テラーノベル
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「あやのーいる?」
結局あいつはいつ新しい辞書を買うんだ?
いつまでもとも姉のお下がりを使っているとかで、ちょくちょく僕のを借りては返さない。
「ん?たか兄?お姉ちゃん、まだ帰ってませんよ」
「やぁ、なつきちゃん」
あいつは僕と違って友達が多いからな。誰かと話し込んでるのかな。
「あ〜、じゃあまたあやのの部屋探してきていい?」
「探す?またなんか借りパクしてるんです?」
「あ、うん。また辞書」
「またあたしの貸しましょうか?」
「見つけられなかったらお願いするかも」
家人に断りは入れたのであやのの部屋に向かう。
うん、相変わらずきれいな部屋だ。
僕の辞書がないことがすぐにわかる。
はぁ…仕方ない、なつきちゃんのお言葉に甘えるとするか…
振り返るとなつきちゃんがいた。
「うわっ!びっくりした!」
「たか兄…こっち…」
ん?僕の手を引き歩き出す。
「あ、あぁ。やっぱり辞書、借りていい?」
「うん…」
なんだかちょっとぽ〜っとしている…頬も耳も赤い?
「どうしたの?具合、悪い?」
「わかんない…でも、なんか…」
でもなんか?なんだ?
なつきちゃんの部屋に入る。うん、いつも通り散らかってるな。
「え?」
なつきちゃんが抱きついてきた。
「ど、どうしたの?」
「なんか、体が熱くて…」
おでこに手を当てる。そんなに…熱があるってほどじゃないけど、まぁ少し熱いかな?
「辞書はいいから寝たら?」
「うん。ちょっとだけ横に寝ててくれませんか?」
珍しいな。しおらしい。添い寝なんてしたことないけど…具合が悪くて心細くなってるのか?
「いいよ。寝るまで横にいるよ」
妹のように思えば、まぁそれくらいならしてもいいだろう。
この部屋で唯一スペースが確保されているベッドに並んで横になる。
少し息も早いかな?ん?こっちを向いて…抱き枕のように僕にしがみつく。
おっとこれは…僕は背中を向ける。
流石にくっつかれると元気になってしまいそうだ…
「なんでそっち向いちゃうんです?」
「えっ?いや…別に…!?」
え…?なつきちゃんの手が…僕の、え!?
「なんか変なんです…体が熱くて…」
「ちょっと!…あ…」
もしかして…
「なつきちゃん、もしかして何か食べた?」
「…?食べ?うん、なんかケーキがあったから食べたけど。なんで知ってるんです?」
!間違いない。なつきちゃんは食べちゃったんだ、あのとも姉のケーキを。
いけない!
「なつきちゃん!僕もう帰るから、辞書はまたでいいや!」
しかしなつきちゃんは僕をしっかり抱き締めて離さない。
「ねぇ…これ、何か知ってるんですか?」
切なそうな濡れた目で僕を見つめる。
「あぁ…うん。あのケーキは…とも姉が間違って焼いた、媚薬…的なケーキなんだって」
「それで…あたし、さっきから濡れちゃってて…」
濡れ!?何言って…
がばっと馬乗りになられる。
「なつきちゃん!?」
「あたし、今、普通じゃないじゃないですか…?たか兄…相手してくださいよぉ」
相手!?なんの!?
「いや、ちょっ!それは…」
僕のシャツをめくり乳首をひと舐め。
「な、なにしてるの!?」
「ん、して欲しいこと」
コメント
1件
えっと…第5話、読み終わりました……(何とも言えない顔) たか兄、まさかのピンチすぎる展開……!とも姉のケーキ、そんなオチだったんですね💦 なつきちゃんがしおらしいと思ったらまさかの原因アリで、しかも馬乗りで「相手してくださいよぉ」って……もう心臓バクバクでした💔 日常から急転する感じ、めちゃくちゃ引き込まれました…!続きが気になりすぎる…!🥀