫”なわけあるかよ……!」
その時だった。
木兎がゆっくり赤葦の前に立つ。
怒鳴らなかった。
でもそれが逆に怖かった。
「お前らさ」
静かな声。
「赤葦がどんな気持ちでバレーやってるか、知ってんのかよ」
モブ部員たちは何も言えない。
木兎は震える赤葦の手を見る。
セッターにとって、一番大事な手。
それを傷つけられた。
その事実が、木兎には耐えられなかった。
「……っ、赤葦」
木兎の声が震える。
怒りだけじゃない。
怖かったのだ。
もし間に合わなかったら。
もし赤葦が本当にバレーできなくなっていたら。
考えただけで息が詰まりそうだった。
その時、後ろから足音が響く。
梟谷のマネージャーたちと、
及川徹 、
孤爪研磨 たちも駆けつけていた。
空気が凍る。
研磨は赤葦の手を見るなり、小さく顔をしかめた。
「……最低」
ぽつりと落ちた言葉。
それだけで十分だった。
赤葦は俯いたまま、小さく息を吐く。
「……すみません」
その瞬間。
木葉が怒ったように声を上げた。
「なんでお前が謝んだよ!!」
静まり返る倉庫裏。
赤葦の肩が小さく震える。
木兎はゆっくり赤葦の前にしゃがみ込んだ。
そして、震える手をそっと包む。
「もう我慢しなくていい」
その声は、不器用なくらい優しかった 。
終わり〜
中途半端かも💦
リクエスト欲しいです
誰がどう虐められるとか嫌われ系とか
もちろんどっちもやられてるって言うのもあり
基本いじめ系か虐待系しかしないです
#紗祐コンテスト
コメント
1件
もう木兎さんが優しすぎて泣きそうだったよ……!!😭💕 乱れた制服や手の震え、ナイフの描写がリアルで胸がぎゅーってなった。でも木葉くんの「なんでお前が謝んだよ!」って台詞がめっちゃ刺さった。赤葦くんは悪くないのに謝っちゃうとこ、ホント切なくて。木兎さんが「もう我慢しなくていい」って手を包むシーン、あそこは神回すぎた……✨ 続きも絶対読みたいからリクエスト出したくなっちゃうね!