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海Side
この世界には、2つの世界がある。
一方は普通の人間が住まう世界、そしてもう一方は魑魅魍魎が集う、まぁ簡単に言うと色んな妖怪が住まう世界かな。
そしてその境界線はいつも人間界に飛び出すらしい、けど何時かもどこに出るかも分からない完全ランダムで出てくるらしい。
だから、人間は稀にこっちの世界に入ってくることがある。
あ、これで大体わかったと思うけど、俺はこの魑魅魍魎が集う世界のうちの1匹。
名前はカイ、別名は九尾。
「あ〜、なんか面白いことないかな…」
俺の九尾の能力は見よう見まねに変身でき、術で人間達を操れる。
まぁけど、境界線は毎回毎回人間界にしか出ないから、ほぼ普通の狐と一緒なんだよね…苦笑
「1人でもいいから早く人間来ないかな〜…」
そう思いながら少しでも暇を無くそうと街の商店街を歩いていると、何やら見慣れない妖怪が…ってあれは…
「人、間?」
道のど真ん中だし、商店街だから妖怪も多いのによく平然と寝ていられるな…もしかして気絶してるのか…笑?
こんな所だし悪い妖怪にも見つかり兼ねない、本当は操るだけ操って霊気吸っておさらばって感じなんだけど、見た感じガリガリで細いし操っても意味なさそ。
だから、助ける必要も無さそうだけど…
まぁ声だけでも掛けるか…あ、一応相手は人間だし、人間の体にしておこ
「ねぇ、人間さん?」
『ん、んぅ…』
人間が目を覚ましたその瞬間、稲津が俺の体の中を走った。
人間界で言うとどタイプってやつ?
正直、花嫁にしたい程だった。まぁけど、俺はそんな見た目だけでは判断しない妖怪。ちゃんと中身も見極めて…
『あ、!あの!』
え、声可愛い。好き
『ここってどこですかね、?』
え、困ってる。ちょー好き
『…ぇ、き、聞いてます、?大丈夫ですか?』
え、聞き方優しい。よし!
「結婚しよう!」
『…えッ、』
『えぇえぇぇ?!!』
「まぁまぁそんな驚かないでよ〜」
「俺カイね!よろしく!」
『い、いきなり何言うんですか!』
「まぁそんな堅いこと言わずにさっ!結婚しよ?」
『い、嫌っ!』
ん〜…参ったな、…まぁもうあれ使お!
「ね!俺の目、よく見てて」
『はぁっ?急に何言っt…!』
言葉が詰まったってことは、多分人間から見ると、俺の目は青く光っているだろう。そしてドクンって音して理性やらなんやらを失う、んで俺の物…♡
「っと、こんなもんなかな」
『あぅ、/あっ…//』
「ん、いい感じ 」
「じゃあ聞くね、お名前は?」
『船津、稜雅/』
「稜雅ね…可愛い名前だね♡」
『嬉しいっです…//』
「ね、稜雅俺と結婚しよ?」
『はぁい…♡ 』
本当この能力最高だわ。
あとは稜雅を元の世界に戻しちゃダメだから、婚約届と一緒に契約書書かせないとね。
この世界に迷い込んだ人間は契約書を書かない限り元の世界に戻れる。
ただし、戻るにも条件はいる。
まぁ、稜雅の場合残らすからこの条件は要らないんだけど。
契約書にサインした瞬間、稜雅は人間界の住民ではなくこっちの住民になる。
けど、そうすることで稜雅は人間であり妖怪でもある間の生物になり歳を取らなくなる。
九尾の俺も歳は取らない、つまり永遠に一緒にいられるってこと。
「あ〜将来が楽しみだな〜…♡」
あれから、23年後。
もちろん俺も稜雅も老けていない。
稜雅は相変わらず俺に冷たいけど、初対面の時の冷たさとはまた違う冷たさで愛は感じるから多分俺のこと嫌いではないと思うな〜笑
あ、もちろん狐の姿もちゃんと見せたし、この世界のことも言ったよ?
最初はまぁびっくりしてたけど一緒に過ごしていくうちに段々と慣れてきたんだって。
流石俺の稜雅、物分りが良いんだから!
『…何ニヤついてんだよ、』
「んふふっ別に〜?笑」
『きしょ…/』
「ん、知ってる笑」
『…!』
『お前、!』
「?」
稜雅はツンデレ?でチクチク言葉ばっかだけど今みたいに言うと、稜雅は
『お前!俺の何千倍も顔いいし優しいし、!あと…俺の、タイプなんだから!』
『そんなん言うなよ!!!///』
って怒りながら俺に飛びついてくる。
本当に可愛い俺の嫁♡
けど、キスとかは恥ずかしくてできないらしいから…
「んふふ笑 稜雅」
『んだよっ、///』
『あっ…/』
「はい、ちゅー」
『ん、///』
ちゅ
「ほんと可愛いね」
『んへっ///』(照笑
これから何百年でも何千年でもずーっと一緒にいようね。稜雅♡
おまけ
術から覚めた稜雅さん。
「ほんと何年も一緒にいるのに術ないとキスの1つもできないね笑」
『なっ、!悪ぃかよ…/』
「うんん、可愛い♡」
『っ!…きしょ、///』
「んへへ笑」
『…いつか、できるようにするから…待っとけ、///』
「?!!」
ー稜雅さんが自分からキスできる日は来るのだろうか☆ー
はい、何ヶ月経ったでしょうか…主です…
ちょっと合わせるお顔がありません、苦笑
また何ヶ月か空いてしまうと思いますが、次回作も楽しみにしていただけたら、なんて…笑
今後ともご贔屓に✨🙏