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エージェント67
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レンジは道を歩き続けていた。太陽は高く容赦なくかかり、すべてを光で満たしていた。慈悲などなく。影など一つも現れようとはせず、世界は露出され、生々しく、スポットライトの下の開いた傷のようだった。熱が彼の肩、首、まぶたに押しつけていたが、彼は歩調を緩めなかった。彼の動きは安定し、機械的で、まるで体が勝手に動いているかのようだった。その間、彼の心はどこか遠くに留まっていた。
一週間前。
記憶が突然、鋭く鮮明に、皮膚の下にナイフが滑り込むようにやってきた。
授業が終わった後だった。廊下はすでに人気がなくなっていた。レンジは片方の肩に鞄をかけ、特に何も考えずゆっくり歩いていた。突然、少女が彼の前に現れた。リアだ。
彼女は彼の進路を塞ぎ、首を傾げた。
「一緒に来て。」
レンジは止まった。彼女を見た。
「『一緒に』って誰と?」
リアは短く、嘲るように笑った。
「見てればわかるわ。ほら、来なさい。臆病者にならないで。面白いものを見せてあげる。」
彼女は彼の袖を掴み、軽く引いた。レンジは振りほどくこともできた。でもしなかった。彼女の口調の何かが、彼に好奇心、退屈、それともただの疲労を感じさせ、ついて行かせた。彼はついて行った。
彼らは学校の古い棟に着いた。トイレがほとんど使われていないところだ。ドアがきしんだ。中は小さな窓からの薄暗い光、漂白剤と湿ったタイルの臭い。
そこにアヤが立っていた。
彼のアヤ。
ほとんど裸だった。シャツははだけ、スカートはまくり上げられ、下着は床に落ちていた。蛍光灯の下で彼女の肌は青白く見え、腕は力なく体の横に下がっていた。彼女はレンジを見なかった。タイルを見ていた。
彼女の隣にケンがいた。彼は近く、近すぎるほどに立っていた。彼の手はすでに彼女の腰に置かれていた。
リアはドアフレームに寄りかかり、腕を組んだ。
「見てて」と彼女は囁いた。「君が見ていないところで、こういうことが起きるのよ。」
ケンが身を寄せた。アヤの唇にキスをした。最初はゆっくりと、それから深く。彼の手は彼女の背中を下り、シャツの下へ、胸の上へ動いた。アヤは彼を押し返さなかった。抵抗しなかった。ただそこに立って、目を半分閉じ、浅い息をしていた。
レンジは動かなかった。
彼は隅に座り、冷たい壁に背中を預け、膝を胸に引き寄せた。汗の一滴が額をゆっくり伝い落ち、もう一滴落ちたが、彼は拭かなかった。ただ見つめていた。
ケンはアヤを洗面台に押しつけた。彼女の背中が反った。彼は彼女の中に、ためらいなく、激しく入った。アヤは息を呑んだが、その音はかき消された。ケンはより速く動いた。手は彼女の腰を掴んだ。肌と肌がぶつかる音がタイルに反響した。アヤの頭が後ろに落ち、髪が首に張りついた。彼女は一度もレンジを見なかった。
それは数分続いた。それとも数時間か。時間は意味を失った。
終わると、ケンは抜き、ジッパーを上げ、アヤの頰をペットのように軽く叩いた。
「いい子だ。」
彼は去った。リアも後に続き、ドアが閉まる時に静かに笑った。
アヤは残された。彼女はレンジの向かいの壁に滑り落ち、膝を胸に、腕で自分を抱きしめた。彼女はまだ彼を見なかった。
レンジは長い間、無言で座っていた。汗が肌の上で乾いた。頭上の蛍光灯がブーンと音を立てていた。
やがてアヤが顔を上げた。目が赤く、声が壊れていた。
「レンジ…ごめん。本当にごめん。」
彼は答えなかった。ただ床を見つめていた。
それから彼は立ち上がった。
「これで終わりだ」と彼は静かに言った。
アヤは身を震わせた。
「レンジ、お願い…」
彼は振り返らなかった。ただ彼女の横を通り過ぎ、ドアを開け、廊下に出た。
あの日以来、彼は彼女に一言も言葉をかけなかった。一瞥も送らなかった。何も。
今、太陽に照らされた道で、レンジは歩き続けていた。記憶はもう痛まなかった。ただ彼の中に、冷たく、重く、永遠に、座っていた。
太陽は照り続けていた。
それは許さなかった。
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