テラーノベル
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佐倉君は「変といえば変」と確かに言った。
直接手を下さなかったとはいえ、わたしは明らかな不審人物。
これは九条流暗殺術の秘密につながる由々しき事態。
どのような手が有効だろうか。
対応策をあれやこれや考えているときに声をかけられた。
「九条さんが男子と話すなんて珍しいねえ」
声の主は花村彩乃さん。おしゃれで社交的で友人も多い。
わたしとは正反対の性格と言っていい。
「そんなに珍しいですか?」
「うん。九条さんと佐倉君の組み合わせが特にね。で、どうして佐倉君と?」
「どうしてって……佐倉君のことが気になっちゃって」
「で、どんなところが気になる? 確かに彼、ルックスは悪くはないし人柄も良さそうだよねえ」
「うまく説明できませんが、とにかく彼から目が離せないのは確かです」
「そっかあ。本能的に気になる、目が離せないってこともあるよね」
「まさにそれです! このままの状態ではいてもたってもいられない気持ちが強いんですよ」
「九条さんとはほとんど話したことなかったけど、印象とは違って素直でかわいいタイプかもね」
わたしは裏の顔の秘密を守るため、あえて他者との交流を避けてきた。
暗殺者としての訓練ばかりだったわたしが、素直でかわいいと言われるとは予想外だ。
正反対な性格の花村さんとの会話もなんだか楽しい。
「そうですかねえ? だとすれば嬉しいんですが」
「うん。きっとね。これからも仲良くしよ? じゃね!」
「ええ。ぜひ!」
花村さんは教室の外へと向かった。
現時点での懸念事項の対応を考えていた途中だったよね。
佐倉君はわたしを不審人物とみなしているに違いない。
もし彼の疑念が強まれば、九条流暗殺術や組織の秘密に繋がってしまう可能性も十分あり得る。
その前に、先手を打って佐倉君を闇に葬ろうか。いや、とてもとてもそんなことはできないよ。
もし、佐倉君が不穏な行動をとるなら、未然に何らかの手を打とう。
そうでなければ、佐倉君を殺める必然性もなくなる。
合理的な判断を下せば、佐倉君の調査・監視を強化するのが最善手だ。
佐倉君を殺さずに済みますように。
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☆yatio☆
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#主人公愛され
瀬名 紫陽花
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コメント
1件
読了したよ〜!!🌸 第4話、九条さんの日常パートもすごく良かったなあ…! 花村さんとの会話シーン、めっちゃ好き。「素直でかわいいタイプ」って言われる九条さん、こっちまで嬉しくなっちゃった🥺 裏の顔抱えながらも普通の女子高生みたいに話せてるの、ちょっと成長じゃない!? でも「佐倉君を監視・調査」ってまた元のモードに戻っててギャップ萌えする…笑 「♡♡♡ずに済みますように」っていう最後の祈りみたいな心情、エモすぎる〜😭💕 次が気になりすぎるよ、里見さん!!