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【からぴち】廃墟に消えたメンバーと、黒服の処刑人
じゃぱぱ「からぴち実写動画企画! 今回は山奥にある、ちょっと不気味な『廃墟テーマパーク』で、制限時間30分のガチ鬼ごっこだーー!」
じゃぱぱの元気な掛け声とともに、カメラが回る。動画の撮影場所として選ばれたのは、地図にも載っていない古い廃墟群だった。だが、からぴちの他のメンバーは誰も知らなかった。この廃墟の地下深くには、世界中から集まる最も危険な犯罪者たちを隔離・抹殺する絶対的な戦闘組織『煉獄の処刑場』が存在し、その頂点に立つ「管理人(最高権力者)」が、いつも隣でクールにカエル帽子を被っているシヴァだということを。
シヴァ「……ん。このエリアは危険。あまり奥に行くな」
シヴァがいつものローボイスで静かに警告するが、ゲームが始まると、のあ、えと、るなの女子3人組と、なおきり、どぬくの5人は、オニから逃げるためにどんどん廃墟の奥へと迷い込んでいってしまう。そして、最悪の事件は起きた。彼らが踏み込んだのは、処刑場から脱走を図った凶悪な国際テロリストたちが潜伏している、ガチの危険地帯だったのだ。
テロリスト「貴様ら、どこから入った……! 組織のスパイか!?」
暗闇から、重武装したテロリストの一団が銃を構えて現れた。
どぬく「えっ!? なにこれ、動画の演出……?」
のあ「え、これ本物の銃……!? きゃああっ!」
のあが悲鳴をあげ、えとやるなも恐怖で身をすくませた。なおきりがとっさにみんなを庇おうとするが、絶体絶命のピンチ。テロリストが引き金に指をかけた、その瞬間――。――パン! パン!暗闇からサプレッサー(消音器)付きの鋭い銃声が響き、テロリストたちの武器が正確に弾き飛ばされた。
シヴァ「……私の領域(処刑場)で、勝手は許さない」
上空の鉄骨から滑り降りてきたのは、カエル帽子を脱ぎ捨て、一切の無駄を省いた漆黒のタクティカルスーツを身に纏ったシヴァだった。その手にはサプレッサー付きのピストルが握られている。
えと「えっ!? この前の動画の衣装の……特殊部隊の人!?」
シヴァ「……一般人は下がって。ここは、私が片付ける」
シヴァは顔を半分マスクで隠しているため、まだ正体はバレていない。流れるような格闘術と銃撃で、大柄な男たちを次々と地面に叩き伏せていく。しかし、敵の増援が次々と奥から現れた。
テロリスト「囲め! 処刑場の管理人をここで仕留めるぞ!」
(チッ、数が多いな……。これ以上ここで派手にやると、銃声で上のじゃぱぱ達まで巻き込む……)
シヴァが冷徹に戦況を分析した、その時だった。
ゆあん「風よ、すべてを拒絶しなさい」
真っ黒な魔導師の帽子とローブを纏ったゆあんが横に並び、杖を一振りした。瞬時に目に見えない強烈な風の障壁が展開され、敵の放った銃弾をすべて火花に変えて弾き返す。
ヒロ「迷える咎人(とがにん)たちよ。主の御許へ(みもとへ)逝きなさい
」続いて、漆黒の聖職者服を着たヒロが静かに現れる。完璧な王子様スマイルのまま、指先から放たれた極細の暗殺ワイヤーが、テロリストたちの体を一瞬で縛り上げ、完全に無力化していった。
ぷちぷち「敵の通信網、すべてジャックしたよー! 増援のヘリは、僕が偽の誘導電波を流して海の向こうへ追っ払っちゃった!」
ネオンカラーのアイドルのステージ衣装を着たぷちぷちが、ノートPCのエンターキーを叩いてウインクする。4人の「各組織の管理人」たちが、この大惨事を裏から処理するために集結したのだ。テロリストの一団は一瞬にして完全に制圧され、秘密裏に『煉獄の処刑場』の部下たちへと引き渡された。のあ、えと、るな、なおきり、どぬくの5人は、目の前で行われた超次元の戦闘に、腰を抜かして言葉を失っていた。
ヒロ「一般市民の皆さん、ここはあなた方の来る場所ではありません。……忘却の光を」
ぷちぷちがすかさずスマホ型の記憶消去装置をパシャリと光らせた。
ぷちぷち「はーい、みんなこっち見てー! はい、チーズ!」
――パシャリ!
なおきり「うわっ!?」
5人の意識が、一瞬だけ真っ白になる。その隙に、4人は音を立てずに素早く着替え、いつものカジュアルな私服に戻って、彼らの前に平然と合流した。
ゆあん「――おい! みんな探したぞ! こんな奥に隠れてたのか!」
ゆあんがいつもの生意気なボイスで、どぬくの背中をバシッと叩く。
どぬく「え……? あれ、僕たち何してたんだっけ……?」
えと「あれ? なんか今、すっごい格好いい黒服の人が私らを助けてくれたような……。いや、でも気のせいか、記憶がぼんやりする……」
テロリストの記憶は消されているが、何か凄まじい「世界の管理人たち」に守られたような、温かい感覚だけが残っていた。
シヴァ「……気のせい。早く戻らないと、じゃぱぱに捕まる」
シヴァがクールにカエル帽子をぐっと被り直す。
ヒロ「そうですよ、皆さん。早く戻って、鬼ごっこの続きをしましょう」
ヒロが完璧な爽やか王子様ボイスで微笑み、
ぷちぷちも「そうだよー!」
と元気なトーンで場を和ませた。からぴちの他の11人のメンバーは、自分たちを救ったのが、毎日一緒にゲームをしている4人の「世界を裏から支配する管理人たち」だとは、今だに1ミリも気づいていない。それぞれが独立した絶対的な権力を持っていながら、12人で過ごす騒がしい日常を誰よりも愛する4人。彼らの、誰にも知られてはならない「最強の管理人生活」は、今日もハラハラドキドキな実況の声とともに、静かに続いていくのだった。
【からぴち・管理人編 廃墟の戦い】
終わり
コメント
1件
わあ、第2話もすごかった……!😳 メンバーが廃墟でガチのテロリストに遭遇するところから、シヴァさんたちが“表の顔”のまま秘密裏に救う展開、もうドキドキが止まんなかったよ。 特に、ゆあんの魔法とかヒロの王子スマイルからの暗殺ワイヤーとか、ぷちぷちの記憶消しの手際の良さに「やっぱこの4人、裏で繋がってるんだ……」って感動しちゃった。 でも、そのあと何事もなかったように「気のせい」ってかわすシヴァがカッコよすぎるっ🥀 日常の中に隠れた“世界の管理人”って設定、すごく好きだな。続きも読みたい!