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#公安
あーむ
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第三章:宿命のチェス
「野崎さん、どういうことです」
乃木が低く冷たい声で問う。その眼光は、すでに丸菱商事の社員のものではなかった
野崎は持っていた銃をゆっくりとホルスターに収め、両手を挙げた。
「誤解するな。俺がシンシーに寝返ったように見せたのは、奴らのバックにいる『真の黒幕』を炙り出すためだ。バルカの地権を巡る争いは、まだ終わっちゃいない」
『嘘だな』
乃木の脳内で「F」が叫ぶ。
『憂助、この男の目は獲物を狙う猟犬の目だ。俺たち別班をまとめて罠にかける気だぞ!』
シンシーの狙いは、テントが隠した次世代クリーンエネルギーの特許データ。それが悪用されれば、世界の勢力図が塗り替わる
信じられるのは、隣にいる黒須だけか。それとも血の繋がったノコルか。あるいは、かつて固い握手を交わした野崎か。
遠くで、再び地平線を揺るがすヘリの爆音が聞こえてくる。新たな敵の襲来だった。
「おい、憂助」ノコルが弾倉を叩き込む。「話は後だ。まずはこの嵐を生き延びるぞ」
「乃木、お前の『別班』としての力、もう一度見せてもらうぞ!」野崎が叫ぶ。
乃木は銃を構え、引き金に指をかけた
「――皇天親地(こうてんしんち)、生きて日本へ帰ります」
砂嵐がすべてを覆い隠す中、4人の男たちの、命を賭けた新たな戦いが幕を開けた。
(完)
コメント
1件
ああ、この第3話、すごく熱かったですね…! 砂嵐と銃声が混ざる中で、今誰を信じていいのか分からない緊張感がたまらなかったです。特に乃木の「皇天親地、生きて日本へ帰ります」の台詞、胸に来ました。彼の覚悟と、それでも日本に帰るんだという意志の強さが一瞬で伝わってきて。野崎の真意もまだ読めなくて、次が気になりすぎます。続き、本当に楽しみにしてます!