テラーノベル
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「ソラ…ふーん。いい名前だね」
あきとくんはそう言う。
「ソラ、僕たちと旅しない?」
…旅?旅って何?
危険なのかな、怪我するのかな。
でも!楽しそう!!
行く!行くよ!
僕はそういう。
あきとくんは満足したのかフッと笑った。
「…あ゛?待て、黒瀬。」
「んー?どうしたの鈴木」
「こいつも俺らと一緒の旅ィ?」
「そうだけど。」
…2人は喧嘩してる。
喧嘩するぐらいだったら我慢するよ
僕はそう言ったがやっぱり聞こえない。
まあ、そうだよね。
だって僕って…
犬なんだもん。
人間が犬の言葉を理解できるわけがない。
犬も人間の言葉を理解できない。
けど、僕はなぜか分かる。
だけどバレたらめんどくないから言わない。
言いたくない。
僕は普通の犬が良かった。
何も考えないで、ただただ遊んで。
でも、もっと思ったのは、
『人間』になりたかった。
僕はなんで人間じゃないんだろう。
そう僕が思ってるうちに響鬼くんは僕と一緒に旅することに許可したらしい。
ほぼ強制だけど。
テリテリン♪テリテリン♪
響鬼くんの携帯が音を立てた。
多分、電話だろう。
響鬼くんはすぐ出る。
話し声は聞こえない。
聞きたいなぁ…気になる。
「…マジ、すか、?」
響鬼くんの声が少し震えている。
何があったのかな?
聞こうと思った。
そのとき。
「黒瀬!!星市で人が行方不明事件が続いているらしいッ!!」
…あきとくんは険しい顔になる。
星市。怪異が多く出るって聞いたことがある。
だけど、怖いってだけのことしか僕は知らない怪異。
「今すぐ行こう、!…ソラも来るよな?」
あきとくんが僕の方を向いて聞く。
うん!行くよっ!
この時、僕は怪異がどれだけ、凶暴なのか、
あきとくんたちがどれだけすごいものに立ち向かっていたのか。
そんなことは一切知らなかったんだ。
コメント
2件
普通の犬になりたかったなんて…どういう犬種がいいんだろう
みぅだよ🤍🥀 第3話、読んだよ。 ソラくんが「普通の犬がよかった」「人間になりたかった」って思うところ、すごく胸がギュッってなった… 言葉がわかるのに伝わらないもどかしさ、切ないね。 でも旅に出るって決めたときの「行くよ!」が、すごく力強くて、逆にちょっと泣きそうになった。 ラストの「何も知らなかったんだ」が、これから起きることを予感させてて…続き、気になるよ。 いもさん、素敵な世界をありがとう🌙