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ガタンゴトン
いつもの電車内。
いつもの通学路。
そして変わってしまった教室。
俺の席の隣の席が消えていた…
これは君がいなくなる前の冬の物語。
キキーッ
ガタンゴトン
「いつも通りだな…」
魔法学校に向かっている。
(学生にはほうきくれないんかよ…)
「あ、あの!すいません」
振り向くとそこには橙色の髪の女の子がいた。
(俺と同じくらいの子か)
「どうした?」
「あの、キーホルダーが奥の方に…」
「あぁ、これ?」
これはかなり奥だな…
「よっ、これ?」
「ありがとうございます」
「良かったな」
〜学校にて〜
今日は転校生が来たらしい。
「どうも、えとです」
「あぁ、あの時の」
「あぁ!私の恩人!」
「じゃあ、ゲミノールムのとなりでいいか」
「はい!」
「ゲミノールムだっけ?」
「あぁ、そうだけど」
「てかなんであの時あんなとこにキーホルダーを落とすんだよ」
「あれは、私の家に代々伝わる宝なんだけど、多分それを狙って取ろうとしたんだと思う」
「宝…?」
「魔力の塊みたいな?」
「へぇ〜」
「そうだ!ゲミノールムって呼びにくいからミノルって呼んでいい?」
「好きにしろ」
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