テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
こんにちは😃☺️こんばんわ??
もうすぐに4月ですねー♪♪早いもので、また1年間歳を取ってしまいました…
叶『』葛葉【】
【当主サマさ、その鬼様ってのやめねぇ?】
『は…???』
─────これは遡ること5分前の事。
僕は神社の敷地を掃除し終え、洗濯物を取り込んでいる時のことだった。
『鬼様は何年前からこの神社にいらっしゃるんですか?この神社には特に目立った魅力は無いですし…』
【はっ(笑)当主サマがそれ言うのかよ!】
『仕方ないじゃないですか…家の神社は特に来客も来ませんし、そこまで大きく無いですし…これと言った物が無いじゃないですか。』
自分が言うのも何だが、この町自体特別な何かがあるわけでも無いのだ。
客人も参拝客も、賽銭も…全てが足りていない。鬼様が此処を選ぶ理由がないのだ。
【俺が此処を選ぶ理由ねぇ〜…】
鬼様の顔が一瞬暗くなる。
『(????今の…)』
【それにしても当主サマさ、その鬼様ってのやめねぇ?】
『は…???』
─────と、言う訳であって…
『いや…鬼様は鬼様で、私から見たらこの神社の崇拝対象で、そもそも人間と神様ですし』
【葛葉。】
『え?』
【俺の真名…葛葉。】
『(ん?これは僕にそう呼べと言う事だろうか…???)』
鬼様は僕の肩を掴み顔をぐっと寄せた。
『へっ?』
【葛葉。はい!せーの!】
『えっと…あのー…』
鬼様は呆れたように僕の顔を見るなりため息を吐く。少しムスッとした顔でもう一度僕に言う。
【く・ず・は!!はい、もう一回。これで最後だからな、これで呼ばなかったら当主サマが頑張って集めたあの落ち葉、全部撒き散らす。】
鬼様の視線の先には僕が頑張って掃除したはずの落ち葉の塊だった。鬼様は落ち葉の塊に歩み寄り、足を振る動作を始めていた。
『葛葉様…』
【は?何て??もう一回】
鬼様は今度こそと言わんばかりに落ち葉に向かって足を振り上げた。
『(ヤバい!僕の1時間が!!!)』
『くっ…葛葉!!!』
【お!!??やっと呼んだ…な…あっ!?やべっ…】
「バサッ!はらはら…」
大きく振り上げた足は止まることを知らず、葛葉の足はそのまま落ち葉の塊に足を突っ込んだ。
『あっ!!!!????』
僕の目の前から上から下へと落ちるそれは、僕が1時間かけて集めた落ち葉たちだった。
─────数分後
【ごめんって!わざとじゃねぇんだって!】
『わざとじゃ困ります。もう知りませんよ、鬼様の事なんて…』
鬼様はハッと口を開いて僕を見る。
【当主サマ!あんた!呼び方!?】
『あんな事しておいてよく僕の事言えますね、”鬼様”。』
鬼様は分かったと口にすると僕の横に立て掛けてあったほうきで散らばった落ち葉をかき集めていた。
鬼様はしゅんとしたまま落ち葉とにらめっこをしている。
何だが鬼様の頭には角では無く、そこに見えるのは下に垂れ下がった獣の耳と尻尾だった
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!