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於田縫紀
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#ファンタジー
成瀬りん
20,301
イレミア騎士団。それはこの世界を魔物から守るために結成された騎士団である。団員はほとんどが保護者であり、各地から祝福を受け、保護者の力を発現させた者たちが集められている。が、保護者の全員が、この騎士団にはいれる資格を持つわけではない。正確に言えば、戦闘員になれるわけではないということだ。つまり、保護者でなくとも、有能なものは戦闘員にこそなれないが、他の団員としては入れる可能性が大変低いがある、らしい。
こんな風にヘルメスにお話をしていただいたわけだが、なぜイレミア騎士団の話になったか…それはズバリ私にそこの戦闘員になる資格があったからだ。
~少し前~
イーリス:「お待たせ…いたしました。奥に…ヘルメス様の…書斎がありますので…、そちらに…来ていただけますか?」
イーリスが息を切らしながら走ってきた。
李誦:「はい、勿論。えっと…大丈夫ですか?イーリスさんの息が整ったらご案内を頼めますか?」
私がそういうと、どこからか聞き覚えのない声が聞こえてきた。
??:「その必要はないよ。私がここに来てしまったからね。君かな?祝福を受けたというのは。」
気がつくと私の隣に一人、綺麗な白銀色をした長い髪をもつ、美しい男性がいた。私が驚いていると、
??:「ん?驚かせてしまったかな?」
と、悪戯っぽく笑った。
イーリス:「ヘルメス様!何度いったらわかるんですか?お客様を驚かせないでください。」
書斎で待っていてと言ったのに…と頭を抱えるイーリスをよそに、ヘルメスは話し始めた。
ヘルメス「やはり君かな?すでに保護者特有の気を放っているね。これは大物になりそうだ。」
息を切らした上、ヘルメスに説教をかまし疲れきっているイーリスと裏腹に、ヘルメスは楽しそうに笑っている。
ヘルメス:「祝福を受けたということに偽りはなさそうだけど、一応どの程度の力を授かったのか測ってみようか。」
そうして測ってみたところ、通常の保護者の域を優に越えた結果が出てしまい、ヘルメスに大笑いされた後、ヘルメスにイレミア騎士団の説明を受けたという流れだ。
ヘルメス:「で、どうする?騎士団の上層部には私の知り合いが何人かいるから、手紙を出しておこうか?無理にとは言わないけど、騎士団はいつでも人手不足だから、見学だけでも行ってくれるとすごく嬉しかったりするんだけど。?」
ぐ、美人の上目使いには計り知れない破壊力がある。なんだか周りの期待に満ちた目線も痛いし、断りずらいな~、まぁあまり断る気はなかったけど、(そして何人か知り合いがいるって結構すごいことなのでは?)だが私にはひとつ引っ掛かっていることがあった。
李誦:「宝の持ち腐れほど惜しいものはないですから勿論断る気はないですけど、その騎士団の本部?のような場所はどこにあるのですか?場合によっては一人でいける自信がないのですが…」
騎士団への見学や入団も、ファンタジー系の本を何冊も読んできた私にとってワクワクする出来事だが、不馴れな場所で一人でたどり着けるのか、 やっていけるのかという純粋に感じている不安を伝えると、
フレン:「なあに、そんなこと気にしていたのかい?リズ、確かに騎士団の本部はここから遠いドリュアス王国の中心の方だが、同じドリュアス王国にあるんだ。今度そっちの方にちょうど用事があってね、リズもそのときに一緒にいけば良いさ。あんたはどうするんだいフローガ?珍しく年の近い子に会えたんだよ?もっと仲を深めなくて良いのかい?きっと後悔するよ?」
ふと、フローガの方を見ると顔を赤らめていた。?。
フローガ:「っ~~///。分かってるさ//。て言うか、最初から一緒に行くつもりだったって!」
すごい早口だ。噛まなかったことに拍手をしたくなるほどに。そんなことを考えているとフローガが、
フローガ:「まぁ、リズが嫌ならついていったりしないけど、」
体は私よりもずっとずっと大きいはずなのに、こうしてションボリしているフローガは、まるで飼い主に怒られてしまった子犬のようで、それがどうにもおかしくて私は笑ってしまった。
李誦:「フフッ、嫌なわけないでしょう。むしろ心強いくらいです。二人ともありがとうございます。」
こうして三人は王都へと旅立つのだった。
コメント
1件
第6話、読み終えました〜! ヘルメス様、突然隣に現れて悪戯っぽく笑うとかズルいですね…!美形の上目遣いって反則級の破壊力わかります(笑) イーリスさんの「何度言ったらわかるんですか」のツッコミも好きです。 フローガがリズに同行すると言って照れて早口になるところ、子犬みたいで可愛すぎます…🥺 周りのみんながリズを気にかけてくれてるのが伝わってきて、じんわり温かくなりました。3人で王都へ旅立つところ、すごく楽しみです!