テラーノベル
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目覚めると見覚えのある天井が見えた
太宰「…最悪」
中也「目ぇ覚めたか?」
中也が横に座っていた
太宰「何で探偵社じゃなくてポートマフィアに連れて来たのさ」
中也「俺が運ぶんだからポートマフィア に決まってるだろ」
太宰「患者が私なんだから探偵社でも良いでしょ、頭使ってよ脳筋」
中也「あ”ぁ?」
中也「運んでやったんだから先ずは感謝しろよ!」
太宰「中也に感謝する何て無理」
中也「失礼な野郎だぜ」
太宰「私こんな所に居る時間無いの」
太宰「もう行くね」
中也「ちょっと待てよ」
太宰「何?」
中也「津島修治って誰だ?」
太宰「…さぁ、知らない」
中也「なぁ話してくれよ」
中也「お前の過去」
太宰「何で中也に話さなくちゃいけないのさ」
中也「良いだろ別に」
太宰「やだ」
中也「ッおい!」
私は中也の静止を振り切ってポートマフィアから出た
早く身を隠さなければ
次会ったら何をされるか判らない
みんなを巻き込む訳にはいかない
私一人で片付けないと
…久しぶりに見たな
まだ私の事探してたんだ
もう会いたく何て無かったのに
しかも中也に名前を聞かれてしまった
森さんにも情報行ってるんだろうな
面倒臭い事になった
其の日の夜
部屋の窓から気配がする
何かに見られている?
まさか…
そう思うと私は部屋から飛び出た
早歩きで静かな街中を歩く
誰だったのかは判らなかった
でも彼処に居たら危険だと思う
何処に行こうか
ホテルにでも泊まるか
考え事をしていると背後から気配がして思いっきり振り返る
背後には彼奴が居た
太宰「何で貴方が…」
◯◯「さぁ帰ろう、修治」
太宰「やだッ」
私は全力で走った
行く宛は一つしかなかった
曲がり角を使って距離を作って其の隙にピッキングで扉を開ける
入ると直ぐに鍵を閉めた
太宰「はぁッはぁッ」
私の体力は尽きた
中也「…手前何勝手に入ってんだ 」
太宰「やぁ中也」
中也「こんな夜遅くに何してんだよ」
太宰「いやぁちょっとね」
中也「…昼間の奴か?」
太宰「…違う」
中也「まぁ良い、中入れ」
太宰「中也にしては素直じゃ無いか」
中也「一言多いんだよ」
私は中也に誘導されて机に座らされる
中也「で?」
中也「何があったんだ」
太宰「別に何も無いって」
中也「何かあったからこんな夜遅くに俺の家来たんだろ?」
太宰「寄り道しただけ」
中也「見えついた嘘は辞めろ」
太宰「嘘何かじゃー」
ピンポーン
中也「…誰だ」
やばい
彼奴だ
此処まで追って来たのか
如何しよう
中也「…はい」
◯◯「夜分遅くにすみません」
◯◯「此処に修治は居ますか?」
中也「そんな奴居ねぇよ」
◯◯「居るでしょう?」
中也「居ねぇって言ってんだろ」
◯◯「…修治、またね」
中也「行ったか」
太宰「…..」
中也「…もう話ても良いんじゃねぇのか」
中也「今までのとは明らかに違うだろ」
太宰「…話したく無い」
中也「何で」
太宰「…迷惑掛けるから」
中也「既に掛けられてるんだが」
太宰「…其れはごめん」
中也「はぁ、別に無理矢理聞こうとは思わねぇけどさ」
中也「彼奴やばい奴だろ」
中也「一人は危険じゃねぇの」
太宰「…..」
中也「其れに手前彼奴の事怖いんだろ」
中也「昼間も取り乱してたし」
中也「話してくれないか、太宰」
太宰「…判った」
太宰「誰にも言わないでよ」
中也「おう」
太宰「私の本名は津島修治」
太宰「…あの人ね、私の父上なの」
太宰「私の家はね一般人から見たらお金持ちでお金に困った事は無かった」
太宰「兄弟は全部で六人居て私は次男だった」
中也『此れって首領が言ってた…』
太宰「母上は医者で父上は研究者の職業でね、どちらとも腕はとても良かったし異能力者だった」
太宰「父上は異能力の研究をしていた」
太宰「両親が異能力者だった事もあって兄弟六人の内五人は異能力があった」
太宰「でも三男だけ異能力がなくて父親は失敗作と言っていた」
太宰「三男は異能力を持たなかったという理由だけで四歳の時に父上に殺された」
太宰「父上は人の心を持っていなかった」
太宰「殺しても裏でお金を払って殺人を無かった事にした」
太宰「残りの五人の兄弟は毎日異能力の研究という名の実験をされていた」
太宰「次に死んだのは長女だった」
太宰「次に死んだのは四男」
太宰「次に死んだのは長男」
太宰「次に死んだのは次女」
太宰「そして私は最後まで無様に生き残った」
太宰「しかも私の異能力は欧州にも居ない特別な異能力だったから父上は私を重宝していた」
太宰「毎日毎日実験の日々で身体も心も限界に近かった時、大地震が起きた」
太宰「其のおかげで私の牢獄は破壊され私は家から逃げ出した」
太宰「逃げ出したは良いものの外に出た事も無かったから体力も無いし知識も無くて餓死しそうになった」
太宰「そんな時に森さんに拾われた」
太宰「ちなみに太宰治という名を付けたのは森さんだよ」
太宰「でも今、十数年越しに父上に見つかって此の状態なのだけれどね」
太宰「此れが私の過去だ」
太宰「不気味でしょ」
中也「…..」
太宰「十何年も会っていないのに会った瞬間に身体が拒否反応を起こす何て情けないよね」
中也「…大丈夫か?」
太宰「…..」
中也「今だけでも良いから正直に話せ」
太宰「…大丈夫、じゃ、ない」
辞めろ
本心は隠せ
弱み何か見せたく無い
太宰「、怖い」
気持ちが溢れる
止まれない
太宰「…助けてッ」
中也「ッ」
中也が私の身体を包み込む
中也「絶対助ける」
中也「だから安心しろ」
太宰「ッ」
私は気を失う様に眠りに付いた
起きると辺りは明るくなっていた
中也「起きたか 」
太宰「…今何時」
中也「朝の7時」
太宰「探偵社に連絡しなきゃ」
中也「もう休みの連絡入れたぞ」
太宰「…え?」
中也「そんな顔じゃ心配されるだろ」
太宰「…..」
既に森さん経由で休みの連絡を入れてくれたらしい
中也「此れから如何する」
中也「太宰が良ければ首領にも協力を仰ぐが」
太宰「きっと森さんは話さなくても判ってるよ」
太宰「暫くポートマフィアに居させてもらおうかな」
太宰「とてもじゃ無いけど探偵社には行けないしね」
中也「じゃあそろそろ行くから準備しろ」
太宰「は~い」
車の中
太宰「ねぇ」
中也「何だ?」
太宰「昨日の話聞いて何とも思わないの」
中也「何も思わねぇって訳じゃねぇけど別に何も変わらねぇよ」
太宰「…そう」
中也は優しいな
きっとた探偵社のみんなに話してもこんな感じなんだろうな
絶対にみんなを巻き込めない
迷惑何て掛けられない
一人で解決しなきゃ
どうでしたか
❤️・コメントしてくれるとやる気でます
お願いします
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