「ねぇ、青ちゃん..桃くんってカッコいいよね」
なんで僕なんだろ君はいつも僕に話しかけてくる。それもいつも同じ話題で
『好き』
+
「運動できるなんてかっこいいよね、やっぱり。僕運動苦手だから..その分かっこよく見え..ちゃうなぁ」
僕の席の前で話すのは友達の黄くん。黄くんはいつも朝から僕に話しかけてくれる。だけどその話の内容、話題は決まって桃くんの話題。桃くんとは学校1のモテ男だ。勉強も運動も全てをこなす天才。そのうえ顔立ちも良く人当たりもいいため男女関係なく人気があるやつだ。そして目の前にいる黄くんも桃くんに気があるのか絶対必ず話題として出してくる。それにしてもなんで僕にそんな話をするのだろうか?黄くんには僕以外の仲のいい人なんてたくさんいるのに。そう、黄くんも桃くんと並ぶくらいの天才青年であって落ち着きがあって優しいと先生たちからも人気があった。そんな黄くんが何故僕なんかに絡むのか、未だに疑問だった。それに、かっこいいなんて..僕の目の前で言わないでよ、。だって僕、黄くんが好きだもん。好きな人の気になる人なんて興味ないし、黄くんがそんな明るい声で言っていても僕の心に穴が開くだけ。
「黄くんさ、」
「はいっ..!なんですか、?」
「なんで僕なの、?」
「へぇ、」
「いや、なんで僕に話しかけてくれるんだろうって、僕以外にも友達たくさんいるだろうし..そう、こうゆう気になる人の話も僕じゃない人には話さないの?」
「や、青ちゃんと話すのが楽しいから..」
「そう、なの..まぁいいけどね」
以外すぎた。てか嬉しい。僕と話してて楽しいんだ。ってあんま信用はしてないけど、黄くんが言ってるんだからねそれより、桃くんばっか見てるように見えるなぁ、僕はつい黄くんの方をマジマジ見ているとふと黄くんが横を向いたので目が合ってしまった。うわ、可愛い顔。いつ見ても可愛いな。横顔も正面から見ても可愛いなんてずるい。少し気まずい空気が流れたが僕は何もなかったかのように窓の外を見た。
その時黄くんがガタッと立ち上がり逃げ去るように廊下へ行ってしまった。え、いや、え??僕ははてなを浮かべポカーンとしていた。え、そんなに見つめられるのダメだったのかな、?だとしたら謝らなきゃだよね、?僕は後を追うように廊下へ出た。
+[黄視点]
話すきっかけが欲しくて、少しでも親しい仲になりたくて僕は桃くんを利用して彼と話していた。
「桃くんって、かっこいいよね」
「うーん、まぁ確かに」
曖昧な返答をされたがめんどくさがってる声にまで愛おしくなってしまった。そうゆうところですよ。僕を好きにさせたのは。何年も彼に片想いをして、何も進展がないまま過ぎてく日常に親友の赤は呆れてとある提案してきた。
「何か話題を出して一方的に話す。青ちゃんはなんでも聞いてくれるから大丈夫よ」
僕は震える手足を動かし彼の方へと向かう。彼の真剣な瞳に彼の大きすぎない手に彼のサラサラとした髪に、全てにドキドキした。
「あの、お話…いいですか?」
「え、あ、うん。いいけど」
彼の声が耳に通ってさらに胸がドキドキする。変じゃないかな?うまく話せてるかな、?心配しながらも僕は話の話題を広げていった。まぁでもそれが長く続くとは限らない。一回だけ話が途切れた時僕の目にはあの桃くんの姿が映った。僕はすぐさま
「運動ができるなんてかっこいいですよね」
そんな話題を出した。運動ができるなんてかっこいい!そう青ちゃんも運動ができるんです。青ちゃんの運動してる姿にいつもきゅんきゅんしてました。なんて言えるはずもなく口を閉じる。
「いや、なんで僕に話しかけてくれるんだろうって、僕以外にも友達たくさんいるだろうし..そう、こうゆう気になる人の話も僕じゃない人には話さないの?」
突然言われた。彼の言葉に少し動揺する。言えないけど、あなたが好きだから。あなたと話したくてここまでしたの。
彼と目があっただけで僕は心が騒ぐ。顔は真っ赤だろうきっと。思わず逃げ出した。こんな顔見せられないもん。階段の隅で蹲っていたら、
「黄くん、っ!急に..はぁ、どうしたの」
「な、なんでもないです..」
「もしかして、さっきの質問がダメだった?」
「別に、そんなことは、..ただ..」
「と、とにかくなんでもありません!」
「心配してるのに..、」
その心配が僕をおかしくするんだ。もう、今にも青ちゃんに抱きつきたいくらい愛おしいんだ。ね、いいかな?お友達の特別枠として
「じゃあ、青ちゃん..悲しんでる僕を慰めてください..」
「僕でいいの、?」
「別に…、ダメな理由なんかありませんから」
青ちゃんは震えている手で僕の頭を撫でた。
「なんで悲しんでるのかは分からないけど..大丈夫だよ」
優しい..青ちゃんかっこいい..それに温もりのある手が心地よい。もっと..撫でてほしい。僕は青ちゃんに触れられてる喜びに浸りすぎたせいか勢いで抱きついてしまった。
「へぇ、!?ちょ..っ黄くん!?」
「青ちゃん…、もっと安心させて、?」
「わがままだね?」
「そうですよ」
嘘、青ちゃんにだけ。こうでもしないと青ちゃんは意識してくれないでしょ?友達なら..友達の中の特別を僕にちょーだい?
本当ならこのままちゅーしちゃいたいけど、きっと青ちゃんは望んでないだろうから。ここは我慢する。
青ちゃん、ちゅーするの我慢できたからご褒美にもう一回撫でて?青ちゃんの隣は僕のものだから。邪魔者は今すぐにでも僕が追っ払ってやる。だってそれくらい好きだもん。青ちゃんいつになったら僕に本物の特別をくれるの?
end
コメント
7件
きゃぁぁぁ… 両片思いの2人可愛すぎます… 飴玉さんが書く青黄の学パロ最高です🥺
わーーめっちゃすき🥺🥺🥺 このお話見てたら青春したくなってくるね🥺🥺🥺🥺
最高すぎます😭♡