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あら、ご機嫌よう!そんな所で何しているのよ?こっちに来て一緒に遊びましょう!!
最近ここらで有名な噂話。「ここの屋敷に住んでる女の子で、誰も居ないところに話しかける奴がいるらしい。」それは勿論、皆様が先程声をかけて頂いたうちのお嬢様の事なんですけれども、正直ながら、私もお嬢様の目に何が映っていて、何に話しかけているのか分からないもので、困惑しているのです。どうにかしてお嬢様の瞳に何が映っているのか分からないものでしょうか、、。
「おい!手を空いているメイドを1人寄越せ!」あら、旦那様が呼んでらっしゃいますわ。。
はい!私の手が空いています!!
旦那さま!?
旦那様ったら、、私を無視して1人連れて行ってしまいました。最近いつもこう。私のお相手をしてくださるのはお嬢様くらいですわ。、どうして旦那様は私の事を無視するのかしら?そう同僚達に聞いても答えてはくれないのです。仕事中なのがいけないのか、最近はずっとこうでもうそろそろ気が滅入ってしまいそう。あら、話し声がします。お嬢様と、、最近私の問いかけに反応しない同僚達の声?
「----?」
「----!」
「--------。」
それはとても衝撃的な出来事でした。「どうしてそんなところに居るの?」お嬢様が私に問いかけます。お嬢様、 、、。泣きじゃくってぐちゃぐちゃの顔面の私に、お嬢様はこう仰りました。「どうして泣いているの?」「貴方は私の見ている世界が見たかったのでしょう?」「私は前から、貴方に、貴方も見えている。と言っていたはずだけれど。」そう。私は気づいてしまいました。お嬢様の瞳には私が写っています。いや、私には映っているように見えます。何者でも無い、私が。お嬢様の瞳に映っているはずだったのです。