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激曇らせ。第二弾ケーキバース!!!
オルカ フォーク ハン ケーキ
“うー…ハンー、食べていい?”
「まだだめだろ?」
お腹へったな…まぁいいや。外行こ〜
“いってきま〜す!”
オルカはフォーク。とあるチートデーが来るまで我慢しないとだ。
探索していると、ケーキ屋があった。
“へー!こんな店あったんだな!ケーキでも買うか!”
カランコロン。
[いらっしゃいませ!お客様は、フォークでしょうか?]
人はぼちぼち。店員は、見た所一人。新しいお店だからかな…
“あぁ!オルカフォークだぞ!”
“今日は…ケーキにもお土産をあげようと思って…”
[なるほど!それでは、フォーク専用のケーキはいかがでしょうか?]
目の前に並べられる色とりどりのケーキだった。
“ん〜…これにするぞ!”
左にあるチョコケーキを選んだ。
“あと…これも買うぞ!”
[ありがとうございます!代金は、──円となります!またのお越しを〜!]
満足した。フォーク専用なんてあると思ってなかったから。
“(⌒▽⌒)♪”
…
“ハーンー!ケーキかってきた〜!”
「え!?オルカありがと〜!」
少々動揺しながらこちらを見つめている。
“オルカは〜、チョコケーキ!”
「ふーん…あのさ、なんでこのケーキ…やっぱいいや。」
疑問そうだったが、やめてしまった。
“美味しいか?”
「うん、オルカはどうだった?」
“あぁ!美味しいぞ!”
「そうか…」と、安心そうに見てくるハンにほっとした。
“(⌒▽⌒)♪”
─チートデー当日─
「さ、オルカ食べていいぞ!」
腕に齧り付く。
紅い鮮血が溢れ出る。一滴も逃したくない。
「ん…っ…いたッ…ど、どうだ?美味しいか?」
痛みに耐えながら、こちらに聞いてくる。
“あぁ!美味しいぞ!でも…どっかで食べた味だな…”
そういえば、あのケーキの味に似てる。
「…もっと、食べていいんだからな?」
我慢できなくなる。
夢中で齧り付く。甘くて、中毒になってしまう。
“美味しい…ありがとう、ハン…”
「もういいのか?」
“あぁ!ハンが貧血になったら困るから…”
包帯を巻きながら傷口を見つめている。
「…オルカは優しいな」
寂しげに呟く。
“じゃあ、ハンありがとう!仕事行ってくるな〜!”
「ああ!いってらっしゃい!」
最近、ハンがやつれてる気がする。
貧血気味、体調不良…オルカのせいでこんなことになっている。
…
食料もそろそろ尽きそうだ…
“ケーキでも買ってくるか!”
あのフォーク用のケーキがあるお店にいこう。
[いらっしゃいませ〜…って、オルカ!?どうしたんだ?]
…店員として、ハンが居た。
つまり、ハンはここでケーキの材料になっている。
“おい、ハンだよな。”
しどろもどろになりながら喋られる。
「え、えっと…今、体験でここに来ててな…」
“…家帰ったら覚悟してろ。じゃあな”
仕事を早めに切り上げて、帰路につく。
…
「…た、ただいま〜」
慌てて帰ってきたハンは、ちょっと怯えている。
“ハーンー!ちょっと話そうな〜”
「…いや、誘われちゃって…別に、裏切るつもりじゃなかったんだ!」
“別に、怒りたい訳ではないんだ。内緒で働いてたのが嫌だったんだ!”
冷静に、淡々と。
“あのな、もっと自分の身体を大切にしてくれ!”
「…分かった、ごめんな…」
分かってくれたらいいんだ。
ハンは…オルカのモノだからな。ヒトにとられては嫌なんだ。
“こっちこそごめんな。”
そして仲直りしてその日はそのまま寝た。
翌日
“ハ、ハン!!どこに行ったっ!?”
朝目覚めても隣に誰もいないし、家には人の気配すらない。
焦って家を飛び出そうとするが、キッチンを見たとき血の気が引いた。
“え…な、なんで…こんなことに…”
オルカの目に写った光景はあまりにも悲惨だった。
原型をとどめていないハンだった物…もはや生物すら怪しい。
一夜にしてハンは…死んでしまった。
食べ損なった。
End56