仙蔵「その事なんだが……」
綾部「今日は部屋に来てもいい??」
仙蔵「あぁ。今日は文次郎が委員会で、長屋に帰らないそうなんだ。全く、また後輩たちに無理をさせて……」
綾部「…」
綾部「…ありがとう、ございます、、、」
仙蔵「ふふ、そんなに畏まらなくても良いんだぞ。」
ポンポン
出た。子供扱い。
でも今回の子供扱いは、胸の痛みを和らげる、安心するような子供扱いだった。
コンコン
仙蔵「入れ。」
綾部「失礼しまーす」
仙蔵「ほら。布団を用意してやったぞ。」
綾部「げぇー」
仙蔵「げぇーとは何だ!げぇーとは!」
綾部「だってこれ、潮江せんぱいのお布団ですよね?僕、地味にこういうの気になるんです」
仙蔵「いや、流石に客人を文次郎の布団でもてなすのは失礼だ。」
綾部「…という事は?」
仙蔵「つまり、喜八郎の寝る布団は、私のだ。私は文次郎ので寝る。」
綾部「あ、ありがとうございます」
仙蔵「?なんの事だ?」
今、僕が言ったのか?
なんだか最近、自分でも自分の事をおかしいと思うようになった。
疲れているだけだ。きっと。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!