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目が覚めたら、知らない場所にいた。
これは、俺が冒険をしながら記憶を取り戻す話。
辺りはゴミの山だった。どうやらゴミ捨て場の上で寝ていたようだ。
でもどうしてこんな所で…?
もしかして、自分は貧乏で外で暮らしていたのだろうか。
でもその割には、服の触り心地もいい。
尻の方に違和感がある。
財布が入っていた。革財布だ。
自分は貧乏ではないのか、?
とりあえず、中を見てみよう。
紙が3枚と、丸くて硬いものが十数枚ある。
これはなんだろう。
いや、知っている。これが何か。
でも思い出せないのだ。何故なのだろう。
「…なんだあれ…」
奥の方が光っている。見に行ってみよう。
…
これは、魂?
人魂のような形をした何かが浮いている。
何故か、それをとらなければ、と思った。
その魂のようなものを掴み取って
自分の心臓の位置に寄せる。
「…あ、」
思い出した。財布の中に入っていた紙と丸くて硬いものの正体を。
一万円札と小銭。
なるほど、この魂のようなものを取ると記憶が戻るのか。
全部の記憶を取り戻そうと思ったが、三万円と小銭数十枚だけじゃヤバい。
財布の中をもう一度確認しよう。
カード等が入っているかもしれない。
…
カードを一枚、と”写真”を見つけた。
この人は、一体誰だろう。
何故か自分にとってとても大切な存在なのだと理解できた。
この人の事も、絶対思い出したい
とりあえず、自分の名前とその他もろもろを思い出さなければ。魂を探そう。
といっても、さっきのはたまたまそこにあっただけだし、ここから近いとこにあるとも限らない。
誰か助けてくれ。
…とりあえずその辺を歩いてみよう。
…
…
あ、あった…
早く取り入れなければ。
別に誰に取られるとかないと思うが、なぜか焦ってしまう。こういう性格だったのだろうか。
魂を心臓の位置に寄せて、押し込む。
…
思い出した。自分の名前、生年月日、血液型、住所。
俺の名前は糸師凛だ。9月9日に生まれた。A型で住所は××ー××××ー××だ。
だが、思い出せたのは個人の情報だけで、
性格、親や友達、そして写真の人は思い出せなかった。
家はここから遠くないのでとりあえず家に行こう。外は危なそうだ。