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💡が機械音痴になっちゃうお話

ヒーロー出てきます


inm視点

今日はDytica全員が同じ任務に呼び出され、敵を倒しにいくのだが………

「で、でっけ〜〜〜!?!?」

あまりにも体積の大きな敵に心から声が出てしまう。ふと隣を見てみると俺以外の3人は唖然としている。俺の声を咎めないところを見ると、本当にその大きさは数々の敵を倒してきた3人にも本物のようだ。ちがう、そんなことより司令塔の役割しないと。

「デカいのは承知の上、お前らきいてくれる?」

3人が我に返ったような顔をしてこちらを向く。

「とにかく作戦は………」



……………きっつ。やっぱり大きな敵なだけあって、攻撃はそこまで強くはないものの体力がありすぎる。こんなに攻撃しているのにまだまだ余裕のある動きができそうな様子を見ると、俺の方が先に弱ってしまいそうだ。これからどうしようか、新たな作戦を考えようか……?

「ライ!!!!前!!!!」

大きな声が耳に入ってくる。なに、前?これからの作戦を考えていた頭を上げ前を向くと、そこには眩しいほどのビームが。痛くはないものの俺は全身にそのビームを食らってしまった。


hsrb視点

手強い敵に触手で対応する。得意分野ではあるものの、これは物理だけ。ビームなんてものが来たら大変だなぁ…と思っていると、本当にビームを放つ敵の姿が。フラグ回収としても速すぎるじゃないですか!!と突っ込みたくなるが今はそれどころではない。ライが丁度、その目の前にいるのだ。

「ライ!!!!前!!!!」

叫ぶものの声は届かなかったのだろうか、ライはビームを真正面から受けてしまった。考える暇もなく、ライのもとへ走る。



inm視点

「ま、ぶし…………」

不思議と痛くはないし、本当にただただ眩しいだけ。なんだこのビーム?舐めてんのか?

「ライ、大丈夫ですか?」

「伊波、大丈夫か?」

「ライ、無事か?」

一斉に三人の声がする。

「うん、大丈夫!なんかコイツ、オレのこと舐め腐っててフラッシュさせられただけだわ!早く倒しちゃお」

3人共疑うような顔をしていたが、俺の体調や口調がいつも通りであることを認識し戦闘態勢に戻る。あのビーム、何だったんだ。




inm視点

やっっっっっと任務が終わった、強かった〜〜……

敵出現する前から拠点で作業をいてしばらく家に帰っていなかった俺は、久しぶりに自分の家に戻って趣味の機械いじりを始めようとする。………が、わからないのだ、やり方が。

「あれ、機械いじりってどうするんだっけ…?」

オレは正真正銘のメカニック、大の機械オタクである、それなのに。手が動かない。というか、頭が働かないのである。手段すら頭にでてこない。どうなってるんだ?そんな状況で家のチャイムがなった。

「叢雲でーす、クナイなおして」

声の所在を聞いてカゲツに中に入ってもらう。どうやらクナイが思った通りに使えなくなってしまったそうだ。

「ここの先っちょがちょっと曲がってるやろ?多分これが原因やとおもうねん。」

確かに言われてみればわか………いや、わかんない。どれだ?どこのことを言っているんだ?



mrkm視点

ぜっっっっったいに伊波の様子がおかしい。今までたくさん修理してもらっているが、今回はあまりにも乗り気じゃなさそう。あんなに目キラキラさせてメカニックしてた伊波は?どこ?

「伊波、どうしたん」

「なに、が?」

「やりたくないならやらんでいいんやけど、他に依頼するし」

「え、なんでそうなるの!?」

「や、だって今日明らかにやる気なさそうやで」

「マジかあ〜〜〜お見通しだった?」

「おん」

「なんかね、やる気がないんじゃなくて………」

そう言って伊波はこれまでのことを全部話してくれた。機械いじりが趣味なメカニックヒーローが機械音痴になる………思わずどういうことや?と頭を傾げてしまう。が、思い当たる節が一つだけあった。

「絶対それ、ビームやん」

「ビーム?なんの話?」

「もう忘れたんか?今日戦った敵」

「敵……………あ!!そうだ食らったんだった」

「それじゃね?」

「それかも」

「ビームって効き目3日ぐらいやし、しばらくメカニックの仕事休みにしたら?」

「でも………」



inm視点

メカニックヒーローを名乗っているのにメカニックができないなんて、ちょっとだけ俺のプライドが傷ついたような気がしてショックだった

「機械いじりできないの、ちょっとしんどい」

「せやろな、俺が忍者すんなって言われてるようなもんやろ?」

「なんか違うかもだけど、うん」

「オイ!!!口だけは元気やのう」

「あはは、でもそういうことかも」

「え、じゃあじゃあ提案します!!」

「なに、急にwww」

「3日間ぼくたちDytica全員ヒーローの仕事しかしないってどうですか!!!」

「…………え?」

あまりにも急な展開で口をあんぐりとあけてしまう。でもたしかに、その方法だったらオレはちょっぴり救われる気がする…………かも。

「どう?ぼくたちもヒーローの仕事しかせんからさ、その間ヒーローの予定で詰め詰めにして、ビームの効果切れたらそれぞれで自由な時間すごすの、え、ぼく天才じゃない?」

「…天才かもwwwwww」



kyng視点

『きみたち、今日から3日間自由な時間無しね』

スマホのバイブが鳴ったかと思えばなんだこの文章。自由な時間無し?

『どういうことだよ』

『ちょっとカゲツ、抽象的すぎ』

『なんですか?急に』

お腹が空いたからという理由で俺の家に押しかけてきた星導もメッセージをうつ。

『色々あって、なんかヒーローの仕事忙しくなるから、暗殺者とか鑑定師とか、そのへんの仕事3日間なしや!!!』

意味分かんないんだけど、とメッセージを送信しようとすると家のチャイムがなる。

「伊波でーす、おじゃまします」

「なんだ、星導も居るんだ」

「なんだってなんですか!!るべち泣いちゃう」

「ちがうちがうwwww丁度良かった、話したいことがあって」

どうやらライはビームが影響してメカニックができなくなったらしい。このことをカゲツが一番最初に知って、オブラートに包もうとメッセージを送ってくれたのだがあまりにもオブラートすぎて意味がわかんなくなっていた。そこでライが直接伝えに来たのだとか。

「俺そんなに知ってほしくない訳じゃなかったしもう伝えちゃおうと思って、カゲツの配慮はもちろんありがたかったけど」

「そういうことね、納得」

「なーーんだ、そういうことだったんですね」

「これ言いに来ただけ、ちょっとやることあるから帰るね」

そういうと伊波は帰っていった。これだけのために歩いてきたのかよ、フッ軽すぎる。

「ライ、大丈夫でしょうか」

「多分大丈夫だろ」

「鑑定師の仕事取り消しました、小柳くんは?」

「俺もキャンセルした、あんまり重要な暗殺じゃなかったしな」

「カゲツだけじゃなくて小柳くんも配慮できるようになるなんて」

「戦う準備はいつでもできてるが?」

「きゃあこわい」



inm視点

3日間機械のことがほんとにわからなかったが、今日やっと機械いじりがわかるようになってきた。おかげさまで皆と一緒にヒーローしてたから生活に穴が空いたような感じもしなかった。なんやかんや言って優しい仲間に恵まれて幸せだ。


『メカニック復活しました、ほんとにありがとう』

メカニック短編集

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