「 幽霊 と 人間 」
※ 赤橙 、連載、( 辞める可能性大 )
毎週土曜日投稿
橙side
俺には幽霊が見える。
親に言っても友達に言っても信じて貰えないが、本当に幽霊が見える。
道路には交通事故にあった奴の霊がゴロゴロいるし、
学校にだってもちろんいる。
でも幽霊も悪い奴ではない。
そりゃあ怨念があって怪奇現象を起こすやつもいるけど、
大抵は愛する人を見たい、とか。
愛する人にもう1回会いたくてそこに居る。とかが多いし、
人間も幽霊も、違いは無い。
浮いてるか、とか、透けてるか、とか、
実際に幽霊が触れたり話せるか。
そこら辺の違いしかない。
だからそんなに怖がらなくてもいいのに。
優しいやつばっかりだし、
たまに世間話をしてくる幽霊だって居る。
まぁ世間話をしてくる幽霊と話している内に友達がいなくなったんやけどな、笑
そんなことを思っているとあっという間に学校につき、典型的ないじめが起こる。
「 … ッ 、たぁ、 」
上靴に画鋲。
夢小説くらいでしか見た事ないくらいのレア度。
こういうのを頭の中で思いながら進んでいくのは楽しいんよな。笑
バッシャーンッ …
「 つめた、… 」
ドアを開けると水。
今は寒いしこれは辛いけどまぁ、大丈夫。
てか一周まわって虐めてるヤツら俺の事好きなんやなとか思いながら日々学校に来ている。
「 …またか、ッ 」
どっかのドラマであるお前の席ねぇから!!が再現されている。
俺の席が見事に無い。
…探し行こ。
「 もーッ …どっこやねん!! 」
見つからない。 あと5分でチャイム鳴るから帰らないけんのに。
「 流石に 机が無いです、は怪しいやんなぁ… 」
虐められていることは先生にも言っていない。
だってバレたらまた嫌われるかもしれんしな、笑
何も無いところで話すから気持ち悪かった。っていじめっ子は言うんやろうけど、そりゃそうよな。
周りには幽霊は見えてないんやけん。
そりゃ怖いわ。
俺にも非があるわな。 でも幽霊って優しいやつばっかで、無視できないんよな。
「 ぉ、あったあったー、 ッ ! 」
体育館倉庫に結局あったし、
ここまで朝運ぶのきつそうやな、2階からわざわざ1階の体育館はきつい。
「 さて、持っていくかぁ、ッ … 」
あと2分でここから2階まで… 、
うん、一旦保健室行くか。
「 しつれーします…2年3組の 一条 橙です、 」
「 あ、橙くん、いーよ、ベット行きな、 」
にこっと微笑む保健室の 早乙女先生。
この先生優しいし、俺の事情も唯一わかってくれるいい人なんよな。
ベットに寝転び、横向きになると
「 君が橙くん? 」
赤色の髪に目立つオッドアイ。
幽霊、だよな。
雰囲気的に幽霊ということはわかるのだが…
今まであった幽霊達より人間味がある。
「 なんやお前、幽霊… 、よな? 」
「 ! せ~ かい、ッ 笑
当ててくれたの橙が初めてッ 、笑 」
「 … そりゃ、他の人には見えへんからとうぜ、ッ_ 」
「 俺、他の人にも見えてるよ? 」
は??え、何この幽霊。何事やねん。
幽霊が他の人間から見える?んな訳…
「 不思議そーッ笑
知りたい?俺がなんで橙以外の人間から見えるかって事、笑 」
こくり、と頷き幽霊は話し出す。
成仏ない幽霊はこいつ以外は透明で、他の人には見えないし、死んでいる。でもこいつはちゃんと死ねてないらしい。
「 半分人間、半分幽霊、ッ てこと、笑 」
「 なんでお前だけ 、_ッ 」
「 ぁ、せんせーッ!! 2時間目始まるから行くね!ばいばいッ !! 」
「 後、橙。この事は誰にも秘密だよ? 」
言葉を遮ってまで言いたくないのか、それともわかっていないのか。
どちらにしろ、辛そうな目をしていた。
俺が赤の問いかけに対して
頷くと尻尾を揺らして走り去っていった。
先生も行ってらっしゃい、頑張ってね、と幽霊の言葉に反応していたし、
ほんとに見えているのか_
「 不思議な奴… 、笑 」
でも、彼奴と居ると少しは気が楽だった。
キーンコーンカーンコーン… キーンコーンカーンコーン…
何とか先生が居ない 昼休憩中に机を持ってくると、ヒソヒソと笑い声がした。
いやそんなことは気にならない。
ただあの幽霊の事が気になって仕方がない。
なぜ他の人にも見えてるのか、なぜ他の幽霊は成仏しきれなくても見えないのに、なぜあいつだけ、
ネットや本なら何かヒントがあるか。
飯食ったらとりあえず図書室に行こう。
「 … 、ぁ、 」
「 お、橙、やっほ、笑 」
いかにも地味そうなメガネの奴と一緒にいるのはさっき会った幽霊。
「 あ、あの、赤ッ、こいつ、幽霊が見えるとかだから、話しかけない方が、ッ … 」
そんなこと言われるのは慣れっこだが、赤?の反応が慣れていなかった。
「 え、みんなと少し違うだけじゃない?なんで話しちゃだめなの?」
「 … ッ ちょ、赤。いいから。 」
「 なんだよお前、お前だけは味方だと思ってたのにッ “!!! 」
ドンッと図書室の扉を閉めるさっきのメガネ男はどこかへ行ってしまった。
「 赤、あんな事なんで_ッ !! 」
「 だって悪いことだったから、
橙は他の人と少し見える世界が違かっただけなのに、ッ … 」
悔しそうに笑う赤は、人を大事にできる優しいやつだってわかった。
それと同時に、こんな俺を庇う変なやつ、ともな、笑
さて、幽霊のことを調べようか。
1話 「 幽霊と 幽霊が見える俺 」
とりあえずここで切ります!!
これからも小説活動頑張るんで、見てくれると嬉しいです!!
それでは!!!
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