転びはしたものの涙を流すことはなかったがヒザを打ったのでしばらく立つことができなかった。
そこへ来たのは体育の先生ではなく1人の保育士さんだった。
(だいじょうぶ?)
と、優しく声をかける。
あおいの体を支えながら立たせる。
転んだ時に体操服に着いた土をはらいながら
(いたかった?だいじょうぶかな?)
とその手が下腹部にさしかかったころ、
(ズボンやぶれちゃったね?おきがえしなきゃ)
あおいの体操服のズボンが敗れて穴があいてしまっていた。
とその穴から見えていたのはパンティではなくオムツカバーなのは保育士さんにはすぐわかったようで
(おむつ?)
(オムツカバーだね。もしかして転んだ時におもらししちゃったかな?)
いつものように園児に言うようにあおいに問いかける。
異変に気づいた体育の先生が走ってきた、
(転んだの?ケガは?)
と焦ったように言ったあと、
すいませんありがとうございました。
と保育士さんにお礼をしたかと思えば
(彼女おもらしかもしれないんでオムツみてあげてください)
そう言い残しその場を離れていった。
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